イタリア雑感

夏休みを利用して、初めてイタリアに行ってきました。

目にするモノ全てが世界遺産といった感で、これほど古いモノが丁寧に保存されている努力には頭が下がります。

そして、多くの店舗が長期の夏休みを取っている事。

観光客向けではない名店ほど休んでいる傾向がありました。

確かに日本より気温は高いかと思われるほどの暑さなので仕事なんてしてられないのかも知れませんが、人生を楽しむんだという意志を感じます。



少しだけイタリアの建築規制について調べてみました。



フィレンツェの家づくり事情

イタリアの建築規制



イタリアの建築規制では、この朽ち果てたブロックと同じもしくは似た素材と色のブロックを使い、元が一階建てだったらそのままに、つまりは元の建物を復元する必要があるのだという。




これを国中が徹底できるのがスゴイ。

日本なら経済効率優先とか個人の自由を盾に、なし崩しに緩んでいくでしょうね。

利便性よりも美を優先というのは、これはもう思想と哲学の問題です。



お盆は実家に帰省して、無くなった祖母の初盆。

田園風景とアンマッチな妙に現代風の家並みを見ながら、日本とイタリアの違いについてぼんやり考えていました。

何を守り、何を変えていくのか。

規制と、個人の選択の自由の保証のバランスは。

両国の100年後は。

などなど。

答えは出ませんが…。