クルマ雑誌が売れない理由

元気のないクルマ業界で、一番元気がないのがクルマ雑誌です。

何故でしょうか?



私は理由は明快だと思っています。

それは、「顧客の事を考えていないから」



分かり易い例として、女性向けのファッション誌を考えてみて下さい。

ちょっと話が飛躍しますけど、石油資源の枯渇やエネルギー問題、環境やエコといったテーマと密接に関わっているのはクルマに限った話では無いのです。

だって石油から作り出される製品は、プラスティック・化学繊維・化粧品・食品関連などなど非常に多岐に渡っていますから。

ファッション製品だって石油に依存しているという意味ではクルマと同様のところがあるのです。

じゃあ、ファッション誌で「環境のためになるべく長く着回しましょう」とか「この服のCo2排出量は…」なんて言いますか?

ナンセンスですよね。

ファッション誌を買う読者は、その雑誌を読む事で夢を見たいわけです。

今より綺麗な自分、モテる自分、若返る自分、、、

その夢にお金を払うわけです。

作り手も痛いほど分かっているから、必死でおとぎ話を紡ぎ出します。

なるべく現実の世知辛い話題を避けて、生活感を排除します。



クルマ雑誌がやっている事は真逆なのでは?

クルマ雑誌を買う人はどういう人なのでしょうか。

クルマ好きですよね。

環境問題に意識の高い人ではありません。

エコや地球環境に興味があってそういう問題を深耕したい人は、新聞やビジネス誌・専門誌を読みますよ。

誰がわざわざ自分の身銭を切って楽しくもないご託を読まされなきゃならないのか。

そこに疑問を持たないクルマメディア関係者は感性がおかしくなっているとしか思えません。



商売の基本は、顧客の気持ちになって考える事だと思います。

で、顧客目線を忘れないままで、少し、半歩斜め上の提案をしてあげる。

そこに満足感が生まれるのだと思います。

クルママーケット、そんなに悲観するほど枯れてはいないと思いますよ。

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コメント

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通りすがり 日時 :

三たびコメントさせていただきます。

安井至東京大学名誉教授の意見によるとEV(電気自動車)の普及は「ない」ようなので車の家電化という悪夢は避けられそうです。

個人的には車の進歩はPHV(プラグインハイブリッドカー)で止まってほしいです。

http://news.nifty.com/cs/magazine/detail/sapio-20100503-01/1.htm

アサカ マサノリ 日時 :

岡野さん、面白い見解ですね^^。

確かに洋服等ではマイナスイメージなんて何処にも載っていませんね。此間、私の好きな古い車の雑誌にその車を真似て作った日本車が特集で載っていました。なでや!と思いましたが、どの角度から考えても解らない!専門誌でメインの車の特集ではなく・・・あきれるばかりです。根本的な問題ですね><でも、若い人でも古い車を好きな人がたくさんいます。私もその良さなどを伝えていけたら良いなぁと思います。

CONTACT岡野 日時 :

※通りすがりさん、私はこのハンドルネームが好きではありません。出来ればコテハンでお願いします!





アサカさん、こんにちは。



そう、おっしゃる通り、旧車ファンは別に懐古主義に陥っている老人の手段では決してないのです。芦有にしろ、どこにしろ、クルマ好きが集まる溜まり場に顔を出す常連さんは意外と若い人も多いですよね。要するに現行車として販売されているクルマの魅力が足りない、これに尽きると思っています。日本メーカーはサボり過ぎなのですよ。

アサカ マサノリ 日時 :

岡野さん、お早う御座います。

日本のメーカーがサボりすぎとは言い過ぎかも知れませんね(笑)仕方が無いが本当かもしれません。やはり、根本的な文化の違いがいまだにあると感じます。内容の日本・デザインの海外だといまだに感じます。車に関わらず、ファッション・ヘアー・美容どのジャンルにしても先駆けは海外でその後に内容で市場に持ち込むのが日本です。いつも後手の日本です。国柄かも知れません(泣)インターネットもそうですよね^^。



仕方が無いのかも知れません。



しかし、その内容が評価され今やチャイナの観光客は自分所の商品を買わずメイド イン ジャパンを購入されますね^^今や内容の時代かも知れません。



すみません、話がそれましたね><。



現行車に魅力が無いのは、岡野さんに賛同致します。簡単に言えば、カッコ良くない です。メッキのバンパーなんてさり気なくカッコいいです。



いろいろしゃべってすみません。

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