ShopifyとAmazon

日本という恵まれた素晴らしい国に生まれ、活動をしていると、どうしても目が国内に向いてしまいます。ウチの場合は、カラーミーショップ、楽天市場と競争していると思っていますが、実はそうではなく、本当の競争相手はShopifyでありAmazonなのですね。地理的な要因を超えるITの世界においても、日本語という言語の壁は生きています。どんなに世界で使われているワールドサービスでもこの日本語のカベを超えるのはなかなか大変で、すぐには入って来ません。しかしそれは時間の問題で、いずれは来る未来なのです。

paperboyさんが社員250名で凄いなと思っていましたが、shopifyは3,000人です。ここと戦うのかと考えると溜息が出ますが、それでも私たちも生き残らなければなりません。ウチにはウチにしか無い強みがあるはず。ウチの良さを一番分かっていないのは私たち自身なのかも知れません。その意味でユーザーさんの生の声に触れるのはとてもよい気付きの機会です。ご期待を頂くその声にお応えしたい。誰よりもその想いは強いのです。勝ち残れる戦略を見出さねば。これが今の私の一番大事な課題です。

Y Combinatorへの応募

シリコンバレーというメジャーリーグ

こちらで宣言したY Combinatorへの応募ですが、ちゃんと実行しました。Summer 2018へのApplyボタンが生きていたので信用したのですが、実は締め切りは3月でとっくに過ぎていたので実際の応募はWeb上からはできませんでした。それならそうと書いておけよ、と毒づいたのですが、ここであきらめては起業家の名がすたります。YCのトップであるPaul Grahamの連絡先を探して、直接連絡を取ってみました。正直、毎日一杯訳分からんヤツから連絡あるんだろうし無視だろうな、と期待していなかったのですが、なんとPaul本人から返事がありました! この時点で既に感動。だって、あのPaul Grahamですよ。シリコンバレーの良心、レジェンドですから、IT業界で知らない人はいない雲の上の存在。忙しい中を手間を割いてくれたのは、それなりにCARZYのビジネスモデルに関心を持ってくれた証拠なのかなと勝手な想像をしています。

その返事の文面は、Taroに相談しろ、というもの。私にはどの”Taro”さんかすぐにピンときました。そう、日本人としてただ一人YCを卒業したあの福山太郎さんのことです。そして返事のメールにはご丁寧に太郎さんのメールアドレスがccで付いていました! これでもう福山さんも無視するわけにはいきませんよね。だって、あのPaul Grahamの紹介ですもの。というわけでやり取りが繋がり、アドバイスも頂きました。内容はシンプル。
Batchに入るかどうかはYC次第なので、私はなんともですが、何社か現バッチの会社に会うと、すでにサービスローンチは前提のもと、顧客や売上がついている会社がほとんどのようです。ですので、今はβ版のローンチに専念され、最初のトラクションがでた際に再度ご応募されるのを個人的にはおすすめします。
サービスがローンチされる前にYCに行ったとしても、早く開発をすすめる、こと以外の助言がYCも出来ないからです。
至極ごもっともですね。確かにそうなので、まずはサービスのトラクションを上げることに専念します。

一つ気になっていることは、YCのスキームがアメリカ在住ベンチャーの育成に限定されていること。彼らの考えるベストプラクティスが、シリコンバレーでチームを編成して、シリコンバレーのエコシステムの中で成長を目指すこと、にある以上は仕方ないのですが、CARZYのようにまずは日本でトラクションを作ってから世界展開を目指すビジネスには都合が悪いところがあります。仮にBatchに受かったとして、本当にチームをシリコンバレーに移すのか? 我々の強みは日本国内のコレクタブルカー人脈にあるのですから、今すぐアメリカに行ってもビジネスのローンチは難しい。しかし、本気で世界を狙うなら、どのタイミングであれ、ビジネスのHeadquartersをアメリカに移すことは必要かも知れない。何だか日本企業としてのアイデンティティを問われているようで悩ましいですね。SONYもホンダも日本にありながら世界企業に成長したしな。でもIT業界で日本出身でホンモノの世界企業になった例はまだないんですよね。メルカリはその突破口になるのかどうか。

