ローカルサーチの重要性

大幅リニューアルされたFacebook Nearby〔付近の情報〕は上出来―Yelp、Foursquareなどローカルビジネス発見サービスには大脅威



うーん、これ良く出来てます。まだ今のところは近くのレストランを探すのは「食べログ」を使いますけど、Facebook上での情報密度が充分に高まったらこれにスイッチするかも知れませんね。今Web上の情報はオンラインに関するものとオフライン(つまり実店舗)に関するものが混在しています。しかし、出先で明示的にローカル情報を必要とするケースは多々あります。O to O(Online to Offline)というキーワードは今後のWebサービス進化の重要な方向性です。スマホ自身の進化に伴って、使いでのあるWebサービスがどんどん現れてきますね。最もホットな領域に今後も要注目です。

電子書籍の読書体験

頼んでいたKindle Paperwhite 3Gが届きました♪ 発売初日に出遅れたので年明けに発送予定だったんですが、早まったんですね。早速数日使った感想です。(画像は、右からKindle Paperwhite、Galaxy Note(初代)、HTC Butterfly、iPhone 4S)



■端末について

・Kindle Paperwhite 3G

さすが、電子書籍のパイオニアであるAmazonです。素晴らしい出来です。中身はAndoroidタブレットなんですが、独自のカスタマイズをしてあり、余計な動作は一切させません。そのお陰でユーザーは箱を開けたらすぐに使い始めて本を読むことが出来ます。そもそも注文した時のアカウントを工場出荷段階で設定して送ってきてくれるんですから、親切ですよね。E Inkという表示方法が非常に目に優しく、長時間読んでいても疲れません。最初に開封したばかりのKindleを見て、紙が貼ってあるのかと思いましたから(笑)。これは日本でもバカ売れすると思います。3G回線付きで12,980円というのも格安。ようやく日本に電子書籍端末の本命が登場してくれて嬉しい限りです。サイズも丁度良いし、手に持っても重くなく、電池の持ちも凄い。文句の付けようがありません。3G回線モデルを買って、外に持ち出すのがベターです。白黒コンテンツはこれで見るのが一番良いでしょう。

ちなみに、カラー版のKindle Fireはあまりオススメしません。これなら普通にiPadのKindleアプリを使っている方が良いと思います。



・HTC J butterfly

5インチクラスの大画面スマホの先鞭をつけたのはGalaxy Noteでした。当初はあまりの画面の大きさにおいおいとツッコミを入れたものですが、今となっては先見の明があったのだと感心します。事実市場ではかなりヒットしました。HTCのこの機種は最新の大画面スマホですが、評判に違わぬ使用感と画面の綺麗さはとっても好印象です。ただ、やはりこの画面サイズではマンガコンテンツは厳しい。吹き出しの文字が小さくて読みづらいです。文庫本はOKですけどね。



・iPhone

あのJobsのプレゼンを見て、ずっと最新モデルを買い続けてきました。世界中を熱狂の渦に巻き込みましたが、さすがにiPhone 5でその魔法も解けちゃったみたいですね。butterflyを使ってからiPhoneに戻ると「あれ、こんなに画面小さかったっけ?」と愕然とします。相変わらずその操作感やユーザー体験は高いのですが、そろそろAndoroidとの差が小さくなってきましたね。これで電子書籍コンテンツを読むのはちょっとツラい。やはり画面は大きいに越したことはないのです。予想では、次のモデルあたりから画面サイズにもバリエーションを持たせるのでは? カラー展開はするみたいですから、iPodチックになっていくんでしょうね。



・iPad

今でもRetinaの画面は綺麗ですし、動作のキビキビ感は他の追随を許しません。多機能・マルチ用途タブレットとしては一番のオススメです。ただ、問題は重さです。これは出張や旅行に持って行くには少々重すぎる。私にとっては自宅専用モデルになってますね。カラーのコンテンツを見るには今でもベスト端末なのですが。あ、iPad miniは買ってません。あれならNexus 7を選びますね。解像度など、ちょっと中途半端かな。





■Store

・Apple App / iTunes Store

日本でのオープンが早かったこともあって、現時点での浸透度では一番ですね。Apple製端末の出来の良さと相まって、非常に高いレベルのユーザー体験を実現しています。お持ちでない方には、是非Apple TVを試して頂きたい。8,800円であなたのTVが時代の最先端モデルに生まれ変わります。映画のレンタルサービスを一度使うと、もうDVDメディアには戻れません。TSUTAYAとか、この先シンドいでしょうね…。最近Huluも始まりましたので、海外ドラマにハマっている人にはもってこい。正月休みは一歩も外に出ないかも(笑)。個人的には、音楽と映画コンテンツはAppleで満足ですね。街からCD屋さんとレンタルビデオ店がなくなるのも遠い日ではありません。



