TVという主戦場

腐っても鯛、落ちぶれてもテレビ。

まだまだ世間の可処分時間に占めるテレビ視聴時間シェアは高いものがあります。

日本でも多チャンネル化の波が広まっており、恐らくかなりの家庭がCATVか光TVに接続されているはず。

そこではBlu-Ray/HD/DVDレコーダーもしくはセットトップボックスが併用されているはずで、昔とはテレビの視聴スタイルが大きく変わっています。

一言で言えば、「テレビのネット化」

つまり、だらだらと受け身でただチャンネルを切り替えてみていたスタイルが、積極的に予約録画を多用して見たい時に見たいものを見る能動的なスタイルに移行しつつあります。

今年はそこに更に大きな技術革新の波が襲っています。

Apple TVとGoogle TV。



Apple TVは以前から使っているので大体分かっているのですが、Google TVは未知数。

で、ちょっと調べてみました。



Google TVなんていらないよ(いまのうちは)

やっぱりGoogle TVなんていらないよ(いまのうちは)



う〜ん、なるほど。

ちょっと論旨が分かり難いですが、要するにまだ操作性がこなれていない、という事なのですね。

で、そこで紹介されていた「SPIDER zero

大量の映像ソースをみる装置としては、ソニーが2004年に7チャンネル同時録画可能な「VAIO type X」、2005年に8チャンネル同時録画の「Xビデオステーション」を発売している。後者は、最大3週間分まで遡って視聴できる。そして2008年には、PTPが「SPIDER zero」を発売した。





「SPIDER zero」

 この中でも、SPIDERは8チャンネル1週間を“まる録”するものだが、既存のどんなレコーダーやテレビのリモコンよりも、シンプルなリモコンで操作できる。



 番組は、番組名、出演者名、CMのメーカー、製品名など、その週に録画されていた番組に出てくるキーワードで、メニューから選ぶようになっている。その場で自分の好きなキーワードを入力して検索することはできず、あらかじめネットから設定しておくことしかできない。操作が、とてもパッシブ(受け手的)なところで止まっている。



 ところが、SPIDERの真骨頂はここからである。キーワードで引っかかったリストから「見たいもの」を選ぶと、そのキーワードが出てきた番組内の、該当するシーンから再生が始まる。これは、ちょうどグーグルの検索結果リストのスニペット表示のような感じで、そこだけちょいちょいと眺める感じになる。番組のその部分だけを見て終わることもあるし、「これなら番組を最初からちゃんと見よう」となることもある。肝心のシーンだけちょいちょい見ていけるので、えらく効率がよい。



 ユーザーたちによるオススメもあり、これも同じように「この番組が面白いよ」ではなく、「この場面の、このセリフが面白いよ」という感じで、ピンポイントで見ることができる。だって、「あなたの目的地はこの地図の中にあります」では困りますよね。きちんと地図上のポイントで示してくれて、はじめて情報というのと同じですよね。


おー、これ凄いじゃないですか!

知らんかったけど。

で、今はもう売ってないのね…。

確かに、こういうユーザー体験を新しく創り出してしまうデバイスは魅力的です。

AppleかGoogleに取り入れて欲しいなあ。



ちょっと悲しいのが、こういう時にどうも日本メーカーには期待出来そうもない感がある事。

ハードウェアの性能を追求するのは今でも世界トップクラスだと思うんですが、どうもソフトウェアの作り込みがレベル低いんですよね。

なんでだろ。

想像するに、大手メーカーの社内でソフトウェア技術者の扱いが著しく低いんじゃないですか?

下手したら外注とか。

今や製品の使用感を決定するのは圧倒的にソフトウェア的要素が左右するのに。

このままじゃ日本メーカーはいつまでも黒子にしかなれないよ。

まあ世界一の黒子ポジションをキープするという戦略もあるとは思いますけど。

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