災害とリモートワーク

近年希に見る豪雨で、関西地方の交通も麻痺状態です。JR・私鉄は運休、道路も山岳部を中心に通行止め。こうなると、物理的な人の移動はハードルが非常に高くなってしまいます。こんな状況で出社をしなければならない会社と、リモートワークで済む会社。この差は大きいのです。ウチでは遅ればせながらですが、少しずつリモートワーク体制を導入しつつありまして、エンジニアの開発チームはほぼ導入完了。サポートチームは前準備段階。ショップ担当は体制が取れていない。そんな状況です。エンジニアチームは、ここぞとばかりにリモートワークしてアピール(笑)。実は私も年中リモートワークしてるようなものなので、オフィス環境に縛られる愚は重々承知。その時その時、最適な場所で、最適な仕事環境を柔軟に選べた方がいいに決まってます。

ここは企業のカルチャーが問われる場面だと思うのです。何をするにも決裁や手順だらけで柔軟性に欠ける大企業、小さくても新しい価値観を受け入れられない古い体質のオーナー企業。色んなケースがあるでしょうが、働き方改革は掛け声ほど簡単なものではありません。21世紀型の企業として適応できるかできないか、まさにその踏み絵なのです。決して流行に乗っかっているだけとか、IT企業だからできるんだ、とか思ってはダメなんです。このカベを乗り越えられないと、これからまともな人材の採用ができなくなると思います。既にその傾向はじわじわと現れていると思いますが、どれだけの企業がそれに気付いているか。逆に言えば、中小零細企業にとってはチャンスです。どうせ来る波なのなら、先んじて乗っかってしまいましょう。経営者の考え方を切り替えるだけで、大きな飛躍のチャンスがそこに隠されていると感じます。ピンチはチャンス。良い機会の到来なのです。