しかしながら考えることのレベルが数段階上がった気がして、凄い高揚感があります。この楽しみを一人でも多くの日本人起業家に味わって頂きたいなと思っています。

メッセンジャーの翻訳機能

Facebook 自動翻訳 MessengerーFBのMessenger、自動翻訳機能で米国/メキシコ間の言葉の壁を取り払う

いいですね。メッセンジャーの翻訳機能。最近Airbnbを使ってみて関心したのは、これでした。アメリカの物件を予約したのですが、ホストと予約期間や追加料金の発生など一定のやり取りは必要でした。いつもならGoogleなどで毎回テキストを翻訳してからメッセージを送るのですが、Airbnbでは画面にそのまま日本語で打ち込むだけで自動的に相手側の言語に翻訳してくれる機能が実装されています。ただのGoogle翻訳なのですが、これを意識させずに自然に使えるところがさすがです。技術の正しい使い方ってこうだよなと思わせられました。昔からあるのになかなか発展しないのが、この翻訳技術。精度を上げるのは難しいのでしょうが、一番分かりやすい技術の恩恵のカタチです。LINEもこういうところを頑張って欲しい。各社の日本語対応が進む事を願っています。

メルカリ上場の意味

週刊isologue(第480号)上場前後の資本政策(メルカリ特別編その5)

経営者の方には是非有料でもこのコンテンツをお読み頂きたいと思います。メルカリが東証マザーズに上場しました。売り出し価格3,000円に対し、初日の終値は5,300円、これで時価総額7,100億円の企業が出現したわけで、日本にもユニコーンが姿を現したぞという世界に向けてのアピールができたと思います。このメルカリ上場の意味は大きい。
メルカリは一種の奇跡であって、必ずああいった成長ができるとは限らない
というのは事実として認識しておかなければなりませんが、それでも
今どき、イケてる人材が起業すれば10億円超の資金が集められるのも当たり前
になっているのもまた事実。アメリカのベンチャー市場に対して羨む声をよく聞きますが、実は10〜20億円規模のおカネを集めるなら日本の方が集めやすい、という声もあるのです。(渡辺千賀さんの記事を参照) 私たちは日本という守られたマーケットでビジネスが出来ているラッキーさをもっと自覚すべきなのです。

その上で、山田進太郎さんは日本国内での成功に飽き足らず、さらに10倍、100倍の成長を志向して海外に展開しようとしています。その野心が素晴らしい。この人もホンモノです。
特に、シード、アーリー期のスタートアップは「予言の自己成就」が起こりうるところが特徴です。

つまり、「うちはユニコーンになるくらいの大成功をするかも」というのを投資家が信じて、高いvaluationで多額の金額を調達すれば、実際にその調達した多額の資金で優秀な人材を獲得したり、マーケティングを始めいろんな施策に先行投資ができたり、すごいオフィスを作ったり、ができるので、本当にイケてる企業になってしまう(予言が成就する)ことにもなり得ます。
全ての出発点は、志、です。目線を高く持って参りましょう。

WYSIWYG編集の呪縛

実家の農業のウェブサイトを作ろうと、おちゃのこさいさいを使っています。いわゆるCMSツールなのですが、競合サービスとしてはJimdoWixWordPress、国産サービスだとグーペペライチなんてサービスもあります。

サービスの特色は大きく二つに分かれるのですが、一つはWYSIWYG編集タイプのサービス、もう一つは独立編集タイプのサービスです。触って頂くとすぐに分かるのですが、先の例だとJimdo、Wix、ペライチはWYSIWYG編集タイプのサービスです。編集モードに切り替えると、表に見えるサイトの状態から必要箇所をそのまま編集できる作りになっています。これは直感的に対象を触れるので、分かりやすいですね。ただ、少し使い込んでみるとたちまち袋小路に嵌まる感じが出てきます。それはWYSIWYG編集の罠と呼びたくなるところなのですが、用意されている編集機能を超えてカスタマイズしたいと思った時に途端にハードルが上がるのです。WYSIWYG編集も万能ではなく限界がありますから、画面上の編集で対応しきれない領域が必ず出てくるのです。その時にどこから触ったらいいのか途方に暮れる、というのはよくあるパターンだと思います。

