ウツへの向き合い方

最近多いですよね。ウツになっちゃう人。皆さんにとっても決して他人事ではないと思います。私も会社や友人、そして身内にもそういう人たちがいます。私も今はウツなんて無縁と思ってますが、状況が重なれば誰でもなり得るのが心の病気なんでしょうね。大事なのはそういう問題を抱えている人にどう接するか、です。

昔オシム監督が「ライオンに追われているウサギが肉離れを起こしますか?」という名言を残しました。まあこれは普段から正しい準備をしておきなさいという意味だったようですが、私なんか感覚が昭和なのでウツとかに対してどこかで甘えなんじゃないのかという思いが払拭できませんでした。考えを改めないといけないなと痛感したのは、息子のひと言でした。「俺、ウツの気持ち分かるで」と。

そうなんですよね。息子が中学生の時、私の所為で難しい状況に追い込まれてしまい、本人にとても苦しい思いをさせてしまいました。その時どうしたかと尋ねると、「俺は逃げたからな。それで助かった」と言ってました。なるほど。確かに、色んなケースを目にしますが、結論としてはストレスの源から距離を置く、逃げる、しかないかもしれません。

昔は、それこそ食うや食わずで生きることに必死な時代が続き、こういうデリケートな問題に向き合う余裕がなかったのでしょうね。だから、沢山あった心の問題にちゃんと向き合ってこなかった。昔から日本にも自殺者は沢山居たわけですから、問題がなかったわけではないんですよね。ある意味日本が豊かになって、衣食が足りる余裕のある社会になったからこそ、センシティブなテーマが大事になってきたということでしょう。

悩みの原因は、経済的なもの、病気、などもあるでしょうが、一番大きいのは人間関係でしょう。職場はまだマシな方で、極端な話、辞めてしまえばいい。最もタチが悪くて対処が難しいのが、身内との関係な気がします。夫婦関係もありますが、親子が揉めると本当に大変。簡単に縁が切れないから、逃げるに逃げれない。深刻です。

私のアドバイスは、それでも逃げろ、です。多くの人は真面目で責任感が強く、そして自分が良い人と思われたいと強く思っています。これが曲者で、シンドイのに頑張っちゃうんですよね。そしてますます深みにはまる。だからヤバいと思ったら、早い段階で距離を置く。リカバリーできないと思ったら、逃げる。これしかないんだと思います。

少なくとも、ウチの会社ではそういう状況を起こしたくない。もし起きたら、それは環境をリセットするしかないでしょうね。幸せになるためにみんな頑張って働いてるんですから、職場が苦痛というのは耐えられません。みんなが笑顔で楽しく仕事できる場でありたいと思っています。

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