・Amazon

これはもう鉄壁です。残念ながら音楽・映画ではAppleに市場を持って行かれましたが、書籍コンテンツは世界を制覇してしまいました。Kindle Storeもスタートして、布石も盤石。書店はCDショップの後を追う運命でしょう。ここはもう引っ繰り返らないと思います。



・その他

どことは言いませんが、日本の電子書籍ストアの出来は酷い。本当にユーザーの立場でサービス設計しているのか? 今のところここにしかないというコンテンツがあるのでしょうがないですが、必要に迫られない限り絶対使いたくないです。





というところですか。何だか一杯おもちゃ買った子供みたいになってますが、これから一気に世間に普及していくのだと思います。最初のハードルを乗り越えるまでが少し抵抗ありますけど、一旦越えたら後は底なしだと思います。興味はあるけどまだお持ちじゃない方、この年末・年始にお試しになってみて下さい。大人買いの魅力にハマっても責任は取りませんが(笑)。

初Android

迷ったんですが、我慢出来ずにAndroidスマホを買い足してしまいました。HTC J butterfly、評判に恥じない神機でした! 3G/3GS/4/4S/5と五台続けてiPhoneを使ってきましたが、その完成されたユーザー体験には満足していました。しかし、Appleの厳しい縛りに若干の窮屈さを感じていたのも事実なのです。例えば、ATOKが使えない、Safariや純正Mail以外のアプリが使いにくい、カスタマイズの制約が大きい、などなど。Androidにはあまり興味がなかったんですが、例の地図騒動で気持ちが冷めてしまったこともありネットで騒がれていたHTCの新機種に食指が動いた次第です。いやあ、動作も画面の綺麗さも素晴らしいの一言。こうやって切磋琢磨があってこその技術進歩ですから、外野はこの状況を楽しませて頂く事にします。



全ては先日お書きしたこちらの記事の通り、モバイルデバイス環境の明日を見据えた遠大なビジョンの実現がテーマです。恐らく”Web3.0”とでも呼ぶべき新時代の種がここにあります。IT業界に携わる全ての人が注目すべきステージですね。



残念なのは、ここに日本メーカーの名前が全く出てこないこと。OSやサービス環境で太刀打ちするのが無理でも、せめて端末の開発では存在感を出せなかったのか? 日本の凋落傾向を感じて寂しい限りです。まだ巻き返すチャンスはありますから、是非目にもの見せて欲しい。下向いてちゃあかんぞ!

何故Appleが独自の地図を作ったか

地図アプリは“スマホの金脈”だった、AppleがGoogleに対抗した理由を探る



↑非常に面白い記事なので、ご興味のある方は是非ご一読を。



今日やっとiOS 6にGoogle Mapが復活しました。さんざんな評価のApple純正マップですが、どうしてあれをAppleが作らなければならなかったかが詳しく解説されています。かいつまんで説明しますと、



・モバイル端末がスマホになった事で、情報処理能力が飛躍的に向上した

・人間はモバイルな生き物なので、必ず移動する

・出先で必要とされるデータを提供しようと思えば必ず地図が必要になる

・情報のプラットフォームとなる地図システムが広告配信の土台となる

・そんな大事な基盤を他社に依存している訳にはいかない



という事になります。恐らく数年〜二十年後に実現するであろうモバイルの未来像を想定すると、”空気の読める機械”が出来ちゃうことになります。つまり、今は人がわざわざ調べたい事柄を手でキーワード入力しているんですが、これが不要になって機械の側から「今あなたが必要としているのはこの情報ですよね?」と提案してくるようになる。
さっきの電車の例で言うと、電車に乗ってて電車が遅延しているっていうのがわかったら遅延先の駅からの連結情報っていうのを出せるわけですし。



位置情報がくっつくと、「この人はこれをしない」っていうのもわかってきますよね。映画館に何年も行ってない人に映画のクーポン出してもしょうがないというようなこととか。
恐らく将来のモバイルOSは裏でずっと地図機能が動いていて、その人の行動をトレースしてるんでしょうね。で、必要な情報を収集して、先回りして出す。ちょっと怖いところもありますけど。



これから、モバイルの世界をリードするAppleとGoogleという二大巨人が様々な局面で鎬を削って行くのです。どんな面白いサービス・提案が出てくるか、見物している我々はワクワクしますね。そして勿論そこに新しいビジネスチャンスが生まれ、我々皆が当事者にもなるのです。スマホの世界ももう成熟してこれ以上目新しい事ないかな、なんて思ってたんですけど、まだまだフロンティアは一杯ありそうです。いやあ、面白い!

