日本の若者気質

今の若い人には信じられないかもしれませんが、つい30年ほど前は日本はアメリカを追いこす勢いで経済発展してたんですよね。当時はエコノミックアニマルとか揶揄されて、家庭崩壊も顧みずに滅私奉公するジャパニーズサラリーマンは世界の脅威でした。今の韓国人猛烈社員のイメージですかね。日本の勤勉な労働力、マネージメント、政府の適切な産業政策などは経済学の教科書に沢山取り上げられるお手本だったんですよね。書いてて私も信じられませんがw

その後のバブル崩壊以降長く停滞状態の日本ですが、日本のストロングポイントって今でもあるんだろうか、なんて考えてました。何も自信を持てるポイントがなくなっている自信喪失状態なんですけど、もし今でもあるとするなら、それは”安全”なのかもと思っています。元々治安は世界最高レベルに高かったんですが、低いのは犯罪発生率だけじゃなくて、いわゆる揉めごとそのものが圧倒的に少ないですよね。それは若い世代になるほど顕著で、明らかに昭和とは世相が変化しています。身近なところでウチの息子や娘を見ていても感じるんですが、彼らはとにかくトラブルを嫌がります。まあ陰湿なイジメは結構ありますけど、いわゆるケンカとか大声で怒鳴るシーンなんて若者の間でまあ見ないですよね。裏を返せば草食系で頼りないとも言えるんですが、これは実は強みなんじゃないかと思っています。



まあこういうのは一例ですが、昔は日本人女性が外国人にモテるというのはよく聞きました。今は日本人男性も外国人女性にモテる時代なんですね。多分若者限定ですがw 見た目が清潔でオシャレ、しっかりしている、健康的、などの指摘はなかなか自分たちでは気付きませんよね。でも今の日本の若者は、脱毛したり、化粧水使ったり、ファッショナブルで、浪費やギャンブルなんてせずに将来設計を真面目に考えていて、食事も生活スタイルもヘルシー。昭和世代の我々とも行動パターンも価値観も違っていて、中性的な気がします。多分これって進歩なんですよね。

バブル期までの日本はハードな経済パワーに頼った成長。バブル崩壊後はソフトな文化パワーが牽引する洗練さ。ベクトルは全然違うんですが、今のソフトパワーを身に付けるのはとても難易度が高いことな気がします。そういう意味では凄い財産を得ているんじゃないでしょうか。日本の価値を過小評価しているのは、日本人自身な気がします。

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