KDDI、PC向けデータ定額プランと専用データカード「W05K」を発表

KDDI、PC向けデータ定額プランと専用データカード「W05K」を発表



やっと出たか、というカンジですが、これは画期的なプランの登場です。

以前から、今のカーナビに必要なのはブロードバンド通信環境の整備だ、と再三お書きしているのですが、いくらカーナビメーカーが頑張ってもキャリア側の受け皿が無いと実現できない話でした。

従来のデータ通信定額プランは、どれも携帯電話からの閉じたネット接続のみが対象で、PCや外部デバイスを接続する形態では定額制の対象外だったのです。

唯一実現できていたのがイーモバイルですが、やはり提供エリアの狭さがネックです。

三大携帯キャリアの一角、auからこのプランが登場することの意味は大きいです。

(多分DoCoMoもソフトバンクも追随するかな?)



WiMAXの登場前にこうやって定額モバイルブロードバンドの選択肢が増えるのはとても良いことです。

カーナビやモバイル環境の本当の黄金期はこれからですよ。

SPAM対策

今日は一日メール配信遅延トラブルとの格闘でした。

ご迷惑をお掛けしたユーザーの皆様、本当に申し訳ありません。



最近海外からのSPAMメール送信が本当にヒドイ。

これがますます増えていて、もはやSPAMは正常なメールの数倍の量に到達。

最初はメールサーバーの処理能力増強を考えたんですが、原因を元から絶たないと解決にならないので、ブラックリストを作成して外部接続を徐々に制限する方向で処置することに。

しかし、これでは追いつかない…。

送信されてからブラックリストに追加しているのではいつまでも後手に回ることになるので、今日のトラブル発生で意を決し、思い切って中国国内からのSMTP接続を全て遮断する事にしました。

明日以降もロシアなどSPAM送信のヒドイ国を中心に広く網を掛けて、SPAM対策の実効性を上げる様トライします。



今後の英語版のリリースを考えるとやみくもに海外サイトを遮断するのはデメリットもあるのですが、現実問題としてそうは言っていられない…。

日本国内は各ISPのOutband Port 25 Block(OP25B)などの対策が功を奏して殆どSPAMの踏み台には利用されていないので、同様の対策が各国に広がることを期待したいですね。

それまではやはり自衛措置が大事です。

「スモールビジネス・オーナー」という着地点

今、梅田望夫さんの「ウェブ時代をゆく」を読んでいます。

まだ途中ですが、ビジネスモデルの一例として「craigslist」が紹介されています。

これは1995年にクレイグ・ニューマークがサンフランシスコのローカル情報(不動産・求人・出会い・買いたいもの・売りたいもの)を交換するために作ったシンプルな構成のサイトです。

ご覧頂ければ分かるとおり、当初から殆どデザインを変えておらず、今となっては非常にそっけない部類のサイト構成ですね。

このサイトは今やアメリカ国内外に300以上の都市を網羅し、月間利用者は1,700万人、40億ページビュー以上という有数のサイトに成長しています。

これを専門家が分析した結果、「クレイグスリストの追求可能な売り上げ規模」は何と1,000億円規模なのだとか。



しかし、現実には彼らは売り上げの可能性があるにも拘わらず広告掲載などを最小限に絞っており、現在の売り上げは100億円以下なのだとか。

彼らはネットバブルの興奮に巻き込まれず、巨額の創業者利益を得られる株式公開にも興味を示さず、ただ良質のコミュニティであり続けることを追求して淡々とサポートを続けていたのです。

梅田さんは、

クレイグスリストは、公開企業となって時価総額何千億円とか、事業売却によって数百億円を手にするといった世界を目指さないけれど、売上高数十億円規模で非公開の超高収益企業になった。これはスモールビジネス・オーナーとしては究極の成功だと言っていい。


