安易にIPOを考えるべきでない理由
投稿者 岡野 幹生 日時
●上場にあたっての社内に向けてのメッセージ
正にその通り!
例え金融会社として収益性の高い企業群を支配するモデルを作ろうとしても、そんな会社から理念は生まれません。
良いスタッフも良いサービスも、育つはずはないのです。
実際にはIPOで一財産作って逃げ切ろうという経営者が多いのでしょうが、そんな会社に投資した株主は馬鹿を見るだけ。
スタッフも顧客も、皆が不幸になりますね。
しかるべきタイミングで、しかるべきシチュエーションで実施されれば、新興市場はもっとまともになるのでしょうが、ロンドンを見ていても世界中同じ状況な様で…。
1)資金調達ができてしまうこと(=調達した資金の運用方法を問われること)、2)高成長へのプレッシャーが強まること、この2点から経営陣は間違いなく今後M&Aの衝動に駆られるでしょう。しかし、それだけは絶対に慎まなくてはなりません。内部からコアなイノベーションが継続的に起こせるようなサイクルができるまでは絶対に。
すでに自分たちで強力な製品を作れる会社が、さらなる成長性をレバレッジするためにM&Aを行うのです。IBMしかり、マイクロソフトしかり、グーグルしかり、最も収益性の高いコア製品は自社開発です。自社でイノベーションを起こせるカルチャーをつくれなかった会社が、自社よりイノベーティブな会社(自社より生産性の高い会社)を吸収したら、必ず互いに不幸な結果になります。そして、そんな会社はテクノロジー企業ではなくて金融会社です。
どれだけ時間がかかろうとも、社内の人材とカルチャーを育てることを第一としてください。それすらできない人に、外から買ってきた会社の人材やカルチャーをコントロールできようはずがないのですから。
正にその通り!
例え金融会社として収益性の高い企業群を支配するモデルを作ろうとしても、そんな会社から理念は生まれません。
良いスタッフも良いサービスも、育つはずはないのです。
実際にはIPOで一財産作って逃げ切ろうという経営者が多いのでしょうが、そんな会社に投資した株主は馬鹿を見るだけ。
スタッフも顧客も、皆が不幸になりますね。
しかるべきタイミングで、しかるべきシチュエーションで実施されれば、新興市場はもっとまともになるのでしょうが、ロンドンを見ていても世界中同じ状況な様で…。