おちゃのこさいさいやグーペのような独立編集タイプのサービスは、最初は表示箇所と編集領域との紐付けを理解するのに時間がかかりますが、いったんそこをクリアしてしまうとそこさえ触っていればできるというメリットがあります。どちらがいいのかは難しいところですね。

ビジネスとして評価してみると、この手のCMSツールはマネタイズのカベが高いという難点があります。つまり、ショッピングカートのように商売に必ずしも直結していないために、お金を出して有料のサービスを使おうというモチベーションが高くないのです。現状は無料のサービスがこれだけ沢山出回ってしまっていますので、ユーザーとしてはまずはお金を掛けずにサイトを作ろうと思ってしまいますよね。これはビジネスの落としどころとしてはよくよく考えてサービス設計しないとツラいです。

ショッピングカートとモールのビジネスモデルの違いと同様の構図がCMSの世界にもあると思います。サービス提供型ビジネスの世界における、単体CMSとモール、つまりマーケットプレイスの構図ですね。マーケットプレイス型の代表例がEPARKなのでしょう。飲食はそれだけで大きなカテゴリーなので、食べログやぐるなびが鎬を削っていますね。ここに面白いビジネスモデルの提案余地があるのか、レッドオーシャン化していて幸せになれない領域なのか、見極めが大事です。

CMSツールの世界も奥が深いですね。

Microsoft、やりますね

Microsoft、Officeをメジャーアップデートへ――Fluentデザイン言語を全面的に採用

サティア・ナデラ氏がCEOに就任してからMicrosoftの評判が随分よくなったように思えます。昔は、儲かってはいるけど尊敬されない会社の代表みたいなもので、古くはNetscapeのブラウザー、ジャストシステムの一太郎、と邪魔者を見境なく潰して帝国を築いた悪の帝王みたいな印象でした。多分、ビル・ゲイツは最後までSteve Jobsを羨ましく思っていたはず。IT業界内でのポジションは高くはなく、特にクラウドの時代に以降してからは時代遅れの大企業感がありました。

それが、2014年のCEO交代から雰囲気が変わってきたと思います。Minecraftの買収、Linux Foundationへのコミット、 GitHubの買収、など打つ手がツボに入っている感があります。Ballmerなら絶対にやってないでしょうね。そしてコミュニティの反発も相当だったはず。でも今のMicrosoftならおかしなことはしないだろうという安心感があります。今回のOfficeのデザインアップデートも好印象です。シンプルに、慎重に、というところが好印象で、押しつけがましさがありません。これから新しい世代の製品・サービス群にも大いに期待できそうです。

企業は経営者で大きく変わる。ダメな会社はすぐに淘汰されるので、その会社が存続しているということは、創業者の理念が社会に支持されているということなのでしょう。大切なところは残しつつも、時代に合わせて柔軟にアジャストする姿勢が大事。その意味では事業承継で経営者が交代するというのは、文字通り企業の趨勢を左右します。Microsoftはそれに成功したということですね。中小企業は人材層が手薄なので身内に頼ることが多いのですが、これから日本中で事業承継の機会が増えていきますから上手く乗りきりたいものです。ある意味、飛躍するチャンスでもあるのですから。

シリコンバレーというメジャーリーグ

昔、そうあれは2003年あたりでしたか、おちゃのこネットの準備中にビジネスモデルへの意見を求めて東京のキノトロープの生田さんを訪ねたことがありました。値付け、つまりマーケット内でのポジショニングについてダメ出しされて落ち込んで帰ったのをまだ昨日のことのように思い出しますが、その時に言われたのが「東京って日本中からエースで四番が集まるメジャーリーグなんだよね」というセリフでした。そうか、神戸や地方でやってるのとは次元が違うんだな、なんて東京への憧れと畏怖の念を抱いたものでしたが、それは大きな間違いでした。

