「Clubhouse」は常時接続のSNSの最初のブレイクになるか

「Clubhouse」は常時接続のSNSの最初のブレイクになるか

さすがに頭の良い人はスパッと分析しますねー
次のSNSは何か?というのはよく話題にでていましたが、僕が2014年くらいに作った資料では「おそらく、常時接続のライブ状態が続くものだろう」と予測していました。

なぜかというと・・・、人間は「よりリッチに、より密に向かう」というのが有るからだと思っています。今までも

テキスト→写真→動画→ライブ

といったように、リッチな方向に向かっています。
なるほど、”常時接続型の次世代SNS”と言われると非常にもっともらしく思えてきます。「ただのLINEグループトークじゃん」「Discordとかあったし」「素人のおしゃべりなんて聞くに堪えん」とかネガティブな反応も聞こえてきますので半年くらいしたら廃れてる可能性もありますけど、トレンドの先を読むのは楽しいのでしばらくウォッチです。要するにみんな新しいものに飢えてるんですよね。コロナ禍の下で巣ごもりですから、余計にストレスで祭に飛び付く気持ちはとてもよくわかります。もう現代人は新しい刺激なしには生きられないんですよね。

確かにウチの息子(高校生)や娘(中学生)のネットの使い方を見ていると、友達と一晩中LINE繋げっぱなしでダラダラ話していたり、ゲームの実況動画をシェアし合ったり、Zenlyなんて位置共有アプリが流行ってたり、"ライブ感"が大事になっている気がします。このあたりは、過剰な繋がりが鬱陶しいと感じちゃうオッサン世代とは感覚が違うのでしょうね。

じゃあなんでこんな設計にしているかというと・・・。それは「隙間時間を狙うSNSは目と手で見るほうがいい」けど、「常時接続を狙うSNSは今のところ耳がいい」だからじゃないかなと。
ながら視聴、ということなんですね。アメリカでClubhouseが流行る理由は、クルマの運転中に使ってるんじゃないかと想像します。日本だと通勤電車の中で声を出すのは無理なので、もっぱら聞く専になっちゃうかな。ここもリモートワークで各個人の環境が個別空間として確立するなら話は変わってきます。

多分、音中心のリアルタイムSNSというのも過渡的なもので、最終的にはもっとリッチなコンテンツ、つまり映像を通じたVR体験に発展していくのでしょう。あまりにリッチコンテンツすぎてウチでは手に余るので、このあたりは完全に次の世代にお任せです。それにしても今のところ全くマネタイズできていないClubhouseがビジネスとして成功するのか、要注目ですね。

Clubhouseは流行るか?

話題の音声SNS「Clubhouse」を少しだけ使ってみました。正直オッサンの自分はあまり音の出るサービスが好きではなく、イヤホンをしているのが苦痛です。なので全然使う気がしない、というのがホンネ。しかし招待してくれた渡辺千賀さんのRoom「シリコンバレーのベンチャー部屋」を聞いていたら、
この2年くらい、音声が次のインターフェースだということは割りと明確になってるよね
という発言があり、自分の認識が間違っているのかもと思い直しました。

確かにAlexaはよくできた音声認識デバイスですし、SiriやGoogleアシスタントに話しかけてアプリを操作している人、更に音声でチャットやメールの文字起こし入力をしている人が増えていることを考えれば、音声という対話I/Fは既に定着しているのかもしれません。人のコミュニケーション方法って、まずは会話ですもんね。次が手紙? その次が電話ですかね。E-mailは手紙の置き換えだし、チャットは電話の非同期版と考えると、音声操作がもっと使われるのは先祖返りして自然な方向性なのかもしれません。

Clubhouse自体は流行っているサービスをいち早く使ってる自分はイケてるでしょ、とイキっているだけに聞こえるのでw、普通の人が増えて質が下がれば廃れると思いますが、音声コミュニケーションという手段は軽視しない方がいいのだろうと感じました。個人的には早く日本語と英語のカベがとっぱわれてほしいです。日本人が日本語という大きなカベに阻まれてどれだけ世界が狭くなっているか考えると、AIでもなんでもさっさと発展して言語なんて障壁なくなっちまえ、と思います。そんなことすらできなくて何が未来だと。

結論は、Clubhouseは流行らない、でも音声は重要なインターフェース、ということですかね。