と評価しています。



そう、これが私の持つイメージですね。

ロクに事業内容も知らない外野にとやかく言われずに、「好きなことをやりたいように続けていくための枠組み」としての企業、というのが良いと思っています。



自分が本物のゴジラだと信じるならIPOしてGoogleを目指すのも良いでしょう。

でもこういうスモールな成功例を数多く立ち上げて、良質なサービス群を充実させるのも大きな社会的意義があると思います。

こっちの方が働きやすいとも思いますしね。

今ビジネスを立ち上げている若い経営者の皆さんの選択肢に入れて頂きたいです。

第三世代検索エンジン

今日立ち寄った書店で見掛けたNewsweekが「グーグル危機?」"世界で増殖する「第3世代エンジン」がネット検索の王者を脅かす"なんて特集を組んでいました。

そこに紹介されていたのは、



quintura(アメリカ)

 関連性の高い情報をGoogleより高い精度で表示



NAVER(韓国)

 2002年から導入している知識検索サービス(日本のOK-Waveみたいなもの)のストックが豊富。韓国では2,800万人のユーザーを抱える。「naver.co.jp」は2005年8月31日からサービス停止中。日本再参入の計画あり?



MISTER WONG(ドイツ)

 ソーシャル・ブックマークをベースにした検索エンジン。ドイツで250万人のユーザー。現在ロシア語・中国語・スペイン語・フランス語・英語を含めた6つの言語でサービス展開中で、日本語版を開発中とか。



ヤンデックス(ロシア)

 ロシア国内の検索エンジンシェア55%を獲得し、ユーザーは3,000万人。「メールから検索ツールまで全てにおいてGoogleより使い勝手が良い」のだとか。



という面々。

ローカル言語の処理という特性もさることながら、Googleの検索結果品質に満足していないユーザーニーズを汲み取って発展している模様です。

一番のネックはサーバーリソースへの投資でしょうが、Googleが古い世代の検索エンジンとして過去のモノになる可能性は大いにあります。

まだまだ勝負はついていないのです。

モバイル・プラットフォーム戦国時代

gPhone雑感:「モバイル・プラットフォーム戦国時代」の幕開けだ



ご存じ、元Microsoftの中島さんのBLOGです。

Googleが参入を表明した携帯デバイス”gPhone”ですが、どうやらハードウェアそのものは提供せず、OSとアプリケーションプラットフォームのみの提供となる模様です。

で、現状の携帯プラットフォームの業界地図を業界内部の視点から解説してくれています。

(1) MicrosoftのWindows Mobile、(2) Nokia+Symbian、(3) Ericsson+Motorola+UIQ 、(4) Qualcomm BREW。少し番外で追いかけるのが、SavaJを買収した (5) Sun Microsystems 。そして、マイペースで我が道を行くのが(6)アップル


確かに錚錚たるメンツで、日本勢としてはパームOSを買収したアクセスが何とかここに割って入ろうとしていますが、相手が悪い気がしますね。



それよりも、中島さんの取っている

え?UIEvolutionは指を加えて見ているのかって?いやいや、うちはもう一つ上のレイヤーなので。UIEngineは既にJava, BREW, Flash, Symbian, Linux の上で動いているし、Android VMの上にだろうと、iPhoneの上にだろうと簡単に移植できるのがUIEngineの強み^^。


この戦略が賢明な気がします。

我々アプリケーション屋としては、様々なプラットフォームに移植する手間はなるべく少なくしたいわけですからね。



しかし、Javaってどんどん当初の理念から離れていきますね〜。(苦笑)

Hotmailにご用心

最近、Hotmailをお使いの方から「メールが届かないんだけど」というお問い合わせを良く頂きます。

少し調べてみると、同じようにメール不着で悩んでらっしゃる方が沢山いらっしゃるご様子。

(こちらがGoogleの検索結果)



フリーメールサービスとしては古いので、初期からSPAMの標的にされたんでしょうね。

迷惑メール処理のルールが少々厳しめで、あおりで通常に分類されてしかるべきメールが受信されないケースが多発している模様。

あちらの立場に立てば理解も出来ますが…。



どうも、おちゃのこネットからの送信もかなりの確率ではじかれている様子。

どうしたものか…。

取りあえず自衛のために他のメールアドレスと併用されるか、他のフリーメールサービスをご利用になることをオススメさせて頂きます。