あけましておめでとうございます

皆様、良いお正月をお過ごしになりましたでしょうか。

本年も旧年同様宜しくお願い申し上げます。



さあ今年はどんな年になるでしょうか。

日本経済の現況についての前向きな分析を見つけましたのでご紹介しましょう。



たくましいぞ日本経済の底力 驚異の環境適応力

12年度の輸出は69兆円程度と、ピークだった07年度の85兆円からは見劣りがする。水準としては、05年度の68兆円に近い。主力の輸出品目である輸送用機器、一般機械、電気機器などの金額も、ほぼ6年前に戻ってしまった。



 しかるに、当時は、1ドルが110円、原油価格は1バレル50ドル程度であった。それが今は1ドル70円台、1バレル100ドル前後の経営環境である。日本経済はリーマンショックと東日本大震災という痛恨のダブルパンチを受け、さらに円高と資源高という悪条件の下で、以前と変わらない数字をはじき出している。驚嘆すべき環境適応能力ではあるまいか。
なるほど、これを読むと決して悲観すべき状況ではないのだと分かりますね。

「楽観は意志、悲観は気分」というのも良い言葉です。

マスメディアの論調にとかく振り回されがちですが、冷静に数字を見れば真実の姿が見えてきます。



ではこれから我々はどう針路を見つければ良いのか。

お正月に良い番組を見ました。



目指せ!ニッポン復活



この番組での提言は次の三つでした。



1.海外進出で活路を見出す

 冒頭で、海外進出を実践した企業でかえって雇用が増えているというデータが提示されました。何もせずにジリ貧に陥る企業に比べて、積極的に活路を見出した企業の方が結果的には伸びているんですね。つまり従来の人件費削減なんていう海外移転理由はもう古い。今や新興マーケットの開拓・新商品開発といった前向きな理由での海外進出が成功するファクターだと。そこで磨かれた人材が次世代を担うキーパーソンに育っている事例も紹介されていました。中堅・若手層がキラキラしているのは見ていて気分が良いですね。



2.地方のエネルギー自給

 日本の地方が疲弊しているのは周知の事実ですが、実は見捨てられたかに思える林業に大きな可能性があると指摘しています。間伐材や木くずといった廃棄物をペレットに加工して燃料として供給する試みが取り上げられていました。オーストリアなどでは立派に地域の主要エネルギー供給源になっている模様で、もし地方の林業が再活性化するなら大きな希望が見えてきます。日本は温暖多湿で木が育ちやすいこと、原油の不安定な相場から解放されるメリット、技術進歩により燃焼効率が従来より格段に進んでいることなど、根拠はどれも腑に落ちるものばかりでした。



3.新しいMade in Japanを作れ

 新潟県の燕市を例に、日本にありながらあまり高く評価されていない技術を活用してリ・デザインする事例が紹介されていました。奥山清行さんはエンツォ・フェラーリをデザインした日本人として有名ですが、ワイングラスに始まり新型新幹線から震災復興都市構想まで底知れぬ活動の広さが凄いですね。考えてみればヨーロッパなんて特に独創的なテクノロジーなんて持っていないんですから、高級家具やファッション・クルマなど全ての有名商品は全部デザインの力で成り立っているんですよね。こういうソフトパワーは日本の強みを出せる分野であり、簡単に新興国に真似の出来ない領域なんじゃないでしょうか。



何だか凄く勇気の出る良い番組でした。

愚痴るのはワイドショーに任せておいて、我々は前向きに明るいテーマに取り組んで参りましょう。

個人の質の高さこそが日本の誇るリソースなのですから。

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