ITインフラの重要性

ウチのサーバー設備はさくらインターネットさんのデータセンターに置いているのですが、本日一部設備障害がありました。

幸いウチには殆ど影響が無いままに復旧しましたが、正直焦りました…。

よく考えると、データセンター・電力・通信回線が、各レイヤーから上位IX、更に末端のISPまで連綿と繋がっている訳で、どこか一箇所でも切れると機能しない通信の怖さを再認識しました。

ITインフラの重要性は年々高まりますから、普段黙って保守して頂いている方の見えない努力に感謝です。

ありがとうございます。

プラットフォーム間競争

会社のスタッフにiPadをプレゼントしました。

皆興味はあってもなかなか自分で買うところまで行かないみたいなので、とても喜んでくれました。

ただ、iPadという製品に過剰な思い入れがあると、おそらくがっかりすると思います。

5月の連休前に手に入れてから約三ヶ月使ってみた感想は、良く出来たビューアーだけど環境の整備はまだまだこれから、です。

WebブラウジングとYouTube鑑賞だけなら今でも充分完成度は高いのですが、その為だけにわざわざお金を出しませんよね。

やはりアプリがあってこそなので、まだまだiPhoneアプリの焼き直し程度が出回っている状況では潜在能力を引き出せているとは思えません。



では、プラットフォームとしてのiPadはどれほどの価値があるのでしょうか。



史上最も人気を博したITプラットフォームは、言わずと知れたMicrosoftのWindowsです。

世界中の家庭と企業を席巻し、全てのソフトウェアはWindows上で稼働することが至上命題でした。

次はAppleのMac OSでしょうか。

Windowsに比べて普及度が低く、熱烈な開発者コミュニティを抱えて優秀なアプリケーションは存在するもののメジャーと言える地位を獲得するには至りませんでした。

これは今後もそうでしょう。

そして今、活況を呈しているのがiPhone/iPadというプラットフォームです。

最近の数字ではiPhoneの全世界の出荷台数は5,000万台を突破し、iPod touchを加えれば8,500万台に達するのだそうです。(出典)

パソコンは年間に3億台以上出荷されているようですからまだまだですが、単一のプラットフォームとしては今後も有望ですよね。(出典)

対抗するのはやはりAndroidでしょうか。

現在の出荷ペースはiPhoneを上回り、年間6,000万台ペースなのだそうです。(出典)

アプリの開発者としてはなるべく沢山の人に使ってもらいたいわけで、最終的にはPCよりも普及台数が多くなるであろう携帯のプラットフォーム競争をどこが制するのか、興味津々です。

今のところはiPhoneが優勢ですけど、ひょっとすると10年度にはいわゆるガラケー(日本の通常の携帯電話)が(物理キーボードを装着しているスタイルのままで)Android上で動いてるということもあり得るわけで、今のWindowsとMacの勢力図に近いところに落ち着いているかも知れませんね。



実はこれからもう二つの重要なプラットフォーム競争が始まります。

それは、車載とホームAVです。

今のところ車載は各自動車メーカーがECUを自社開発。

カーナビも各メーカーが独自のプラットフォーム+アプリで構成されていますが、これも何らかの汎用化が起こるのは必至。

同時に各社が狙っているのは家庭のテレビ環境。

AppleはApple TVという製品で数年前から手を付けていますが、今のところ成功していません。

GoogleがSONYとテレビ分野を開拓するというニュースがありましたが、これも製品を見てみないと何とも言えません。

これらの分野と外部環境としてのWebの発展は実はまだまだこれからが本番と言えますので、我々IT業界に携わる者は本当に楽しい分野で仕事が出来て幸せです。

死ぬまで退屈しないなんて、何て素晴らしいんだ!

ATOK 2010 for Mac

今日から発売です!

数少ない日本のソフトウェアとして応援する意味もあって、即購入。

やっぱり快適なので、是非iPhoneにも欲しい。

頑張ってね〜♪

クーポンサービスにリクルートが参入

[jp]リクルートが「pomparade」でいよいよGrouponレースに参入



Grouponの成功に刺激を受けて、アメリカでも日本国内でも次々に追随サービスが立ち上がっています。

ついにリクルートが参入しましたね。

記事にもあるように、サービスの中身自体で差別化が難しいので、営業力が事業の成否を左右する面があります。

既存の営業網を活用出来る点で有利でしょうね。



しかしこれ、従来の共同購入サービスと比べて何が新しいのか、もう一つはっきりしません。

Twitterやmixi等のバズメディアが普及の背景、って言われても、それ単に社会背景の変化であってサービスが独自の付加価値を加えた訳じゃ無いですもんね。

個人的には、短期視点でエサをばらまくマーケティング手法ってあまり好きじゃありません。

お店・商品・サービスの価値を高める持続的な努力こそがコア・コンピテンスだと思うのです。

というか、他に大事な事ってありますか?

