教育について

息子の高校の入学式でお休みを頂いていたんですが、教育のあり方について考えました。

今の日本社会の現状は、あまりうまくいっていない、と多くの方が共通認識を持っていると思います。その理由は、新しい環境に適応できていないということ。バブル崩壊前までの製造業を中心とする産業構造の中では、日本は非常にうまくやっていたのです。欧米にキャッチアップすべく、追いつけ追いこせ、で実際追いこすレベルにまで到達した。トヨタは世界一の自動車メーカーになり、SONYも松下も世界を代表する電気メーカーとして市場を切り拓き、日立・東芝・NEC・三菱電機の半導体は最先端だった。辛うじてトヨタは踏ん張っていますが、SONYに一部復活の機運とPanasonicはB2B市場で存在感を保っていますが、それでも当時のバリバリの日本企業の姿を知っている者からすれば、現状は見る影もない状態だと感じます。それはなぜか?

要するに、古いんです。何が変わったのか? ネットの登場です。インターネットの存在が、全てを変えてしまいました。

ある人がこう言ったそうです。「無料の通信回線で世界中を繋ぐ? 地球の裏側まで一瞬で情報が伝わる? そんなことができるわけがない。そんなことが実現したら、世界が変わってしまう」 それが実現してしまったのが、今の世の中なのです。実際に世界は変わってしまいましたね?

問題は、日本がその環境変化に適応できていないことなのです。経済も政治も教育も、全てのシステムが古い。バージョンアップというか、リビルドする必要があるのです。経済は、少しずつですが変化しつつあります。政治は変わるのは一番最後と相場が決まっています。早急に変える必要があるのは、実は教育なんじゃないでしょうか。その意味では、今の教育現場もまずは民間が提供する私学や予備校あたりから変化が始まっていますよね。次代を担う人材の育成システムが古いというのはマズい。

教育をリビルドする順番としては、企業の新卒採用から変えるのが効果的だと思います。偏差値採用をやめてスキル重視採用に変わるだけで随分大学側の意識が変化するでしょう。どこの大学で学んだかではなく、何を学んだかを見るのは本来当たり前のこと。教育の出口(社会にとっては入口)が変われば大学も高校も中学も対応しないわけにはいきませんから、必然的に全ての教育システムが新しくなるはずです。問題は教員の質ですよね。大学教授を入れ替えることは簡単にはできませんが、最近は民間から大学に転進する方も増えています。そういう方から刺激を得て、学生起業などに踏み切る若い人が増えてくれると日本も活気付きます。

私の役割は、ベンチャーの成功事例を作って若い人のベンチマークになること。大きなビジネスを育てて、後進を指導するいいエコシステムを神戸で作りたい。残された時間は多くはありませんが、全力で取り組みます。

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it up.

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