IT業界の海外進出

楽天がヨーロッパにも拠点展開するらしいですね。



楽天が欧州に進出--ルクセンブルグに「楽天ヨーロッパ」設立、数年以内のビジネス化目指す



大変良いことだと思います。

DeNAとかlivedoorも海外展開の計画を具体的に持っている様ですし、これから日本のIT企業のワールド展開が加速しそうですね。

元々これだけ製造業が海外で活躍できているのですから、IT業界だけがアメリカの後追いに甘んじていなければならない理由など無いのです。

日本のサービスの良さは、欧米でもきっと評価されるはず。

何よりワクワクしますよね。

ウチも行きますよ。(^^)

スーパー・チューズデー

すごいデッドヒートになってますね〜。

スーパー・チューズデーで勝敗が付かないのは史上初だとか。

私の予想ではヒラリーなのですが、オバマが勝ってそのまま大統領になるような事があれば、それはアメリカという国の懐の深さを表す快挙だと思います。



しかし選挙って本当に面白ですね。(^^)

食の安全

中国産の食品に関する問題は根が深く、餃子に止まらずに今後もずっとトラブルが続くことでしょう。

それは、中国人の間に衛生の観念や有害物質の排除といった意識が浸透しない限り解決しないからです。

あの膨大な人口と現在の教育水準を見るに、絶望的な時間が掛かるでしょうね。



となると、我々は自衛手段を取るしかないわけです。

ウチの嫁さんに聞いても、スーパーでは必ず生産地の確認をするし、場合によっては品質が高いと思われる食材の宅配サービスを利用することもあるそうです。

最近は産地直売コーナーを置いているスーパーも増えてきましたね。



実は私の実家は農家で、今でも米作中心に農業を営んでいます。

父親は数年前に有限会社化して、近所の農家からの受託作業を広く請け負っています。

どこも若い世代が農業を継ぎませんから、実質的に農業を担っている世代は60代以上という恐ろしい実態があります。

そんな状況では、去年と同じだけの作業をこなすことだけで精一杯で、新しい事に取り組むなんて発想は出てきません。

十年一日のごとく、地元の農協に作物を出荷するだけで、消費マーケットがどんな事を望んでいるか、市場の動きはどうか、なんて事には無関心です。

だから、やる気のある農家が中間流通(地元農協・経済連etc.)を排して消費者に近寄れば、お互いにメリットのある関係が築けると思うのです。

農家は、掛けた手間と品質を正当に評価してもらう事。

消費者にとっては、顔の見える作り手が提供する安全で品質の高い食材をリーズナブルに手に入れる事。



先端市場で勝負するのはカッコイイですが、こういう近代化の遅れた分野は競合も少なくて合理化の余地が一杯ありますから、若い起業家の腕の見せ所だったりしますよ。

本当に。

残業ゼロ宣言

こちらの記事に刺激を受けたのが先週のこと。

ずっと引っ掛かっていた事に答えが見つかった気がして、早速取り入れてみることにしました。

引っ掛かっていた事とは、



 ・ウチが残業代をみなしの年俸込みとしていて、実質サービス残業になってしまっている事

 ・生産性のアップに繋がる仕組みがなく、”緩い”空気が社内に蔓延していること



です。



恐らくどこのIT企業もそうですが、残業の評価というのは難しく、「好きこそものの上手なれ」でプログラムすることを好きな人の集団なら長時間プログラミングに携わっていても苦痛ではないだろう、という考え方があります。

また、そうであって欲しい、積極的に新しい技術トレンドに取り組んでいるギークの集団であって欲しい、という思いもあります。

実際はよほど求心力のあるギーク社長が率いる企業でない限り、そんな人材がゴロゴロいる会社というのは少ないのですが…。



片や、受託開発をしていない当社のような企業は、社員のスケジュール意識とモチベーションを高く保つことに苦慮する事が多いのです。

顧客からのプレッシャーが無いのは良いことなのですが、それが現場の弛緩に繋がってしまうジレンマも抱えます。

開発プロジェクトにスケジュール管理を強化する方向で臨むと、結果的に残業を強制する圧力が掛かってしまい、それも経営者としては心地悪い話だったりするのです。



で、上記のDan Kogaiの書評にある本書を読んでみて、

残業はしないが、仕事には必ずデッドラインを設け、厳守させる。これによりホワイトカラーの生産性をアップさせる。


という点にいたく共感した次第なのです。

残業をせずに、業務時間内の労働だけに限定し、なおかつ仕事のデッドラインは守らせる。

これなら、思う存分業務時間内の生産性を上げるプレッシャをスタッフに掛けることが出来ます。

結果的に、仕事の効率と自分の人生の時間の充実が両立すれば、こんなにHappyな事はないでしょう。



恐らく、日本のIT企業で残業ゼロを公式に謳っている企業はどこにもないはず。

これは相当先進的で意欲的な取り組みだと思います。

だから、今日ここで当社は「残業ゼロ」を公式に宣言することにしたのです。

長時間労働が当たり前になっているソフトウェア業界で、この取り組みが成功するかどうか、新たなチャレンジと言えるでしょう。

意志決定速度

日本の大企業の意志決定も随分大胆に早くなってきたと思っていたんですが、こんなニュースを耳にするとまだまだ足りないのかなと思いますね。



モトローラ、携帯電話機部門の分離を検討



塗り変わるか、検索の業界地図--マイクロソフトがヤフーに買収提案



あれだけのシェアを持つモトローラの携帯電話部門が赤字だったというのも驚きですが、業績悪化に悩むYahoo!が三度目の正直でMicrosoftの買収提案を受け入れるか、見物です。



大企業の意志決定がこれだけ迅速に行われる時代だからこそ、中小企業はよりスピーディーに動くことが大事ですね。



…でエントリー終わろうと思ったんですが、追加。

では、どうして本来意志決定をスピーディーに行えるはずの中小企業で変化が実行できないのか?



1.どう変化して良いか答えを見つけかねている

 う〜ん、これは答えが無いという意味では大企業も同じはず。要するに変化を怖がっていて前に踏み出せないだけなのでは? トライ・エラー・修正、というサイクルで軌道修正しながら前進するしかないと思います。妨げているのは経営者のプライド、かな?



2.変化の必要性を経営者が感じていない

 さすがにこれは少ないと思いますけどね。昨日と同じではゆるやかに売り上げが落ちて安楽死ですから。



3.やりきれなくて堂々巡り

 実はこれが結構多いかも。手を付けるんだけど、成果が出るまで我慢できずに取り組みを途中でやめてしまう。で、同じ問題が顕在化してもう一度取り組むが中途半端になるサイクルがエンドレスに続く…。意志決定はしてるんだけど、結果が出ないから何もしてないのと同じ、という悲しい状況。これは、もう経営者が意志を強く持つしかないですよね。





独立・起業した人が少なからず感じている事だと思いますが、経営者というポジションは孤独なもの。

社内には本当の意味での相談相手が居ません。

同業者も結局は人ごとだし、配偶者と相談できるくらいの信頼関係を構築できていないと、悩みの持って行きどころが無いと思います。

だから社長同士で慰め合いをするんでしょうね。

(業界団体とかは殆どこれが目的でしょう)



私が出来るアドバイスは、「好きなこと・正しいと思うことを追求すること」

多分これしか無いと思います。

だからお金儲けが目的になるとむなしくなるのです。

周りの人、自社のお客さん、そういう人を喜ばせることが大事ですよね。