既存メディアの中抜き現象

立志伝中の人物の自伝を読むのが好きなのですが、以前から本を選ぶ時に(形だけでも)本人が直接書いたものを選ぶことにしています。

それは、せっかくの偉人の言葉が第三者のジャーナリストの主観で歪んで伝わってしまうのが惜しいから。

伝聞の形で書かれた書物は、結局筆者の価値観が色濃く反映された、あくまでも筆者の著作物だと思うのです。

その意味で、現在我々が接することの出来る情報の多くはマスメディアを経由して、メディアの主観というフィルターを通した情報である事を意識するべきだと思います。



で、今のWeb社会になってこれが大きく崩れてきているんですね。

昨夜、こんなつぶやきを見ました。

このつぶやきから感じたことは二つ。

一つは、記者クラブという閉鎖的なフィルターを介している事で、本来伝えるべき情報が伝わらない、もしくは歪められて本来の意味から離れた伝わり方をしてしまっているという事実。

もう一つは、TwitterやWebメディアの発展で情報の発信者が大手のメディア企業に限定されず、生の情報源が直接情報発信をしたり、フィルターの無い間接的な発信が行われたりする様になったんだということ。

Twitterの醍醐味は、生の情報源と直接コンタクトが取れる事に尽きますよね。



勿論世の中の人全てがこういう新しいメディアを使いこなすようになるとは限りませんしキャズムを超えるところまで行くのかどうか分かりませんが、少なくとも情報感度の高い人の間では大きな変革が起こっていて無視できないうねりになっているのを感じます。

21世紀に入って10年が経ちましたが、変化というのはこういうところから起こって行くんだなと行く末に興味津々です。

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