地方の商店街は再生できるか?

商店街の活性化は期待していない? 中心市街地が衰退した理由



三重の実家に帰省する度に、津の市街地の過疎っぷりが気になります。

津市中心部で一番商業地としての路線価が高いのは三重会館前交差点なのですが、何とこの交差点に面した絶好の立地にあったジャスコが撤退。

その後数年経ってもどこも新規出店がなくついに跡地は広大な駐車場ですよ。

大門のアーケードもシャッター通りと化してますしね。



感じるのは、地方では住民の足はクルマであること。

国が鉄道を中心とした公共交通機関の整備を主眼においた国土開発を進めてきましたが、これは都市圏には有効でしたが地方には無策のツケが回っていると思います。

結果的には郊外の大規模商業施設に買い物客が集中し、旧来の商店街は無残にさびれてしまいました。

既に簡単に回復できる状況ではありませんね…。



ヨーロッパを回ると、都市部の景観保護が上手く機能しているのを実感できます。

何百年も前の街並みをそのまま残しながら、住民の生活の基盤はクルマ社会を前提に郊外に棲み分けされ、両者がきちんと共存しています。

旧都市部の中心は教会ですから、そのまま観光資源としての価値が保存されているんですよね。



さて、今や日本の旧都市部に観光資源としての魅力が残されているでしょうか?

外国人が観光に訪れるだけの価値は、と考えると、今のままの旧市街地に答えは無い気がします。

手遅れかも知れませんが、景観保護を進めて文化遺産を守ることが一番優先度高いんじゃないでしょうか。