北米ベンチャー探索・評価 応用編セミナー@大手町

こちらに参加したのは、渡辺千賀さんに会ってみたかったからw 奥本直子さん共々、とてもチャーミングな方でした。

そもそもこのセミナーはアメリカのベンチャーマーケットに投資をするVC向けの内容なので私が参加するのは場違いなのですが、北米ベンチャーマーケットの空気感と実際に投資をしているVC各社の担当者さんの雰囲気が知れて面白かったです。

そこで千賀さんに言われて印象的だったことを幾つかご紹介。
アメリカと日本ではベンチャーマーケットの規模感が全然違う。例えるなら、日本が小川でアメリカはナイアガラの滝。どんどん目の前を凄い勢いで沢山のベンチャーが流れて行くから、個別に品定めをしているヒマがない。効率的にフィルタリングする仕組みが必要。
そしてアドバイスを頂きました。
Y Combinatorに応募してみたら? 日本人で受かったのは過去一人だけだけど、もし入れればそれだけで五段抜きの効果があるよ
なかなかのハードル上げっぷりですねーw

勿論Y Combinatorの存在は知っていましたし、Airbnbが成功したのもYCの指導があったからなのですが、私には縁遠い存在でした。その唯一の日本人がこの方。

「お前、おもしろいからウチに来い」 ホームレスから日本人初のY Combinatorへと転身した起業家の壮絶人生

福利厚生提供サービスか。全然考えませんでしたね。日本とヨーロッパで成功しているのにアメリカにイケてるサービスがなかったのだとか。そんなパターンもあるんですね。もう一人日本語のできる外国人さんがYC出身らしいのですが、そちらはSEO会社だと聞きました。

YCのパッケージはこちらに紹介があります。

Yコンビネーターの合格から最終プレゼンまで

これも珍しいネタでもなんでもなくて、色んな本に書いてあります。YCの基本パッケージは、

 ・概ね2万ドル前後の投資で株式の6%程度を取得
 ・創業メンバーが三カ月シリコンバレーで直接指導を受けること

というものです。半年に一度のペースでピッチが開催されていて、今は2018年夏(7・8月)の開催待ちですね。さてどうしましょうか。ダメ元で申し込みだけしてみましょうか。受かったらシリコンバレーに行かないといけませんが、既に締め切り過ぎてるし、受かりませんよねー(逃げ道用意w)

Y Combinator : Apply

ホンモノの世界のメジャーリーグは、アメリカ・シリコンバレーだったのだというお話でした。(to be continued...)

ブロックチェーンの未来

ブロックチェーンによる新規事業開発

知人が主催してくれたセミナーに参加してきました。国内のブロックチェーンに対する最新の知見が得られてとても有意義でした。国内有数の規模でICOしたALISの安さん、中部電力、富士通、Amazon、という登壇者の顔触れは今の日本で一番詳しい方たちなのですから、これが日本の最前線です。しかしながら正直申し上げて、アプリケーションはまだ全然ダメです。「それ、ブロックチェーンを使う意味がありますか?」と尋ねたくなるものが多かったです。

この先のビジョンはまだ誰にも見えていないのかも知れなません。インターネットの世界における下位レイヤーが実装されつつある段階で、ブロックチェーンの価値を体現するアプリケーションはまだこれからなのだとAmazonの塚田さんが語っていましたから、そうなのかも知れない。実は皆の期待通りには立ち上がらないかも知れない。それでも登壇者はディスラプションの可能性をポジティブに信じていました。(セミナーの最後に私が質問しましたw) 私が考えるビジョンは、芝麻信用のモデルです。

「信用」が中国人を変えるスマホ時代の中国版信用情報システムの「凄み」

個人を中心にした社会モデルの実現。その基盤がブロックチェーンなのなら、確かにインターネット以上のディスラプションなのかも知れない。少し気持ち悪いところもありますが、それでも組織から個人へのパワーシフトは止まらないと思いますし、最終的に個人ベースに価値が収斂していくのは正しい流れに思えます。