iPhoneの魔法は解けちゃった

HTC J butterfly HTL21



ネット上であまりに評判が良いので、このHTCの新機種を触ってきました。関東&沖縄地方では12/9(日)に発売されましたが、他の地域は12/14(金)から順次発売です。いやあ、確かに良かったです! 最近の7インチタブレットの流行でも分かるように、これだけスマホの情報処理能力が上がるとやっぱり画面は大きい方が良いんですよね。このモデルとか触っちゃうと、iPhone 5の画面が手狭に思えてきます。Retinaディスプレイで高解像度競争には終止符が打たれたと思ったんですが、HTL21の1080 × 1920ピクセル、440ppi(何と紙の解像度、350ppiを超えてる!)の画面は圧倒的な迫力です。もうね、溜息が出ちゃいます…。



現状でもトータルでの完成度ではギリギリiPhoneが勝ってると思いますけど、ATOKが使えたり、防水やおサイフケータイ、それにGoogle Mapが揃ったAndroidも見劣りしなくなっちゃいました。Appleの窮屈な縛りが嫌いな人は結構多いですしね。ひょっとすると、iPhone 5S(6?)は画面サイズや色バリエーションのラインナップを増やさないとツラいかもね。正直、次はiPhoneじゃなくても良いやって思っちゃいました。



Jobs、残念だけどやっぱりあなたがいないとダメだよ!

10年後のWeb業界はどうなってる?

独断で勝手に想像してみました。



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●Google

うーん、ここは簡単には引っ繰り返らないでしょうね。今の検索エンジンの性能には皆多かれ少なかれ不満を持っていると思いますが、他に代替サービスが見当たらない。Facebookにやられちゃう可能性がなくはないけど、新規サービスが脅威に思えたら企業ごと買っちゃえる財力があるので、今と同等のポジションで残っていると予想。



●Microsoft

デスクトップの存在感は下がる一方で、単なる業務インフラになってきてますよね。若い人はスマホ/タブレットだけしか持ってない、なんて声も聞いたりします。だからといってWindowsを本気で捨てる企業がない様に、Microsoft(とWindows)は残ってるでしょうね。企業は既に投資した資産を捨てたくはないので、無料だからといってLinuxやMacに移行なんてしませんから。モバイル領域で存在感を出せているかどうかはWindows Phoneの頑張り次第。これは予想不可能です。



●Facebook

うーん、廃れてる可能性はなきにしもあらず。ただ、人・モノ・ニュースという三大コンテンツを整理するニーズは絶対あるので、人の分野で成功しているのは強み。ヘンなことしなければ残ってるでしょう。



●Twitter

これは何か別のサービスに代替されてる可能性あると思います。元々アイデアとコンセプトの勝利で広まったサービスなので、どうしてもTwitterじゃないとダメな理由はあまりありませんからね。



●Amazon

きっちり残ってると思います。自分が物販系のサービスやってるから良く分かるんですが、物販って商売の基本で汎用性あるので強いんですよ。リアルなお店がなくならないのと同じで、通販は必ず残ります。多少スタイルが進化してる程度じゃないでしょうか。



●楽天

答えにくいんですが(笑)、本音では淘汰されてて欲しい。Amazonとの本質的な違いは、彼らが自分では何も売っていない事。出店者からは恨まれてるので、状況が変化すれば一気に離れる可能性があります。売れてるお店・良いお店が楽天の外でポジショニングする事が進めば、消費者が楽天で買い物する理由がなくなりますので、壮大なジャンク市場になってる可能性があります。不透明ですね。



●Apple

一番危ないのがここ。永遠にイケてる商品を生み出し続けないといけない宿命はなかなかツラい。他社の商品に乗り換えられるハードルが低いビジネスなので、迷走するともう一度倒産する可能性あります(寸前までいきましたからね)。

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10年後にこのエントリー振り返ってみると面白い事になってるでしょうね。楽しみです♪

Amazonの倉庫内の写真

Amazon倉庫の内部写真が流出?驚愕の実態が明らかに



Amazonが年々存在感を強めていますが、簡単に追随者が出てこないのはこのスケールの大きなインフラを構築出来ないから。Amazon自身が創立から数年は赤字を垂れ流していましたからね。よくあそこで我慢出来たものだと感心します。中小ショップは規模では絶対に敵いませんから、自社商材の強みを出せる領域にフォーカスするしかないですね。多分22世紀になってもAmazonは存在し続けるのでしょう。