スポーツ界の体罰について

ニュースを見ていて、中学の時のクラブ活動を思い出しました。バレーボール部に所属していたんですが、練習は厳しかったですね。当時は練習や試合中に水を飲むのがダメと信じられていた時代で、激しい試合が続くと足を痙攣させる選手が続出してました。顧問の先生の指導はキツかったですが、手を出されることはありませんでした。割と冷静に論理的な指導をされる先生で、子供心に周囲の別のクラブの先生と比べて信用していたように思います。野球部とか酷かったな。何かと言えば無駄にグラウンド走らされて、上級生から下級生へのイジメもあったし、陰湿な雰囲気で絶対入りたくないと思っていました。球技ごとに何となく空気が違うのは、その業界の体質から影響を受けてたんでしょうかね。今から振り返ると、指導する立場の先生も指導のよりどころとなる理論に乏しかったんでしょうね。明確に効果を出せるメソッドとかの引き出しがないから、虚勢を張った圧力に結びがちで、それがエスカレートすると手を出すようになるんでしょう。その意味で、Jリーグ発足以降のサッカー界の思想は新鮮で刺激的でした。



Jリーグ百年構想とは
・あなたの町に、緑の芝生におおわれた広場やスポーツ施設をつくること。

・サッカーに限らず、あなたがやりたい競技を楽しめるスポーツクラブを作ること。

・「観る」「する」「参加する」。スポーツを通して世代を超えた触れ合いの輪を広げること。
良いですよね! こうやって時代をリードする理念を打ち出した競技が発展するのは自明なことじゃないかなと思います。いつまでも古い因習を引きずる野球界とかは反省して欲しいです。日本は先進国になったつもりでいますが、まだまだこんな非合理な習慣が残っているんですね。特に外部の目が届きにくい小さな世界が、裸の王様をいつまでも温存する土台になってしまっています。一番の解決方法は、嫌な環境からは逃げちゃうこと。そして子供のそんなSOSを、周りの大人がちゃんと受け止めてあげること。そうすれば、そんな古い組織はあっというまに廃れてしまいます。不要な我慢を強制することが、事態の解決を遠ざけるんですね。



スポーツって本来楽しいものだから、せっかくの機会を子供達にとって良いものにしてあげたい。ここも大人の世代交代が必要なんだと思います。時代はこうやって良い方向に変化していくんですよ。

「失敗は成功の元」か?

「成功」は「失敗」の逆ではない



少し古いエントリーなのですが、面白かったのでご紹介。
なんでこんなことを思ったかというと、「若者はこういうことをしてはいけない」的ブログを読んで、「ああ、こういうアドバイスって本当に役に立たなかったなぁ」と思ったので。「何かをしてはいけない」ことがわかっても、だからといって「なにをしたらいいか」がわかる訳ではないのである。
なるほど。これ商売でも同じなんでしょうね。誰かに何かを相談しても、多分ダメ出ししかされないんですよ。で、そんなアドバイスを幾ら聞いても成功へのヒントにはならない。結局自分で成功の方程式を編み出すというか、突破する事が必要で、そうして得られた成功体験は繰り返し使える財産になるんでしょうね。勘違いしてはならないのは、だからといってリスクにチャレンジする行為が軽んじられるわけではないこと。
一応、付け足しておくと、「失敗したら駄目」という話ではないです。Jason Friedの例も、比較対象は

A) トライして成功した人

B) トライして失敗した人

C) これからトライする人

の3種類で、A > B = C ということだが、これ以外に、

D) 全くトライなどしない人

というマジョリティーがいるわけで、それに比べれば、「失敗した人」の方がまだ挑戦できるだけグッド。つまり、

A > B = C > D

トライしなかったら成功確率ゼロだから。
成功しているネットショップさんを良く見てみると、皆さん共通項がある気がします。どこ顧客層にアピールする商品なのか明確だし、強みが見えるし、デザインやら細かいところにちゃんと気配りが行き届いていて、商人としての人間力を備えていらっしゃいます。物事の本質って、あんまり奇をてらったテクニックとか関係無いんですよね。真実は地味って事で。

