投稿者 岡野 幹生 日時
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ユーザーアップの動画も権利者側が管理・角川グループ、「YouTube」で開始
日経に角川とYouTubeの提携というニュースがありました。
記事中の角川会長のコメントが興味深いです。
そもそも文化はコピーで成り立っている。(略) コピーを否定したら文化そのものが社会に存在しない。
デジタル時代には原点に戻り、権利者への経済的利益の還流を保証したうえで著作物を柔軟に扱える仕組みを整える必要がある。
おっしゃる通りだと思いますが、上記の”権利者への利益還流の仕組み”をどう作るか、が大問題なんですよね。
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作り手を“やる気”にさせる著作権とは——島本和彦氏など語る
↑こちらには税方式というアイデアも出されています。
確かに、完全にコピー出来るデジタルコンテンツの場合、絶対アングラなコンテンツ流通サイトとかが出てくるでしょうから、問題を根本から解決するには今のCD利用料の徴収の仕組みのように広く薄く課税するしか無いかも知れませんね。
今の著作権法は、自分は何もクリエイトせずに流通を支配しているだけの人に巨額のお金が渡る。その代表が放送局。クリエイターがちゃんとお金をもらえる仕組みを作るべき
これが皆の本音ですよ。
投稿者 岡野 幹生 日時
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スパムメールを送って得られる月収は77万円〜108万円
う〜ん、どこのWebサービス会社にとっても、そしてユーザーにとっても頭の痛いスパムメールですが、こんな記事を読むとそりゃ無くならないわけです。
ふう…。
結局のところ、経済的にSPAM送信行為が労力に見合わなくなる状況を作るしか無いのでしょうね。
その為にはどうすれば?
1.そもそも届かなくする
これが現在プロバイダーが提供している迷惑メール処理機能ですね。SPAM判定精度の問題はありますが、随分SPAMを目にする機会が減って実効性を上げていると思います。
2.届いても無視する
これが難題でしょうか。結局クリックするユーザーが一定数存在するから彼らの収益に繋がるわけです。ここは教育でしか対処出来ない根深い問題かも知れません。はあ…。
SPAMが昔話・笑い話の類になってくれる事を期待したいですね。
投稿者 岡野 幹生 日時
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NapsterもDRMフリー化、MP3で楽曲販売へ
知らなかったんですが、NapsterがMP3をDRMフリー販売すると発表してるんですね!
う〜ん、百度の件もあり、今後はデジタル音楽コンテンツは限りなく無料に収斂して行くんでしょうか。
こうなったらAppleも先手を打ってiTMSを定額制にしちゃったらどうですかね。
iPodの販売は増えるでしょう。
最近は一部のアーティストが楽曲の販売からライブ活動に収益モデルを切り替えつつあります。
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ヒットで振り返る2007年:音楽編】あらゆるボーダー(境界)に激震が走り、従来の枠が崩壊した1年
音楽にはライブという牙城が残されていますが、これが映像コンテンツになるとどうでしょう。
映画がデジタルコンテンツで無料配布、なんてことになったらハリウッドは大金を投じなくなるでしょうね。
同様にAdobeなどのパッケージソフトウェアもこの流れにどう対処するのか、難しいところです。
おちゃのこネットの様にサーバーサービスと密接に関連のある商材は、大半がサブスクリプション型の期間契約課金モデルに移行していくことでしょう。
これに不向きな商材は広告とパッケージングする事で収益機会を求めるか、著作権管理の存続をロビー活動するか…。
前世紀とは様変わりですね。
投稿者 岡野 幹生 日時
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IBMの無償オフィススイートが多言語化、日本語にも対応
Microsoftが今日のOS支配力を持つに至ったその理由は、つまるところExcelがキラーコンテンツだったからです。
日本語ワープロの主流の座を争ったジャストシステムは、一太郎という製品に関しては良い線を行ってましたがExcelの対抗製品を提供できずに破れました。
AppleがMac版のMS-Officeを提供すると決めたときは大反響でしたから、正しい判断だったのでしょうね。
その後のアプリのWeb化・オープンソース化のトレンドの中でも、最後に争点となるのはExcelとの互換性です。
もはや行き着くところまで行ってしまった表計算ソフトの土俵では、Excelの優位性は覆らないでしょうね。
Appleが打ち出した、対Excel戦略は次の二つでした。
・表計算ソフトとして日常的に使用している利用頻度の高い機能をピックアップして、より使いやすく実装(Numbers)
・閲覧行為をアプリから切り離して手っ取り早く実現(QuickLook)
実際に使ってみて、この提案は的を射たものだと実感しています。
ヘビーユーザーはExcelを手放さないでしょうが、大部分のユーザーは使いこなせていないのですから、普段使う機能だけ分かり易く綺麗に提供してくれれば事足りることが多いのです。
それに、実は誰かが作ったファイルを閲覧するだけで編集機能はそれほど利用頻度が高くない、というのも発見でした。
多機能で軽いビューアー、というのも良い切り口ですね。
片や、Googleを筆頭とするWebアプリ陣営の提案はあまり受け入れられていない様に思えます。
やはりブラウザーを通してアクセスして、ファイル編集するのはCPUパワーの無駄使いで動作が重くなるし、UIも従来のデスクトップアプリに比べて洗練されているとは思えません。
何でもかんでもネットのあちら側に移行されるという訳ではなく、ローカルで処理した方が良い対象は残り続ける、という事です。
さて、Open.OfficeやGoogle Spreadsheet、ThinkFree、ロータススイートといった後発組はどこまでMS-Officeの牙城に迫ることが出来るのでしょうか。
Microsoftから新しい提案は出てこないでしょうから、時間はたっぷりありそうです。
投稿者 岡野 幹生 日時
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Wikia Search、公開直後の反響は振るわず
Google/Yahoo!に代わる次世代検索エンジンとして期待していたWikia Searchですが、私も触ってみた印象としては不出来の一言です。
日本語も扱えないし、検索結果の品質もとても高いとは思えません。
目論見通り短期間に改善されれば良いのですが…。
ただ、Googleもすっかり胡座をかいて検索エンジンの改良をサボっているので、後発企業にとってはまだまだチャンスアリ、だと思います。
現在の検索エンジンの品質はまだまだ完成にはほど遠いのです。
Googleを神とあがめず、チャレンジする企業がドンドン出てきて欲しいですね。
(イスラエルとかに期待?)