Google Mapsストリートビューの功罪

Google マップ日本版にも「ストリートビュー」機能--道路に立って街中を見渡せる



ついに日本でもGoogle Mapsストリートビューが始まってしまいました。

現在は北海道(札幌・函館)、仙台、首都圏、関西圏だけでの先行スタートですが、カバーされている領域はかなり広く、お住まいの方はご自宅などで実際にどれだけのクオリティで画像データが収録されているかお確かめになれると思います。



正直、これ大変な物議を醸すことになると思います。

アメリカにおいても世間の反発は相当なモノで、実際に各地で訴訟が発生しており、現時点でも社会的にコンセンサスを得ているとはとても言えない状況です。



Google幹部の自宅をプライバシー保護団体がさらしものに



世相が沈滞して嫌な事件が増えている日本では、ただでさえ個人情報やセキュリティに対する保護意識が高まっており、こんなサービスを受け入れる下地が出来ているとはとても思えません。

このあたりがGoogleの唯我独尊体質を表していると言え、皆が暴走を心配する所以ですよね。



確かに技術の進歩は社会に恩恵をもたらします。

ただ、20世紀中に殆どの省力化を成し遂げた今、皆が歓迎というサービスは少なくなっちゃったんですよね。

むしろ新しい技術がもたらす社会的な影響を慎重に考慮すべきシーンが増えており、原子力利用とか遺伝子操作とか、技術的に出来ることがイコールあった方がよいことではなくなっていると思います。



どうして日本でもいきなりサービス開始しちゃったのかなあ。

おかしな事件に繋がらなければ良いのですが…。