ネット通販は量販店を殺すか?

ネット通販が量販店を潰す日



ま、そうなりますわね。最近「ショールーミング」という言葉を見掛けます。買い物をするのに、店頭に現物を見に行って商品を確かめてから、実際に買うのはその場でネットから、なんて流れが当たり前になりました。記事にあるように
極論を言えば、安く、品物が自宅に届いてしまうのであれば、店舗でモノを買う必要はなくなります。趣味でショッピングを楽しむ、服飾や生鮮食料品のようにじかで見たい商品以外は、ネット通販にすべて置き換わる可能性は高いでしょうという話です。当たり前ですけど。



何しろ、人の集まる商業地で高い賃料を払って店を出して店員を配置するだけで、当然そのコストはどれだけ売っても商品代に乗っかってくるわけです。ロードサイド店といっても、一店あたりの出店コストが何億で、その回収が何年で、と計算するためには利幅の取れる商品の扱いにどうやって顧客を誘導していくのかという業者側の事情があるのは分かります。でもそれはお客様には関係のないことですからね。



その商売する側の理屈が「顧客による価格チェックがケータイですることの一般化」によって崩れるというのは必然です。もはや、流通自体がネットに乗っかる時代に入ったんじゃないでしょうか。



正直言って、量販店がネット通販に勝てる要素がないんですよね。

時間をかけて滅んでいってもらうしか方法はないのでしょうか。
この流れはもう止められないでしょうね。



では、これは我々にとってマイナスの話しなのでしょうか? そうではないですね。つまり、小規模事業者はとうの昔に大手資本による量販店の攻勢にさらされており、既に価格競争の舞台からは撤退させられています。その相手が大手ネット通販業者になったところで話しは同じですから、別に状況が変わるわけではないのですね。基本的には、いかに値段で勝負しないステージに持ち込むか、が小さなお店の生きるポイントです。仮に家電製品やJANコード付与商品を扱っていても、どう付加価値を付けて”そのお店で買う理由”を作るかが腕の見せ所です。その意味では、今商売が成り立っている小規模ショップは、別にAmazonを恐れる必要はないと思います。既存の実店舗はこれから大変でしょうが、我々ネットショップは既にその先に行っています。地方を活性化させる手段としても、小さくてもキラリと光るネットショップがますます存在感を強めるんじゃないでしょうか。ポジティブに行きましょうね!