履歴書の書き方

立場上、沢山の履歴書を読んできました。そして、履歴書の情報だけで沢山の人をお断りもしてきました。面接に辿り着ける方、辿り着けない方。その違いはどこにあるのか、少しまとめてみましょう。



1.字の汚い方

 日常生活で、文字を手書きするシーンは本当に少なくなりましたね。年賀状の一言コメントくらいでしょうか。それでも履歴書は手書きで提出するもの、という不文律があります。それは何故か。やはりそこにその人の人柄、人間性が出るからです。書類の受け手が最初に目にするもの。それは封筒の宛名・差出人欄です。ここで半分くらいは却下したい気持ちになります。どうして丁寧な字を心掛けないのか。下手でも、丁寧に書こうとしているか走り書きかは一目で分かります。過去、雑な字で採用に至った人は一人もいません。面倒だと思う人は、数を減らして、一つの応募先にもっと神経を集中すべきです。



2.ストーリーが見えてこない方

 卒業した学校と、最初の就職先。そして辞めた理由と、次の転職先の選び方。ウチへの応募理由。ここに繋がりが感じられない方が多いです。これは生き方そのものである事も多いので小手先のテクニックで飾ることは出来ませんが、やはり過去の自分の経歴やスキルをよく吟味して、自分が活かせると思える応募先を選ぶべきです。この人はちゃんと吟味して応募しているのか、片っ端から手当たり次第書類を送っているだけなのか、選考者はよく分かっているものです。一貫した柱がある方には会ってみたくなります。



3.辞め方

 一番履歴書に書きにくいのが、前職を辞めた理由でしょうね。そして、ここが一番気になる点でもあります。最近は短い期間で転職を繰り返す人が多いですが、そういう人は選考しません。同じ事の繰り返しになる事が容易に想像出来るからです。正当な理由無しに、簡単に辞職してはいけません。正当な理由があるなら、それを思い切って明らかにしましょう。あなたの人間性が最も表れるポイントです。前職をけなすのは、別れた恋人をけなす事と同様に、あなた自身の価値を下げる行為だと認識しましょう。



4.応募理由

 実は、どうして応募したのか、という理由が不明確な方が多いのです。今はネットがある時代。恐らく多数の経営者が、BLOGなりtwitterなりFacebookなりを使っているでしょう。そこを少し時間を取って読んでみて下さい。共感出来ない経営者の会社に応募する気にはならないでしょう。お互い時間の節約になりますよ。応募する会社や経営者のイメージを想像して、そこで働く自分の姿を描いてみて下さい。波長の合う相手というのは、思ったより少ないものです。これは、と思う会社には、気の利いた応募理由が見つかるはずです。



恐らく上記のポイントを突破して面接に至るのは1/10以下なのではないでしょうか。履歴書を沢山送っている人は、やり方を見直して、一つのアクションの精度を上げる努力をしましょう。あなたが思っている以上に人事担当者が受け取る応募は多いものなのですから。

トラックバック

このエントリーのトラックバック URI を指定する

このリンクは、クリックされるのが目的ではありません。それは、このエントリー用のトラックバック URIを含んでいます。このエントリーにブログからトラックバックと ping を送信するにはこの URI を 使用することができます。このリンクをコピーするには、Internet Explorer の場合右クリックを、「ショートカットをコピー」を選択します。Mozilla の場合「リンクロケーションをコピー」を選択します。

トラックバックがありません

コメント

コメント表示形式 一覧 | スレッド

コメントがありません

コメントの追加

送信されたコメントは表示する前にもでレーションされるでしょう。

アスタリスクで囲んだマークテキストはボールド (*強調文字*)になり、下線は _下線_ になります。
標準的な感情表現、 :-) や ;-) といったものは画像に変換します。

ロボットからの自動的なコメントスパムを防ぐために、画像の下の入力ボックスに適切な文字列を入力してください。文字列が一致する場合のみ、コメントが送信されるでしょう。ブラウザーが Cookie をサポートし、受け入れることを確認してください。さもなければ、コメントを正確に確認することができません。
CAPTCHA

アスタリスクで囲んだマークテキストはボールド (*強調文字*)になり、下線は _下線_ になります。
標準的な感情表現、 :-) や ;-) といったものは画像に変換します。