ダークサイド

闇株新聞



読んでいて暗鬱な気分になってきました…。ビジネスも大きくなると色々グレーゾーン、場合によってはブラックな勢力と関わりが出来てくるんですね。世間では上場会社という響きが社会的にセレブ認定されているみたいなイメージありますけど、実態は玉石混交でしてそりゃあもう酷い会社も一杯あるわけです。小さくても後ろ指指されないまっとうな商売で生きていきたいなと思いましたです、はい。

ボーイングの問題はどこに?

トヨタになれなかったボーイングの過ち



期待された新型モデル787のトラブルでボーイングが揺れています。知人に教えて頂いた記事をご紹介しておきます。これを読むと、今回のトラブルが起こるべくして起こっていることが良く分かります。安易なアウトソーシング、品質管理の手抜き、現場軽視、そして経営トップの資質。一番呆れたのは下記の記述。
2001年、コンディット氏の指揮のもと、ボーイングは本社をシアトルからシカゴへ移した。この決定は後継者であるマクナーニ氏が引き継いだ。表向きの理由は、米国中に散らばるボーイングの各部署との距離の偏りを無くすためというものだった。インタビューでコンディット氏は別の理由も隠さなかった。経営者として同氏は「航空機はどうやって設計するのか」といったたぐいの面倒な課題や、シアトルにやってくる顧客(つまり航空会社)との退屈な会合がいやだったのだ。



 本社移転のあと、コンディット氏はシカゴのビジネス界の人たちと多くの時間を過ごすようになったそうだ。そこで彼は、「CEOたちが頻繁に集まって、新しい企業の上陸から世界的規模の公園の建設まで、都市の今後について決定を下していくのを目の当たりにした」。「私はこんなにいろいろなことが起きているのかと驚いた」とコンディット氏は語った。「スターバックスやマイクロソフト、コストコ、ボーイング、ウエアーハウザー、その他いろんな小さな企業が一堂に会する会合なんて、シアトルではめったにない。それがシカゴではいつも行われている」



 こうして、ボーイングのCEOがシカゴで、ボーイングの将来の戦略を練ったり、他社のCEOたちと都市の今後について議論を重ねたりしていたころ、シアトルの経営幹部たちは「いかに飛行機を設計するか」という面倒な、しかし会社を揺るがしかねない経営判断をしていたのだった。
問題の根は深く、簡単には解決しない気がしますね。ボーイング、危ないのかも…。

サッカーの技術解説サイト

サッカーにおける代表的なコンビネーションプレーのお話



日本人は野球が大好きです。色んな魅力があると思うんですが、一つには戦術的な理解が広く共有されていて、監督や選手についてあーだこーだ蘊蓄をたれるのが楽しいですよね。で、その突っ込みポイントも深いんです。これはもう野球というスポーツの歴史があってこそなんですが、サッカーではまだそこまでの蓄積がありません。大一番で勝った負けた、誰かのスーパーゴールが生まれた、なんてレベルだけでは話しに深みが出ないんですよね。で、上記のサイトなんかは数少ない戦術的な解説を提供してくれる貴重なサイトです。



ここ、ヒマな時にちょいちょい覗くんですが、視点が分かり易く、解説が明快で、参考図や映像の引用も豊富。蘊蓄を貯めるには最適なサイトです。このサイト作成に掛けてる労力も凄いんだろうな。こういうところを見ていると、今の日本代表の強さの源泉とか、香川や本田・長友、更には遠藤なんかのどこが凄いのかがよく見えてきます。日本にサッカーのプロリーグが出来て丁度20年目を迎えますが、こうやって知識の蓄積が出来ていくとゲームの見方にも深みが生まれてより楽しくなっていくんだと思います。野球は戦前から80年弱の歴史がありますからね。サッカーもまだまだこれからだ。