カレンダーアプリの同期

見知らぬ人から「Plaxo」とかいうサービスの招待があったので調べてみました。

なるほど、アドレスブック/カレンダーの同期サービスなんですね。

確かに、個人的な利用環境としては、MacのiCalとGoogleカレンダー等は同期出来ていますが、問題は会社で使っている業務用グループウェアとの同期。

ウチはJ-MOTTOというサービスを使っているんですが、これがあまり他のサービスと親和性高くないんですよね。

Appleの製品/サービスを使っていて感じるのは、トータルでの利用環境を統合してくれる心地良さ。

ハードウェアとソフトウェアの壁はAppleが一番上手く取っ払ってくれていると思います。

で、Webの世界で一番上手く統合環境を作ってくれているのはやはりGoogle。

日本のサービスはそこがまだまだですね。



ウチももっとシームレスな統合環境の実現を考えないといけないな、と思っています。

Facebookで友達を探してみました

少ーし日本でも利用ユーザーが増えてきているらしいFacebookですが、実際のところはどうなんでしょうか?

mixiでも同僚検索が始まったので、それぞれの属性の登録者がどれだけいるか調べてみました。

結果は、



●リクルート(年度/事業部指定なし)

 ・Facebook:129人

 ・mixi:156人



●大学(卒業年度指定なし)

 ・Facebook:167人

 ・mixi:2,332人



●高校(卒業年度指定なし)

 ・Facebook:22人

 ・mixi:1,219人



う〜ん、最近はじまったばかりのmixi同僚検索にも負けてますね…。

学校単位での登録者数は話にならないレベルでmixiの圧勝。

これ、いつかFacebookが追い越す日が来るんでしょうか?



ふと思いついて、20年以上前にお世話になった外国人の方をFacebookで検索してみたら、おーさすが、恐らくこの人というアカウントが見つかりました。

英語圏ではさすがの浸透度合いですね。



ま、お手並み拝見です。

Apple方式 or Google方式?

GoogleはAndroid Marketの放任主義を改めるべき



あちこちでAppleとGoogleの衝突が目立っています。

そして、競争が起こっている各現場で明らかになっているのは両社のカルチャーの違いです。

AppleもGoogleも唯我独尊という意味では似ているのですが、Appleはソフトウェアもハードウェアも場合いによってはコンポーネントデバイスさえも自社で全てまかなう垂直統合モデルを志向しています。

対してGoogleはどこまでもソフトウェアの可能性に賭けるという価値観。

Appleは全ての振る舞いをコントロールしたがり、Googleはオープンこそが善と考える。



上記の記事によるAppleのApp StoreとGoogleのAndroid Marketの比較では、現在のところAppleの管理する方式の方に軍配を上げています。

まあまだ始まったばかりのスマートフォン向けアプリプラットフォームの評価を今の段階でするのは早いのかも知れませんが、私はAppleの管理方式が正しいのではと考えています。

確かにオープン・自由・競争という価値観には面と向かって反論しにくいですよね。

ただ、世の中を性善説で捉えるのはあまりに書生的態度で、実際問題管理が行き届かないとすぐにグレー/ブラックなアプリがはびこることになり、結果的に良貨を駆逐してしまう結果になるのが落ちじゃないでしょうか。

現実は理想通りには行かない、ということなのだと思いますね。



ま、Appleが透明な運営統治ルールを確立できる、という前提に立った話ではあるので危なっかしいところはありますけど。

さくらインターネットの新データセンター

新データセンター建設計画に関するお知らせ(PDFファイル)



いつもお世話になっているさくらインターネットの営業さんがブラッとお越しになって、例の石狩の新データセンター建設についてご案内頂きました。

実質的にGoogle App EngineとAmazon AWSの二択になっているクラウド利用環境の事を考えれば、日本の国内事業者が参入してくれることは大いに結構な事だと思います。

大規模なトランザクション処理にクラウドが簡単にスケール出来るとは思えませんが、ファイル配信型の処理には良い仕組みだと思います。

アプリとか画像/動画の配信分野ですね。



頑張れ、ニッポン!