投稿者 岡野 幹生 日時
最近のWeb業界の動向を語るには、Facebookは外せません。
ウチはECを生業としていますので、「ソーシャルショッピング」がテーマとなります。
ソーシャルショッピングって何ですか、という事なんですが、まあ一言で言うとSNS等の人の繋がりを重視したイーコマースの新しい姿、という事になりますか。
従来はお客さんがお店を見つける導線がGoogle/Yahoo!の検索エンジンからだったのが、Facebook/Twitter/mixiといったSNSからの導線がメインになる、という考え方ですね。
そうなる理由は、簡単に言うと検索エンジンにノイズが多すぎて、欲する情報に到達出来ないからです。
お店・商品情報とニュースやBLOGや様々な情報がごちゃまぜになっている検索結果ページは、もはやカオスですからね。
行き過ぎたSEOで、本来の検索エンジンの価値判断を歪ませる情報が跋扈しているのもこの状況を後押ししています。
で、もっと信用性の高い、価値の高い情報の探し方とは何ぞや、という問いに対する答えとして、やっぱり価値の高い情報って人が持ってるよね、というのがSNSが脚光を浴びる理由です。
さて、ソーシャルショッピングです。
ここはどういう進展を見せるのか、はっきりした答えはまだ見えていません。
我々は、まずは登場人物をお店と消費者に分けて考えるところからスタートしました。
で、重要なのはどちらかと言えば消費者のSNSとの融合にあるのでは、と思っています。
だから最初に、商品情報にSNSへの導線を付ける機能を優先して付けました。
おちゃのこネットに装備されている消費者向けのSNS導線とは、
・Facebookの「いいね!」ボタン
・Twitterへのポストボタン
・mixiチェックボタン
の三つです。
更にこれに、
・Facebookのコメント機能
をつい最近付加しました。
こうすることで、商品やお店に興味を持った消費者が自分のSNSプラットフォームに何らかのアクションを起こし、それが周囲に拡がる連鎖を生み出す事が出来ます。
大事なのは、まずはこちらです。
次に、ショップさん側のソーシャル機能です。
これはまだ実装の準備中ですが、Facebook上に簡単に商品を並べる機能を開発中です。
但し、Facebook上で決済まで完了させることは考えていません。
送料計算や、受注管理機能・商品登録機能など、ショップ運営に求められる機能は広範かつ複雑です。
全てをFacebook上に実現するのは無理がありますし、専門サービスの機能を上回ることは出来ないでしょう。
まだお店を持っていない新規参入の場合にはFacebook上に一からお店を作る事も考えられますが、既に稼働しているお店がある場合は明らかに二度手間ですから無駄な作業は避ける方が賢明です。
我々はあくまでも簡単にFacebook上にお店が露出出来る機能に止め、既存のお店への誘導をメイン導線に考えたいと思います。
仮に近い将来Facebook決済が普及しても、それをカートに実装してしまえば良い話と思います。
昨年からのFacebookの普及インパクトは大きく、今年も圧倒的に存在感を増していくでしょう。
もはやmixiに実名活動分野で巻き返すチャンスはないと思います。
Facebookを過小評価することなく、本腰を入れて取り組んでいきましょう。
投稿者 岡野 幹生 日時
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Facebookのコメント欄を設置できるようになりました
本日おちゃのこネットにFacebookのコメント機能を追加致しました。
これは結構重要な機能追加だと思っています。
その理由は、コメント/レビューのプラットフォーム化、にあります。
今、世の中にコメント/レビューとしてよく使われているサービスはどれくらいあるでしょうか。
代表的なのは、価格.comですよね。
ここは家電製品を中心に、JANコードで識別出来るメーカー製品を膨大なDBとして整理し、圧倒的に多数のクチコミが集まっています。
最低価格とクチコミはこのサイトの価値を決定的に高めています。
もう一つはAmazonでしょう。
こちらは本やCD/DVDを中心に、様々なカテゴリーに商品ラインナップを拡げています。
但しまだ品揃えの質は本・CD/DVDと一部の家電製品にとどまり、それ以上のクチコミDBを構築するのは難しいと思います。
もう一つ無視出来ないのは楽天のレビュー。
こちらは利用者が多いのでそれなりに数は集まっていますが、正直参考にならないレベルが多いですね。
ここで問題になるのが、おちゃのこネットの様な独自のショッピングカートです。
世の中には沢山のカートがあり、それぞれが個別に何らかのコメント/レビュー機能を提供しています。
