BHオークション始動



幕張メッセにて第一回の「BHオークション」が開催されました。弊社パートナーの西川淳さんが運営に携わっており、日本国内初の本格的なコレクタブルカーオークションということで会場を訪れて様子を拝見してきました。



幕張メッセに到着すると既にオークションが始まっており、館内のTVで様子が生放送されていました。来場者の皆さんも興味深そうにご覧になっていましたね。恐らくこういうオークションの現場を生で見ることは非常に珍しい体験のはず。クルマ屋さんでない限り業販オークションも見たことないですものね。イベント会場は一般来場者にも無料開放されていましたので、二階席は6割くらいの入りでしたが皆さん楽しまれていたと思います。



私もアリーナに移動して、友人と一緒にオークションを観戦。外国人ビッダーも相当数来場されており、クルマによっては熱い入札合戦が行われていました。私はモントレーのRMオークションしかちゃんと見たことがなかったので今回ののんびりしたコンダクト振りに驚きましたが、知人曰くペブルビーチオークションもこんなカンジのスローペースだそうで各オークションのカラーということなんですね。ペブルは上流階層がターゲットなのでスロー、RMはもっとアグレッシヴということだそうです。ここはオークショニア(今回はChris Peppler氏)の選定を含めた演出の問題です。これはそもそもどの会場で開催するか、客層は、出品車両のラインナップは、などによって大きく変わる部分なので、何が正解とも言えない。主催者も初めての事で手探りだったと思うので、私は今回の会場の盛り上がりからして成功だったと思います。本当は自走で入退場して欲しかったり、もっとタイトな空間で熱気を感じさせて欲しかったりと個人的な要望はありますけど、全てはこれから。ともかく日本のコレクタブルカーマーケットに大きな刺激を持ち込む狼煙にはなったんじゃないでしょうか。



これからCARZYもこのマーケットに参戦しますから、どうぞご期待下さい!

Apple Car Playの破壊力

弊社は自社ECサイトとして「カーナビ専門店コンタクト」を長く運営してきました。当初のカーナビ本体販売から、取り付けサービスの提供、取り付けキットの販売、と微妙にビジネスモデルをピボットしてきています。零細ショップといえどもやはり時代のトレンドに追従し自社の立ち位置を修正し続けなければ生き残りは不可能なのです。ビジネスモデルの賞味期限がどんどん短くなっている昨今、これはどんな規模の商売でも同じ事情だと思います。



今日、初めてAppleのCar Playという規格に対応した純正ナビを触りました。ああ、これでもう市販カーナビの存在意義はなくなってしまったな、というのが正直な感想です。厳密にはまだニッチな用途でニーズは残っていますが、iOS(Android対応の車載端末もリリースされています)がネイティブ環境として車載OSに採用されてしまえばこれがファイナルアンサーであることは誰の目にも明らかです。カーナビというカテゴリーがスマホに完全に支配されてしまった現実を突きつけられて、カーナビ屋としては辛い思いを致しました。



しかし、これがイノベーションというものなのです。技術の進歩発展というのはこうして古いシステムを破壊してしまいます。そこを嘆いても何も始まりません。水の流れに逆らうのではなく、流れに乗ること、利用することを考えるのが商売人のやるべき勤めであり知恵の見せどころ。危機ではなく新しい機会であると捉えるべきですね。今、新規事業の準備をしているのはそういう理由です。未来は誰かに用意されるものではなく、自分で切り拓くもの。私はそう考えています。経営者が挑戦する気持ちをなくしたら、それは引退する時ですよね。