香港、AsiaPay社訪問

月曜の夜から香港に出張して、AsiaPay社を訪問してきました。我々のようなショッピングカートサービスには決済機能が必須なのですが、アジア圏各国に対応した良いサービスが意外とないのです。有名どころのサービスは大抵アメリカの会社で、アメリカのマーチャントしか相手にしていません。海外企業に門戸を開いている会社も、イギリスあたりに法人登記を要求される事が多いんです。イマドキはそういう特定用途のためのペーパーカンパニーを安く設立してくれるサービスなんかもありますけど、面倒ですよね。その点AsiaPay社は香港・シンガポール・中国・台湾・タイ・ベトナム・マレーシア・フィリピン・インドに拠点展開しており、各国のマーチャントと契約することができます。こういう会社はなかなか無いのです。唯一対抗馬として有力なのはPayPalなんですが、これは独特のUIがリテラシーに低い消費者にとってハードルが高いという問題があり、PayPalしか選択肢がないというのはマズいと思っていたんですよね。AsiaPay社はそこを補完してくれる大変優秀なパートナーです。



日本市場が成熟していて伸び代に乏しいのは皆が認めるところ。成長を求めるなら、何らかの形で海外に出て行くことが必要です。実店舗を構えるのは大変ですが、そこはネットショップならではのフットワークの軽さを発揮すべき場面ですからチャンスなんじゃないでしょうか。我々は今後アジアマーケットにフォーカスして行きたいと思っています。



<追記>

そうそう、香港の事情についてお書きするのを忘れていました。メディアであれこれ取り沙汰されるとご心配になる向きもおありでしょうが、少なくとも香港の治安は全く問題ありませんでした。現地の人に今回の日中トラブルの話をすると「香港を中国と一緒にするな。あれは人気の無い政治家のパフォーマンスだ。市民はそもそも政治に関心など無く、頭にあるのは経済の事だけだ」と笑っていました。嫌な思いは一度もしませんでしたし、往復のキャセイパシフィック航空は満席でした。

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顔なし 日時 :

支払い方法を増やすことは重要だと思いますが、「顔の見えるECにすること」も重要だと思います。結局、ECの最大のハードルは「顔が見えないこと」だと思います。

http://www.zit.co.jp/taimenec/

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