ラスベガス雑感

新年はアメリカより初投稿です。

今、ラスベガスのホテルから日記を書いています。



毎年年始の第二週に、世界最大のCES(Consumer Electronics Show)という見本市に来ています。



http://www.cesweb.org/default.asp



Microsoftのビル・ゲイツがスピーチする事でも有名です。



http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070109-00000020-zdn_pc-sci



訪問の目的は、最新のカーエレクトロニクス市場の動向を見る事。

(コンタクトでやっているカーナビの仕事関連です)

ショー自体は9日から見に行くのですが、アメリカに来ての雑感を少々。



まず、LAのレンタカー屋(Hertz)の大きさに驚きました。

数百台はあろう在庫車が一同に並べられていて、沢山のお客さんが次々と予約したクルマに乗り込んでいきます。

日本人の感覚だと、旅先の移動手段は公共交通機関を使いますが、アメリカはクルマ社会の行動様式が根付いているのだな、と実感させられました。



LAから延々500km、5時間ほど走るとラスベガスの明かりが見えてきます。

夜間に見る光景はまさに不夜城。

アメリカという国のスケールは本当に大きい!



街を散策してみて、そのスケール感の違いにはカルチャーショックを感じます。

NYやLAの市街地とまた違い、ラスベガスのホテルは90年代から巨大化の一途を辿り、隣のホテルまで歩くだけで疲れます。

MGM・ベラージオ・シーザースパレス・ベネシアンなど、一つのホテルが日本のショッピングモール(ららぽーとやダイヤモンドシティ)と同等の規模です。

一つ一つの物事に対する所作の繊細さ・緻密さでは日本を上回る国は無いと思いますが、大きなプロジェクトを構築するスケール感と構想力に大きな差を感じます。

日本でGoogleが誕生しないのは止むなるかな、というカンジですね…。



今日はDeath Valleyに行ってみました。

こちらはラスベガスからクルマで約2時間。

地平線まで見えそうな広大な空間に、生き物の息吹が全く感じられない異様な場所です。

こういうところがある国だから、日本にもドイツにも無いアメリカ車のパーソナリティが生まれるんですね。



日本はアメリカにはなれないし、逆もまた真なり。

我々は隣の芝生を羨むより、自身の強みを磨く事に注力すべきですね。



ひとつだけ今後の指針として重要に考えた方が良いのは、もう少し国際的な競争環境を導入する事でしょうね。

日本固有の風土や生活環境を守る事ばかり考えすぎて、レベルの低いセクター(公共や国内向けサービス業)を保護しすぎです。

格差社会につながるかも知れませんが、アメリカの巨大な競争システムが生み出すダイナミズムをもう少し積極的に取り入れないと、本当にじわじわと没落する国になると思います。



そうそう、今回の旅行で痛感したのは韓国人の多さ。

一昔前はアジア系の観光客と言えばイコール日本人でしたが、いまやどこに行っても真っ先に見掛けるのは韓国人です。



ネットに繋いで、はてなのコンテンツを眺めると、その狭小さに気付かされます。

あまりに内向きで引きこもっている日本の若い人に、少なからず危機感を覚えてしまいますね…。