ところが、個別カートの、更に個別店舗に対してレビューを書いても、他の人の目に触れる可能性が高いとは思えないためにコメントを投稿するモチベーションが高まらないのですね。
これは何とかしたいと思って弊社でも
garittoというショップ横断型のコメント/レビュー機能を集約するサービスを提供していますが、それでもやはりマイナーなサービスであることには変わりなく状況の改善には至っていませんでした。
そこに現れたのがFacebookのコメント機能です。
今や世界中で最も成長しているWebサービスであり、膨大な利用人口を誇るFacebookが、コメントの受け皿として機能するという事の意味は小さくありません。
恐らく近い将来独立系のショッピングカートは全てこれに対応するでしょうし、Webの世界全体の共通基盤としてFacebookが大きな役割を果たしていくでしょう。
そうなると、上述した価格.com・Amazon・楽天も対応を迫られる事になるやも知れず、そうなれば文字通り全てのコメント/レビューが一つに結びついた大きなネットワークが完成することになります。
こういう全ての人が共有すべき知見は分散していては勿体ない価値の高いものですから、何らかの形で整理されて有効利用されることが全ての人にプラスになります。
本当はGoogleにそれが出来れば良かったのですが、どうやら担い手はFacebookだということに落ち着きそうですね。
投稿者 岡野 幹生 日時
原発がなかなか収束しないので、落ち着きませんね。
毎日様々な情報を収集していますが、今や優先順位はTwitterがNo.1ですね。
テレビ報道も見ますが、役に立つ情報が少なく、解説も浅すぎます。
震災に関するオススメアカウントをご紹介しておきます。
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堀江さん:この人は今や存在自体がメディアですね。パーソナル情報ハブ、です。
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早野先生:東京大学理学部物理学科長。冷静で的確なテクニカル分析が好評です。
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猪瀬直樹副知事:東京都副知事として、行政側からの情報発信を積極的に行っています。
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首相官邸(災害情報):政府の震災に関するオフィシャルアカウントです。
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JSF:ミリタリーオタクさんなんですが、軍事面の解説が面白いです。
他にも沢山ありますが、それは皆さんで探してみて下さい。
弊社の情報公開も積極的にTwitterを利用することにしていますし、社内インフラと完全に切り離した外部のネットワークを利用することはリスクヘッジの観点からも良いことだと思います。
すっかり社会インフラとして定着したTwitter、ちゃんと活用するかどうかは情報リテラシーを大きく左右しますので、まだお使いでない方は是非!
投稿者 岡野 幹生 日時
皆さんはもうFacebookお使いですか?
ここ数ヶ月、目に見えて波が来ているのを実感します。
懐かしい知人から友達申請が来たり、こちらも旧友を検索して発見したり、Facebookの友達オススメ機能で見つけたり。
こうやって、新しい繋がりを得るワクワク感がSNSの醍醐味だったはずなのに、いつしかmixiは知り合いだけの閉じた狭いネットワークに堕してしまっていました。
今SNSのパワーを再発見して、もう一度アクティブに使ってみるか、と思っている人が増えているのだと思います。
mixiは匿名で良く知った友人との関係、Facebookは実名でパブリックな交流の場。
そんな使い分けで行きそうですね。
mixi、無くなることはないでしょうが、存在感は下がる一方ですね、残念ながら。
投稿者 岡野 幹生 日時
こちらをご覧の皆さんは、何らかの形でWebビジネスに関与されている方だと思います。
では、皆さんの収益はどのような形で上げていらっしゃるのでしょうか?
一番分かり易いのは、物販です。
モノを販売して、代価を回収する。
決済は、銀行振込・カード決済・代引き、などですよね。
これは自然に受け入れられるWebビジネスの王道です。
さて、ここからが難題です。
Webビジネスにおいて、物販・EC以外の商売を成立させようとすると、途端にハードルが上がります。
売るモノは何なのか?