今は仮想通貨で手っ取り早く儲ける怪しい輩が跋扈していますが、こんな状態が続くわけがありません。私はまともなブロックチェーンの使い方を探っていきたいと思っています。

認証コード=暗証番号

大変お恥ずかしい話ですが、私の個人LINEアカウントを乗っ取られてしまいました…。こんな仕事をしているのに本当にお恥ずかしい次第で、怪しいメッセージが送られた知人の皆さんには本当に申し訳ないです。さすがにWebMoney送ってる人はいないと思いますが、くれぐれもご用心ください。

今回の手口は珍しいものではないそうですが、どんなやり取りがあるのかお知らせして、同じ失敗をなされないようにシェアさせて頂きたいと思います。

私の場合は、発端は昔の上司からのFacebookメッセンジャーでした。「LINEのアカウントが凍結されてしまって、解除するのに友達の認証が必要。まず携帯電話番号を教えてほしい」 この方との距離感が微妙で、もう20年以上会ってない方だったんですよね。「奥さんに頼めばいいのに、どうして私に?」とは思ったんですが、奥さんと離婚したのかなとかITに詳しい気安く頼める目下の人間があまりいないのかな、なんて勝手に状況を想像しちゃったんですね。携帯電話番号は私も知らなかったので、あまり疑問に思わずに教えました。次に私の携帯にSMSで認証コードが送られてきます。犯人が認証コードの請求をしたんですね。で、この認証コードを先ほどのメッセンジャーで教えてしまったと。犯人は私の友達リストを入手して、別アカウントに私の本名といつも使っているアイコン画像を登録したんですね。で、「WebMoneyを10万円分コンビニで買ってきて欲しい」と連絡をしまくった。直後に色んな人から電話やLINEで、乗っ取られてるよ、とご連絡を頂きました。大変ご迷惑をお掛けして申し訳ありませんでした。

この流れのポイントは、認証コードを教えてしまったというところです。認証コード=暗証番号、という認識が私になかったんですね。てっきり知人のアカウントの認証に使われるもので、まさか自分自身の認証を取られているなんて思わなかったのです。この流れのポイントは、

・実在のメッセンジャーアカウントを使う事でやり取りを信用させる
・知人の凍結アカウントの解除のための認証であると誤認させる

だと思います。そもそも連絡元の元上司が実在のFacebookアカウントを乗っ取られていたんですね。ホンモノのアカウントからの連絡だったので、そこを疑いませんでした。元々Facebookの更新頻度が低い方だったので、ご本人の対応も遅れちゃったんでしょうね…。そして友達を認証するというステップに対して、まあそんな手順もあるのかな、程度にしか疑わなかったんですね。認証コードに対する取り扱い意識が低かったために起きた失敗で、本当に落ち込みました。

殆ど同じタイミングで別の知人が、「ケータイが水没しちゃって、助けて!」という流れからアカウント乗っ取られたという事例も聞きました。これも助けてあげなければ、という心理を突いた巧妙なアプローチですよね。オレオレ詐欺の手口は沢山公開されていますが、どれもストーリーがよく練られていて、自分の中の文脈でありそうな流れが用意されていると乗っかってしまうということは誰にでも起こり得ます。俺は大丈夫、という方もどこかに必ず弱点があります。それは微妙な人間関係に起因すると思うのです。例えば、両親、特別な関係のある叔父・叔母、昔お世話になった先輩、もしくは後輩。手助けしてやろう、役に立ちたい、という心を利用するのです。引っ掛かってしまった私自身を振り返ってみても、完全に防ぐのは難しいだろうなと感じます。

勿論一番悪いのは、詐欺集団です。でもこれ、LINEやFacebookとISPが捜査協力すれば該当者の特定は簡単にできそうですよね。兵庫県警本部生活安全部サイバー犯罪対策課さんとはリアルに協力関係にあるので、今回の件の報告と相談をしてみようと思います。

くれぐれも皆さま、ご用心を。