ビットコイン等の暗号通貨の時代は来ない

これはなかなか勇気のいる書き込みなんですが、個人的には暗号通貨、ビットコインetc.を全然信じていません。理由を明確に挙げてくれているのがこの記事。

週刊金融日記 第468号 いまさら人に聞けないビットコインの概要とバブル崩壊のタイミングについて、ビットコインは再び暴落するか、レストラン紹介コーナーは自粛中、なぜ新型コロナウイルスは変異で弱毒化しないのか、他

毀誉褒貶相半ばする筆者ですが、私は結構正しいことを言ってると思っています。特にこのブロックチェーンや暗号通貨に関する考察は非常に的を射ているのではないかと評価しています。以下に簡単にポイントを列記してみます。

●ビットコインには有用な用途がない
 ビットコインはその仕組み上、分散台帳に書き込まれたトランザクションが確定するのに数分〜10分程度掛かります。μ秒単位の処理を競う国際金融のフィールドでこんな悠長な仕組みは使いどころがありません。

●膨大な電力を消費する
 マイニングに膨大な電力を消費することはよく知られています。国家単位で安価な電力を投入できる中国のような環境がないと、資源の無駄遣いです。

●中国を利する行為である
 上記の安い電力を安価な石炭火力発電でまかなう中国が相対的に有利なポジションです。最近は規制も入っているようですが、これは中国オリジナルの暗号通貨を導入する意図の下かも知れず、安全保障上の観点からも中国を利する行為にメリットはありません。

●アメリカを始めとする主要政府にとってメリットがない
 ビットコインの思想は徹底的に反政府主義です。これはそのまま利用用途にも表れ、主にギャンブル、投機、マネーロンダリング、テロ組織の送金手段、資産隠し、など明らかに社会的に好ましくない用途がメインです。こんなものを政府が容認しておくと思いますか? 最終的に法律を制定できるのが国家であり、警察や軍隊といった暴力装置を持ちあわせる国と喧嘩しても誰も勝てないのです。政府にとって都合の悪いものは潰されるのが常道。つまりビットコインに生き延びる道はない。

というのが論点です。正しいんじゃないでしょうか。

ビットコインや暗号通貨を支持する人は、技術オタクで新しいものを過大評価している気がします。社会を変革するアイデアに興奮する気持ちは分かりますが、ルールを作っているのは既得権益にどっぷり浸かっている権力者なんです。そこを軽く見ては判断を誤るんじゃないでしょうか。

というわけで、未だに投機ゲームから抜けれていない人は、早々に手仕舞いされることをオススメします。まだやってない人は迂闊に手を出しちゃダメですよ。

トラックバック

このエントリーのトラックバック URI を指定する

このリンクは、クリックされるのが目的ではありません。それは、このエントリー用のトラックバック URIを含んでいます。このエントリーにブログからトラックバックと ping を送信するにはこの URI を 使用することができます。このリンクをコピーするには、Internet Explorer の場合右クリックを、「ショートカットをコピー」を選択します。Mozilla の場合「リンクロケーションをコピー」を選択します。

トラックバックがありません

コメント

コメント表示形式 一覧 | スレッド

コメントがありません

コメントの追加

送信されたコメントは表示する前にもでレーションされるでしょう。

アスタリスクで囲んだマークテキストはボールド (*強調文字*)になり、下線は _下線_ になります。
標準的な感情表現、 :-) や ;-) といったものは画像に変換します。

ロボットからの自動的なコメントスパムを防ぐために、画像の下の入力ボックスに適切な文字列を入力してください。文字列が一致する場合のみ、コメントが送信されるでしょう。ブラウザーが Cookie をサポートし、受け入れることを確認してください。さもなければ、コメントを正確に確認することができません。
CAPTCHA

アスタリスクで囲んだマークテキストはボールド (*強調文字*)になり、下線は _下線_ になります。
標準的な感情表現、 :-) や ;-) といったものは画像に変換します。