サービスなのか、広義のコンテンツなのか。
提供するプラットフォームは、パソコンか、携帯か、スマートフォン/タブレットか。
課金方法は、カード決済か、キャリア決済か、AppStoreなどの課金プラットフォームか。
全てのパターンの組み合わせを提供すると言うことはレアでしょうから、普通はプラットフォームと課金方法を限定して提供することになります。
例えばおちゃのこネットは、パソコン向け(ショップは携帯/スマートフォン版があっても、利用者さんはパソコンを使ってサービス利用する事が前提です)に、Webサービス(ショッピングカート)を、銀行振込/カード決済で、ご提供するモデルということですね。
今一番目に見えて成果が出ているのは、gree・DeNA(モバゲー)といった、携帯向けに、ゲームコンテンツを、カード/キャリア決済で、提供しているモデルと言えましょうか。
そして、この組み合わせで成果が出たのは決して偶然ではありません。
一番の要因は、課金への抵抗感の低さにあったと思います。
つまり、iModeでもう10年以上も月額のアプリ課金に315円を払う行為が浸透しており、有料コンテンツを購入することに違和感が無かったのですね。
これは大きい。
対照的にお金を払う習慣が全く根付いていないのがパソコンの世界です。
楽天やAmazonやヤフオクでモノを買う行為は定着していますが、それ以外のコンテンツにお金を払う経験は殆どありませんよね。
唯一の例外が、iTunesの音楽ダウンロードでしょうか。
しかしこれもここまで来るのに長い時間が必要でした。
今でもダウンロードよりAmazonでCDを買う方を選択する方は多いでしょうし、ダウンロードするなら携帯の「着うた」を選ぶ人の方が多そうです。
どうしてこうなっているのか。
一番大きな原因は、手にとって見れない形のないものを、クレジットカードというこれまた仮想的な支払手段で購入することの不安感ですよね。
今でも年配の方はクレジットカードでの買い物に抵抗感を示される方は多いですし、そもそもカードを持つ事自体を避ける方も普通にいらっしゃいます。
今多くの方がECをカード決済する事に抵抗を感じなくなってきているのも、楽天やAmazonといった、一定の信頼を寄せるに足る大手事業者が存在感を高めてきたからでしょう。
私も最初は両社以外でカード番号を入力するのはイヤでした。(笑)
そして、これは大事な話ですが、今後もこの「良く知らない相手に自分の支払情報を預けるのはイヤ」という心理が大きく払拭されることは無いでしょう。
つまり、パソコンの世界はプレイヤーが多すぎ、支払手段が確立されていなさすぎ、なのです。
考えてみると、携帯の世界での決済相手は基本的にキャリアだけです。
誰だって自分の携帯料金を毎月支払っているdocomo・au・Softbankには信頼を置いているでしょう。
スマートフォン/タブレットの世界では、相手は今のところほぼAppleの一択です。
それに相当するようなパソコンの世界の決済相手が、今のところは楽天・Amazon、人によってYahoo!、後はひとぞれぞれ、ということになってしまっているということですね。
私は、日本国内の決済代行サービスはあまりにプレイヤーも種類も多すぎと思っています。
そもそも、前時代的な16桁のカード番号を入れるだけで決済出来てしまうクレジットカードの仕組みは早く淘汰されて欲しいと思っています。
信用出来る決済先にIDを預けて、認証で買い物が出来る土壌が拡がらないと、Webビジネス発展が阻害されるんじゃないでしょうか。
今後の課金手段は、AppleID・AmazonID・GoogleID、ひょっとしたらFacebookID、あたりが担っていくのだと思います。
本当はここに三大メガバンク系の直営サービスが上がっていないとおかしいんですが、そんなことにはならないでしょうね。
だから、課金手段が整備されていて、お金を払う行為に慣れ親しみのある、携帯やスマートフォン/タブレット向けビジネスが率先して成果を上げるのは非常に自然な事であるな、と考える次第です。
投稿者 岡野 幹生 日時
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iPad2紹介ビデオ
事前の予想通りiPad2が発表されましたね。
より薄く、軽く、パワフルに進化している様です。
機能的な注目点としてはようやくカメラが搭載された事でしょうか。
正直初代からあってしかるべきと思っていましたが、これがあると無いでは出来ることに大きな違いが出てきます。
Appleはカメラ大好きなので、初代に乗せなかったのは何か技術的な制約でもあったのでしょうか?
これで遠隔地との手軽なビデオ通話が実現し、最も手軽で身近なメディアデバイスの地位を確立する事でしょう。
次に目を引いたのは純正カバーですね。
こんなスマートな装着アイデアがあるとは!
本体デザインを損ねないままに、ワンタッチで付いて、機能的。
特別お金を掛けた造りではないので、発想の勝利です。
しかし、何と言っても一番のサプライズはスティーブ・ジョブズ自身の登場だったのではないでしょうか。
聴衆がスタンディングオベーションで迎えた事が皆の気持ちを表しています。
今のAppleは手が付けられません。
たった10年で、あの潰れる寸前だったAppleを立て直した手腕は、もはや伝説の域。
これだけワクワクする製品を次々に送り込んでくれる現場に生で立ち会える幸せ。
出来るだけ長く夢を見させてくれることを願わずにはいられません。
投稿者 岡野 幹生 日時
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海外Webサイト・海外Web屋の特徴
これ、面白いですね。
ウチと比べて、同じじゃん!と思う点も一杯ありますけど。
隣ともSkypeとか、YouTubeの面白動画の共有とか。(笑)
でも素材としてイラストを多用するか写真メインか、というのは確かに感覚が違うと思います。
やっぱり日本はマンガ文化なのかな?
あと、海外のWebの方がシンプルというのもそう思います。
ウチみたいに日本と海外の両方向けに同じサービスを提供している場合は悩むんですよ。
なるべく統一したいんだけど、ローカライズも必要だし、、、
本当は両方ネイティブが作った方が良いんでしょうね。