情報活用スキル

私はスパイアクションものが好きなので、そういう映画やドラマをよく見ます。そこに情報分析官という担当者が登場しますよね。現場でドンパチやる主人公を支える役回りですが、セクションのトップを含めてこの情報分析のスキルが大勢を左右します。これ、ビジネスでも同じですよね。

まず、溢れんばかりの情報の洪水の中から本当に重要な情報をチョイスすることが既に困難です。何気ないことに見えても、初期のサーチスキルには相当な個人差があり、のんなネタどこで拾ってきたのと驚くべき高品質の情報を提供してくれる人がいたりします。普段からアンテナ張ってるのでしょうし、ネタ元のストックがあるんでしょうね。目利きができないとノイズとお宝の区別が付きませんから、高い次元の視点を持ち合わせていることも必要なのでしょう。こうなると誰もができることではなく、もはや専門職の領域です。

次に必要なのは、集めた情報から本質を抽出して、ではどうすべきなのかの判断をすることです。最終的な意思決定は経営者の仕事ですね。ここは最後はセンスの問題なのかも知れません。習ってできることではなさそうな気がしますね。悲しいことですが。

では我々凡人はどうすればいいのか。月並みですが、早く動くことしかないと思っています。間違っているかもしれないけれど、どこかで腹を括って決める。実行してみる。ここでいつまで迷っていてもはっきりした答えは見えてきませんし、見えてきた頃にはビジネスの大勢が決まってしまって手遅れです。不安でも不完全でも、決めて先に進んでみることしかできない。そこで間違っていることに気付いたら修正する。怖いですけどね、失敗を認めるのは辛いですが、傷つくことを恐れない姿勢だけが大手に勝てる我々の武器なのかもしれません。経営者のメンタルタフネスが求められますが。