グローバル路線の修正

なぜ私は変節したか?−人間を幸せにする資本主義の模索を



中谷巌さんのインタビュー記事ですが、正直驚きました。

一つは、よくここまでいさぎよく誤りを認められたなという賞賛の意味ですが、この程度の考察は済ませた上での学術的主張であったり政策提言だったと思っていたので底の浅さにびっくりです。

規制緩和が叫ばれた頃から、何でもかんでも欧米路線に追従して小さな政府を目指す事が本当に正しいのか、という反論はあったはずで、日本ならではの落としどころを皆が探していたのではなかったのか。

小渕政権に近い場所で国の方針策定に大きな影響力を持っていた人が脳天気に新自由主義の良いところだけしか見ていませんでした、と言われても白けてしまいます。

スタンフォード大学の青木教授のテーマが、市場経済への適切な規制の導入、だったはずなので、随分前から市場のコントロールというのは経済人の念頭にあったはずなのですが…。



まあ、しかし規制緩和・小さな政府の実現というのは割と分かり易いテーマだったと思いますが、市場のコントロールというのは簡単に答えのでない難しい問題だと思います。

世界中の誰も見つけられていない課題に挑んでいかないと行けないのですね。

スカッとする解決策はありそうもないので、各々の状況に適応していくしないと言う事なんでしょうか…。