医療分野という受け皿

今週初めから風邪で寝込んでおりました。金曜日に恒例のえべっさんにお参りしたんですが、今年は残り福が金曜日になって子供連れが多かったんですね。えらく境内が混んでて寒い参道に並ばされて、冷えちゃったんだと思います。



で、久し振りに病院に行ってみて、ああ医療サービスは地方の重要な産業の受け皿なんだなって実感しました。企業の集積度合いに左右されるBtoBと違って個人消費者に直接サービスを届けるBtoC業態だし、東京も地方も要求されるサービスレベルに差はないし。医師・検査技師・看護師・介護福祉士・薬剤師、それに製薬会社のMRとか医療機械の営業・サービス職とか、かなり沢山の雇用を生み出してもいます。これから医療サービスはますます高度化していくでしょうから、新規の設備投資もサービス開発も活発に行われていくでしょう。日本全体が人口減に直面していますから伸び代は限られるんでしょうが、それでも有望な産業に違いはありません。



これだけの効果を地方にもたらす産業って他にあるかな? 教育は充分匹敵しますか。以前は建設・土木が地方を支えていたんですよね。今でもその役目はなくなってはいませんが、もう投資効果を生むだけの作る対象が少なくなっちゃった。雇用のセーフネットとしては重要ですけど。後は飲食業ですかね。そうそう、今中小企業向けに交際費減税が検討されてますけど、あれもっと拡大して個人でも事業目的関係無く青天井で経費認定しちゃったらどうでしょうね。皆が外食増やしたらあっという間に景気回復する気もします。飲み過ぎて医者に掛からないように注意しないといけませんが(笑)。

仕事始めです

皆さま、明けましておめでとうございます。今年はカレンダーの巡りが良かったので、どこもお正月休みがゆっくり取れましたね。休みが長いのは良いんですが、やっぱりヒマです。仕事をしてた方がシャキッとしますね。シンドイ事も多いですが、色々考えて、工夫をして、成果が出ると大変嬉しいものですから、人生のやり甲斐の大事な部分は仕事を通じてもたらされるのだと思います。楽しく仕事出来る環境と仲間に感謝です。



さて、去年は年始に何を考えてたのかなと思って、見てみました。年始のエントリーを見ると、今年も日本の課題は変わっていませんね。民主党のダメダメ政権に引導を渡し、これから自民党にやり直しのチャンスを与える選択をしました。多分大した成果は出ないと思いますので(笑)、第三極勢力がちゃんと力を蓄えて本当の意味での選択肢となって欲しいものです。個人的に実現させて欲しいのは、特区を設けての新しい試みですね。例えば、税制(フラットタックスetc.)、カジノ、解雇規制(撤廃)、などなど。



金持ちの税金を安くするだけで東京はアジアで圧倒的に一人勝ちできる
筆者は、香港やシンガポールなどの、勝ち組になっているアジアの都市をよく知っているが、東京がダントツで魅力的な町である。レストランも最高だし、治安もいい。四季もあるし、香港みたいに空気も汚くない。だから、税金だけ他のアジア諸国に揃えれば、東京はアジアの中であらゆる点で圧倒的に魅力的な町になるのだ。税金だけふつうにすれば、アジアの富裕層がどっと流れ込んできて、東京はバブルさながらの景気になるだろう。のろのろする国政に期待する前に、東京が政府に圧力をかけて、法人税特区などで、こうした正しい政策を先にやってしまえばいいのだ。これが日本全国に波及すれば、その経済効果は極めて大きなものになる。
これほど簡単な話なのか私には分かりませんが、試してみる価値のある提案に思えます。こういった「結果は分からないけど面白そうなアイデア」を日本全体に取り入れるのはリスクがあります。失敗したらダメージが甚大ですからね。そのために、特区を設けて影響を最小限して試せる場を作るのが大事なんじゃないでしょうか。先が見通せれば苦労はないので、結局やってみなければ誰にも分からんのですよ。



なんせ、下を向いて我慢していても状況は改善しませんから、前向きにトライしてみる事が大事だと思います。人間、前のめりに生きねば。