「稼ぐが勝ち」堀江貴文(光文社)



今をときめくlivedoorの堀江さんの本を読んでみました。

正直な感想は、ちょっとイタい人ですね。

勿論共感できるポイントも多いんですが。

ちょっと目に留まった記述をピックアップしてみます。



●共感できるポイント

 ・「世の中って、複雑に考えようとしたらいくらでも複雑に考えられるものなのです。」

 ・「ものを売るためには営業をしなくてはいけません。「良い商品を作りさえすれば、自然とお客さんが集まってくるだろう」と本気で思いこんでいる人が意外に多いのです。」

 ・「大事なのは気合いと根性です。」

 ・「ビジネスはもともと泥臭いものです。」

 ・「一部の天才に集中投資するべきだ」

 ・「ゲームはすべてネットワークゲームになっていくはずです。理由は、相手が人だからです。人と人のコミュニケーションには、終わりがないのです。」



●ちょっとどうかと思うポイント

 ・「お金持ちと貧乏人は生まれたときから立場が違う」

 ・非常に親しい先輩研究者の人生を「こんな悲惨な人生」

 ・三級程度の簿記を「商業高校の生徒が取得できるくらい簡単」

 ・「こいつは金持ちだから仲良くしておこう」と友達を値ぶみ

 ・「人は利用した方がいいのです。」

 ・「実は、僕は死なないと思っています。」

 ・「人の心はお金で買えるのです。」



ちょっと長くなりました。



良いことも書いているのですが、堀江さんは自分の限界が見えていない状態なのでしょうね。

それは上昇気流に乗っている最中の人ですからしょうがないかも知れません。

しかし、どこかには限界があるのだということは知っておいた方が良いと思います。

「僕に言わせれば悟りとは逃避に過ぎないからです。」とか書かれていると、大丈夫かなと思ってしまいます。

ただ、「世の中に成り上がりが居なくなって若い人にとっての分かり易い目標が見えない」、とも書いていますので、敢えて演じているのかも知れませんが。



これ以上は実際にお会いしないと分かりませんのでこの辺にしておきます。

しかし、停滞した日本経済に新風を入れてくれている事には感謝します。



皆さんはどうお感じになりましたか?