タブレットとPCの棲み分け

AppleのTim Cook:Macとの共食いはiPadにとって「膨大なチャンス」



割と最近聞いた話に「最近の若い子はパソコン持っていないからWord/Excelが使えない」というのがあります。まあ大学の授業では使わざるを得ないでしょうし就活で練習ぐらいするでしょうから大袈裟な表現なのですが、この話の背景には殆どの用途をタブレットでまかなっているからPCを使うシーンが激減している、という事情があります。これはもはや一般的なトレンドと言えるもので、今後も加速するでしょう。我々のようなASPサービスを提供している事業者にとっても、どこかで転換点が訪れるのかも知れません。最近多いんですよね。「管理画面をiPadから操作したい」というお問い合わせ。まだ現時点では、コンテンツの閲覧はタブレットでも、コンテンツの編集・制作作業はPC、という常識がなんとかキープ出来ていると思うんですが、そのうちこれも常識とは言えなくなる可能性があります。実際問題は殆どの操作はタブレットからでも可能なんですが、”常識”が変化する以上キャッチアップしていかないとなと思っています。

デジタルコンテンツの消費体験

皆さん、もうKindleはお使いですか? 何か買ってみられましたか? 私は年末からどっぷりです。取っ掛かりやすいところから、まずはコミックを購入。昔好きで読んでいた大作を探して、Kindle化されていないタイトルはeBookJapanなんかも使ってみました。「コブラ」なんて何年振りかに読みましたけど、相変わらず古さを感じさせないクオリティで涙出ました。「GANTZ」もまだ連載中のタイトルなんですが、週刊誌の掲載が不定期なのであちこち読み落としてる部分があって、この機会に全冊大人買いして頭から読み直しました。うーん、スッキリ。



実はデジタルコンテンツの消費はコミックに限りません。この年始から「おしん」がNHKで再放送されてるんですが、カミさんに頼まれた録画に失敗しておりまして、慌ててNHKオンデマンドなんか契約しちゃいました。すると放映スケジュール関係無く好きな時に好きなだけ視聴出来ちゃうので、もう止まりません。一気に何十話も見ちゃって、お腹一杯です。これは映画でも同じで、我が家のファーストチョイスは今やiTunesでの映画レンタルになっちゃいました。好きな時にワンクリックで始められる視聴体験を味わうと、デジタルコンテンツに伴う頼りなさやあいまいさみたいな不安感を利便性が凌駕しちゃうんですね。それでも永続的に補完しておきたいタイトルはパッケージメディアを購入したりするので、自分の中で使い分けが出来てきた感があります。



デジタルコンテンツの配信サービスが始まることで、書店やCDショップが街から消え文化的に退潮するという節もあります。しかし、こういう体験を積み重ねると、むしろコンテンツの消費体験は増加するんじゃないでしょうか。通り一遍の特色のないお店は無くなっちゃうでしょうが、消費者にちゃんとした提案が出来るお店はむしろ重宝される気もします。マーケット全体としてはプラスなんじゃないでしょうかね。少なくとも私は、新しいテクノロジーやサービスを肯定的に捉えたいな、と思っています。

ドコモ、12月は契約件数純増

ドコモ、12月一転純増23万件 シャープやソニー製、高機能スマホ伸びる



iPhoneを扱っていない一人負け状態のドコモが純増?と不思議に思って記事を読んでみたら、
ドコモが通信回線を提供する米アマゾン・ドット・コムの電子書籍端末の日本発売も契約増につながった。
とあって納得。日本でKindle Paperwhite/Kindle Fire HDが出荷されたのが11月の下旬から12月に掛けてでしたからね。3G回線の提供元がドコモであるとは知りませんでした。(ちなみに、こちらにKindleの接続先キャリアを変更する隠しコマンドの解説がありました)



なるほど、日本の総人口がモバイルデバイスの契約数上限と思ってましたが、こうやって通信するデバイスを複数持つ事になると幾らでも潜在数増えるんですね。これからクルマも回線に繋がっていくでしょうから、回線は混む一方だ。キャリアは大変ですな…。

着々進化するGmail

これは便利―Gmailで送信前にラベルとスターが付けられるようになった



皆さん、普段メールソフトは何をお使いですか? 私はやっぱりMac標準のMail.appなんですが、もうブラウザーからGmailという方も多いでしょう。確かに便利なんですよね。ちなみに私は、自分に来たメールを全部Gmailに転送して、そのアカウントをPOPで取得しています。これだと出先からスマホや他のPCからメールにアクセス出来て便利なんですよね。SPAM対応もバッチリだし。Googleにはそのブラック体質から賛否ありますけど、こういうサービスを無料で提供しているのはやっぱり凄い。GmailとGoogle Mapは21世紀を代表する発明だと思います。



こういうUIの進化を我々も取り入れていかねば…

iPhone vs. Android

約一ヶ月初めてのAndroidを使ってみて、iPhoneとの比較で気付いたことを幾つか。



●iPhoneの良いところ

・画面のスクロールやタッチなどの基本的な操作感は素晴らしい! 最高スペックと謳われているAndoroid機でもまだまだこの域には達していない。ヌルヌル・サクサク度はまだまだiPhoneの勝ち

・操作方法が直感的に分かりやすい。恐らく初めてスマホを触る人でも迷わずに各種の設定や操作が出来るはず。サードパーティアプリにもiOSのUI思想がちゃんと反映しており、iOSならではの操作性が確保されているのはさすが



●Androidの良いところ

・ATOKが使えること。Appleは英語以外の言語環境への配慮が無さ過ぎ。Google日本語入力にしろ、iWnnにしろ、iOSの標準IMEに比べれば天国。これはiOSの大きなストレスポイント

・大画面であること。これは機種にもよるが、どうやら5インチ画面がトレンドになる模様。これ以上大きいと操作に支障が出るが、慣れるともう小さい画面には戻れない

・拡張性が高い。これは諸刃の剣だが、なんせ追加アプリを入れれば出来ない事は何も無い。但し一定のレベルのリテラシーが必要なので、一般の人には使いにくさと映る面もあり



まあ何せモバイルデバイスの未来を開くのはAppleとGoogleなので、両社の提案を最前線で見ていたいんですよね。Jobs亡き後のAppleがアグレッシブさを失っている気もしますが、お互いに競争して我々に新しい未来を見せて欲しい。しばらくこのフィールドを脅かす存在は出てこないでしょうから。