相乗効果という幻想
投稿者 岡野 幹生 日時
今週号(3/7号)の日経ビジネスに良いことが書いてありました。
記事自体は、西武鉄道グループ問題を取り上げた特集なのですが、併せて電鉄各社の経営についても触れています。
阪急グループ創始者の小林一三翁(写真)が、電鉄と沿線の不動産開発・レジャー・小売に至る複合経営のモデルを築いたのですが、今でも私鉄各社はそれに倣った経営モデルを踏襲し、例外なく低収益にあえいでいます。
私は、かねがねこの多角化経営というビジネスモデルに懐疑的でした。
カネボウ・SONYの例を見ても、多角化で成功するのは至難の業だと思うのです。
実は、小林一三は、単純な多角化を指向したのではなかったのです。
と言っています。
日経ビジネス誌は、「小林モデルの崩壊を口にする者は、実はモデルの本質を理解していない」、と看破しています。
そう、いくらログインが面倒でも、オークションはYahoo!・買い物は楽天市場・BLOGはlivedoor、と各サービス毎に最上を求めるのが消費者です。
安易な囲い込み指向は失敗の元ですね。
我々も選ばれるサービスを追求せねば。(^^)
記事自体は、西武鉄道グループ問題を取り上げた特集なのですが、併せて電鉄各社の経営についても触れています。
阪急グループ創始者の小林一三翁(写真)が、電鉄と沿線の不動産開発・レジャー・小売に至る複合経営のモデルを築いたのですが、今でも私鉄各社はそれに倣った経営モデルを踏襲し、例外なく低収益にあえいでいます。
私は、かねがねこの多角化経営というビジネスモデルに懐疑的でした。
カネボウ・SONYの例を見ても、多角化で成功するのは至難の業だと思うのです。
実は、小林一三は、単純な多角化を指向したのではなかったのです。
鉄道会社の多角化事業は、世の中に何らかの革新をもたらすものでなければならない
と言っています。
日経ビジネス誌は、「小林モデルの崩壊を口にする者は、実はモデルの本質を理解していない」、と看破しています。
そう、いくらログインが面倒でも、オークションはYahoo!・買い物は楽天市場・BLOGはlivedoor、と各サービス毎に最上を求めるのが消費者です。
安易な囲い込み指向は失敗の元ですね。
我々も選ばれるサービスを追求せねば。(^^)
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主観的 書評ブログ 日時 : 高収益企業のつくり方(2)
"高収益企業のつくり方(2)" の続きを読む...
著者: 稲盛 和夫
タイトル: [実学・経営問答]高収益企業のつくり方
今回は、企業の「多角化」について取り上げてみたいと思います。
まず、多角化の必要性について考えてみます。
一つの事業だけを続けていると、その市場自体が、突如としてなくなる恐れがあります。一つの事業の盛衰により、会社の命運を左右されないためには、多角化が必要になってきます。
また、通常の中小企業は、限られたマーケットサイズで事業を行っていますから、専業を続けている場合、いつかは成長の限界に突き当たります。マーケットに限界がある以上、会社を成長させたいのなら、どうしても新規の事業を起こして、多角化を図る必要があります。
そこで、経営者は多角化という問題に突き当たりますが、これには当然のことながら、大きなリスクや困難が伴います。
考えてみてください。多角化を進めようと新しい事業に乗り出したとします。しかし、その新規事業の競争相手は、専業である場合が多く、その事業に社運をかけているのです。こちらは多角化だからと高をくくって、力を二分してライバルに立ち向かったのでは、とても勝ち目はありません。
本業の経営判断でさえ難しいのに、多角化した事業の問題を瞬時に判断するのは、並大抵のことではありません。普通の経営者であれば、忙しさのあまり、得てして判断を人任せてしまいがちです。しかし、多角化が失敗する原因はそこにあるのです。
著者は「多角化というのは、険しい坂道を登るようなもの」と表現しておりますが、それほど困難を極めるものなのです。
しかし、それを承知で事業の多角化を図ろうとする場合、どのような準備が必要でしょうか。
まず第一は、既存事業の基礎を固め、収益性を高めることです。仮に新たな事業に挑戦して、その前線で敗れ、逃げ帰っても、安心して帰れる強固な本丸(=本業。既存事業)を築いておくことが必要です。決して暴走してはいけません。
逆に言えば、本業の基礎が固まったら、新しい事業に進出するチャンスになるのです。
また、新規事業に進む際に心がけなければならないことは、自分の得意技(=本業)の延長戦上で多角化を進めるべきということです。
得意技であれば、まったくの新分野に進出するよりは、その負担がはるかに軽減され、既存事業とのシナジー効果も期待できるからです。
以上、事業の多角化におけるポイントを紹介しましたが、多角化の問題でお悩みの経営者の方には、本書をぜひ手にとって読んでほしいと思います。このエントリー内では紹介しきれない深い内容が書かれており、「目から鱗」の状態を体験できるかも知れません。
まさに、知っているのと知っていないとでは、雲泥の違いがあることを実感できるでしょう。
(続く)
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<参考・引用書籍>
著者: 稲盛 和夫
タイトル: [実学・経営問答]高収益企業のつくり方
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