メルカリ上場の意味

週刊isologue(第480号)上場前後の資本政策(メルカリ特別編その5)

経営者の方には是非有料でもこのコンテンツをお読み頂きたいと思います。メルカリが東証マザーズに上場しました。売り出し価格3,000円に対し、初日の終値は5,300円、これで時価総額7,100億円の企業が出現したわけで、日本にもユニコーンが姿を現したぞという世界に向けてのアピールができたと思います。このメルカリ上場の意味は大きい。
メルカリは一種の奇跡であって、必ずああいった成長ができるとは限らない
というのは事実として認識しておかなければなりませんが、それでも
今どき、イケてる人材が起業すれば10億円超の資金が集められるのも当たり前
になっているのもまた事実。アメリカのベンチャー市場に対して羨む声をよく聞きますが、実は10〜20億円規模のおカネを集めるなら日本の方が集めやすい、という声もあるのです。(渡辺千賀さんの記事を参照) 私たちは日本という守られたマーケットでビジネスが出来ているラッキーさをもっと自覚すべきなのです。

その上で、山田進太郎さんは日本国内での成功に飽き足らず、さらに10倍、100倍の成長を志向して海外に展開しようとしています。その野心が素晴らしい。この人もホンモノです。
特に、シード、アーリー期のスタートアップは「予言の自己成就」が起こりうるところが特徴です。

つまり、「うちはユニコーンになるくらいの大成功をするかも」というのを投資家が信じて、高いvaluationで多額の金額を調達すれば、実際にその調達した多額の資金で優秀な人材を獲得したり、マーケティングを始めいろんな施策に先行投資ができたり、すごいオフィスを作ったり、ができるので、本当にイケてる企業になってしまう(予言が成就する)ことにもなり得ます。
全ての出発点は、志、です。目線を高く持って参りましょう。

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