F1 鈴鹿GP 2012

やりましたね、小林可夢偉が鈴鹿で初めての表彰台に上りました! ライコネンが伝説の16台抜きを果たした2005年以来、7年振りに鈴鹿に見に行ったのですが、会場が一体となった応援は感動的でした。正直これまで期待を裏切られる事が多かったので、あまりポジティブな予想はしてなかったんですよね。全てはスタート次第だと思っていましたが、そのスタートを抜群のタイミングで決めてウェーバーをかわして二位。その直後に後続で多重クラッシュが発生してすぐにセーフティカー導入でしたが、一週目で二位を確保した事で俄然会場が盛り上がりました。その後は「ピットストップ作業でドジしないでくれ」「戦略は普通にしておいてくれ」とチームがヘマしないかヒヤヒヤしたのですが、マッサに先行を許しただけでそのまま三位をキープ。そして残り15周のバトンとのバトルは、本当に手に汗握る展開でした。ジリジリとラップを刻むチャンピオン経験者のバトンに対して、可夢偉も自己ファステストを連発。負けていません! 3秒ほどあった差を0.5秒まで縮められましたが、何とか逃げ切ってゴール! 最後のラップは会場総立ち。鈴鹿が揺れていました。



こんな劇的な場に居合わせる事が出来て本当に幸せだと思うと共に、10万人を超える観客を見るに、まだまだ日本のモータースポーツも捨てたもんじゃないな、と嬉しくなりました。初めて後ろ盾のない、純粋な本人の努力だけで勝ち取った表彰台、誇りに思います。今シーズンも残り5戰。応援したいと思います。

オープンカーに乗ってみませんか

クルマを持つ、という事がちょっと大層に思える今日この頃。都心に住んでいれば、歩いてすぐに電車の駅がある。クルマを持てば、高い駐車場代もかかるし、ガソリン代やら保険代やら維持にもお金が必要。イマドキ、クルマがステータスになる時代でもないし、彼女と家でまったり過ごすのが楽でいい。そう、あなたは何も間違っていません。



家族と出掛ける事が多いから、やっぱり荷物が沢山積める方が良いし、使い勝手が良いからクルマはやっぱりミニバン。信号で隣に止まったスポーツカーに目が行くこともあるけど、セカンドカーなんて持つ余裕はないし。そう、当然ですよね。



子供達も巣立って、女房と二人の生活。もう大きなクルマは要らないけど、何となく慣れたいつものセダンが安心。でもあと何台のクルマに乗れるのかと考えると、最後に思い切ってみたい気もする。そう、なんとなく分かります。



そんな皆さん。思い切ってオープンカーに乗ってみませんか? 最初はレンタカーで良いじゃないですか。日本には世界に誇るマツダ・ロードスターがあります。秋晴れの週末、予約を入れて、奥さんと、彼女と、二人で借り出してみましょう。恥ずかしい? そう、最初はね。でも、いつものクルマと比べて低いシートに座って、屋根を開けてみて下さい。見える景色が全く違うことに驚くはず。エンジンを掛けて、おずおず走り出してみましょう。顔に当たる風がこんなに気持ちの良い季節なんです。思ったより街は色んな音に溢れていますよね。交差点で止まると、色んな匂いがする事にも気付くでしょう。何だか、自分が若返ったみたいな気分になりませんか?



屋根が開く、という一点がどれだけクルマを違うものにしてくれるか、一人でも多くの方に味わって頂きたい。普段接しているクルマが、本当はどんな魅力を持っていたのか、改めて発見して頂きたい。そして、この国の景色がこんなに優美で繊細である事に気付くと、きっと遠くに行ってみたくなるはず。ただ、走るためだけにクルマに乗る。極上の週末の過ごし方だと思います。クルマって、悪くないですよ。

スマホはカーナビを殺すか?

カーナビは永らく車載ITシステムとして進化を遂げてきましたが、今大きな岐路に立っています。そう、スマートフォンの台頭です。任天堂の業績が随分悪化して、独自のゲームプラットフォームがスマホに殺されかかっているという見方がありますが、カーナビも同じ末路を辿るのでしょうか? 両者を比較してみましょう。



●カーナビの優れているところ

 ・専用端末として作り込まれているのでUIが洗練されている

 ・専用ハードウェア(車速信号・各種ジャイロセンサー・GPS etc.)を使用しているので案内精度が高い

 ・専用に作り込まれた地図や施設情報の精度が高い

 ・VICS等の道路情報(渋滞情報を含む)のフィードバックがある

 ・画面が大きい

 ・内装へのフィット感が高い

 ・毎回端末をセットする面倒がない



●スマホアプリの優れているところ

 ・安い

 ・アプリや地図の更新頻度が高い

 ・端末の買い換えサイクルが短いので最新のハードウェアを使える(人によるでしょうが…)

 ・コミュニケーション機能



といったところでしょうか。自動車メーカーは純正ナビを装着して売りたいでしょうからそこはずっと残るでしょうが、後付けの市販ナビは大きな影響を受けそうですね。特にポータブルナビは痛いかも。カーナビメーカーはどこかで見切りを付けて、ナビアプリをリリースすべきなんでしょう。タイミングが難しいですが…。