何故Appleが独自の地図を作ったか

地図アプリは“スマホの金脈”だった、AppleがGoogleに対抗した理由を探る



↑非常に面白い記事なので、ご興味のある方は是非ご一読を。



今日やっとiOS 6にGoogle Mapが復活しました。さんざんな評価のApple純正マップですが、どうしてあれをAppleが作らなければならなかったかが詳しく解説されています。かいつまんで説明しますと、



・モバイル端末がスマホになった事で、情報処理能力が飛躍的に向上した

・人間はモバイルな生き物なので、必ず移動する

・出先で必要とされるデータを提供しようと思えば必ず地図が必要になる

・情報のプラットフォームとなる地図システムが広告配信の土台となる

・そんな大事な基盤を他社に依存している訳にはいかない



という事になります。恐らく数年〜二十年後に実現するであろうモバイルの未来像を想定すると、”空気の読める機械”が出来ちゃうことになります。つまり、今は人がわざわざ調べたい事柄を手でキーワード入力しているんですが、これが不要になって機械の側から「今あなたが必要としているのはこの情報ですよね?」と提案してくるようになる。
さっきの電車の例で言うと、電車に乗ってて電車が遅延しているっていうのがわかったら遅延先の駅からの連結情報っていうのを出せるわけですし。



位置情報がくっつくと、「この人はこれをしない」っていうのもわかってきますよね。映画館に何年も行ってない人に映画のクーポン出してもしょうがないというようなこととか。
恐らく将来のモバイルOSは裏でずっと地図機能が動いていて、その人の行動をトレースしてるんでしょうね。で、必要な情報を収集して、先回りして出す。ちょっと怖いところもありますけど。



これから、モバイルの世界をリードするAppleとGoogleという二大巨人が様々な局面で鎬を削って行くのです。どんな面白いサービス・提案が出てくるか、見物している我々はワクワクしますね。そして勿論そこに新しいビジネスチャンスが生まれ、我々皆が当事者にもなるのです。スマホの世界ももう成熟してこれ以上目新しい事ないかな、なんて思ってたんですけど、まだまだフロンティアは一杯ありそうです。いやあ、面白い!

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