One on One

●「HIGH OUTPUT MANAGEMENT



皆さんの会社では、スタッフとの個別面談をしていらっしゃいますか? されているところは、どのくらいの頻度で実施してらっしゃるのでしょうか。ウチは従来三か月に一度のペースでしたが、今は二か月に一度にしています。ご紹介しているのはインテル創業者のアンディ・グローブの名著ですが、ビジネス書はこれだけ読んでおけば間違いない、というくらい良い本だと思います。この本の中で部下の管理についてこんなことが書かれています。
マネジャーの部下は何名が適切か。6人から8人ぐらいの部下がよく、3、4人では少なく、10人では多すぎる。この範囲は、部下の一人ひとりにつき、週に約半日をあてなければならないという基準から考えたものである
そして、ワン・オン・ワンの重要性を説くのです。
上司と部下が偶然に出会うのと、あるいは具体的な問題を解決するミーティングとでさえ、ワン・オン・ワンとは格段の差があるのだ
ワン・オン・ワンを実施する頻度はどのくらいが適当か。
部下一人ひとりの習熟度による。経験が少ない部下には例えば週に一回頻繁に実施し、経験に富んだベテランならば2、3週間に1回に回数を減らす
逆に言えば、ベテランでも2、3週間に1回はしろ、ということですね。うーんと思うのですが、ウチでは今のところ二か月に一度のペースです。今後もっと頻度をあげる必要があるのかもしれませんが。どのくらいの時間をかけるべきかという点についてはこうです。
最低1時間は続けるべきであろう。私の経験でいうと、時間がそれ以下の場合に、部下が持ち出してくる問題は、すばやく取り扱える簡単なものにおのずと限定されがちである
ワン・オン・ワンはどこで開くべきか。
できれば、部下の仕事場所か、その近くで持つべきだと思う
非常に具体的に、かつ徹底的に考察が加えられているのがお分かりでしょうか。インテルが大きくなったのにはちゃんと理由があるんだなと思わせられる、それだけのクオリティの経営論です。



正直なところ何かとパワーが必要でおざなりにしがちですが、人こそが組織の競争力の源泉であり価値である今日では、情報収集と意思伝達の労を避けてはなりません。他にも紹介しきれない名言であふれたこの名著を全ての経営者とマネジャーにお勧めします。

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