翻訳という未開拓分野

なぜ自動翻訳は使い物にならないのか? — 翻訳を生業とする立場と経験から分析してみる



なかなか興味深い内容ですね。

ウチも海外版のおちゃのこネットを始めるにあたって、英語の出来るスタッフの採用と、コンテンツの英訳という問題を抱えて右往左往しました。

これだけ昔から実現を望まれているのに、こんなに実現度が低い分野も無いのでは、と思いますね。

上記のコラムにある下記の指摘が秀逸だと思います。

自動車はその名に反して、自動的に走る車ではない。人間が運転席に座り、自分の判断でハンドルを切ったり、アクセルを踏んだり、ブレーキをかけたり、変速したりするものとして最初から設計されていた。



ところが、機械翻訳システムは、最初から人間の判断を介入させることなく全自動で翻訳出力を生み出すシステムを目指して設計されてきた。自動車の設計思想にならい半自動の翻訳機能を人間が操作しながら翻訳出力を生み出すシステムを目指していれば、もっと使えるものが出来ていた可能性もある。


あえて完成度を80%あたりに設定して、プロのオペレーターが介在することを前提としたシステムであれば、実用的なサービスが生まれるかも知れません。



誰もやらなかったらウチでやろうかな…。(^^)