シンガポール訪問記

コロナでしばらく行けなかった海外旅行の記憶が残っているうちにメモを残しておきます。

シンガポールには30年ぶりくらいで行ったんですが、以前より随分発展していました。というか、前の記憶があまりないw 多分買い物がメインで殆ど観光してないんですよね。当時はまだ円が強かったし、シンガポールの物価も今ほど高くなかったので、シンガポールといえば買い物目的で訪れる国でした。今やそれは逆転して、むしろ日本の方が安くなっちゃってます。それでも数時間で行けて綺麗で安全な観光地としてはシンガポールはそれなりに人気の国。往復のLCCは満席でした。

着いて驚いたのはチャンギ空港のスケールの大きさ。以前からアジアNo.1の空港でしたが、ジュエルなんて大きな滝が空港ターミナル内にできていて、これが既に観光スポットになっています。

この壮大さ!

日本ってどうしても堅く堅実に計画立てるんで、こういう大規模なプロジェクトってあまりないんですよね。まあ森ビルくらいですか。シンガポールはやはり観光立国を強く意識していると思うので、空港も市内もあっと目を引く大きなスポットができています。マリーナベイ・サンズしかり、ガーデンズ・バイ・ザ・ベイしかり。

幻想的な植物園ですが、なんと入場無料!

もう一つ驚いたのが、タクシー運転手が「このトヨタ・ノア、シンガポールでは1200万円するよ」と言っていたこと。トヨタのハリアーはなんと3000万円らしいです! その代わり、Grabの運転手でも月に100万円程度は稼げちゃう。物価が高いってこういうことですよね。少しこましなレストランで食事したら家族4人ですぐに300ドル。これに比べると日本ってお得な国なんだな、と実感しちゃいました。デフレ時代って、生活者にとっては悪くなかったと思うんですよね。このシンガポールの高い生活クオリティを支えているのは、大量のマレーシアからの出稼ぎ民です。毎日何万人もの人が朝晩国境を越えて通勤するから、シンガポール・マレーシアの国境は常に大混雑なのだとか。同じことが日本でできるわけもなく、移民の受け入れはどの国にとっても大問題。私は安易な受け容れには反対です。せっかく整っている日本の秩序が失われてしまっては元も子もない。

国会議事堂から金融街を望む

シンガポールには地場産業というものがないので、基本は金融と観光の国です。戦略的な税制で世界から富裕層と企業を誘致し、効率的に国を運営するスタイル。500万人という人口サイズの成せる技ですが、日本も取るべきはこういう方向性ですよね。もう汎用品を安く作って輸出するモデルは無理なので、高付加価値路線を進むしかない。金融と高度製造業、それに観光で立国していくしかないのです。

憧れのラッフルズ!

帰国後に会社の若い子たちに聞いたら、誰もラッフルズを知りませんでしたw これも世代差なのでしょうか。我々の世代はドラマや小説で必ず知っている世界を代表する名門ホテル。でもよく考えると、シンガポールにある最も伝統的な観光資源がこれなんですよね。そう思うと、日本がいかに豊かな文化風土を保持しているのかわかります。1400年を超える世界最古の木造建築物が現存する国なんて世界唯一なのですから。遠からず世界一の観光国になるでしょうね。

日本語の看板見るとちょっと嬉しいw

シンガポールの食事上はまあ可もなく不可もなくという感じ。中華・インド・中東・マレーそれぞれの料理がありますが、毎日食べたいとは思わないw 日本の食事って本当にレベルが高いんですよね。

まあしかし久しぶりの海外旅行はやっぱり愉しかったです。最近の若い人はあまり海外志向じゃないと聞きますが、見聞を広めて自分の中に色んな尺度を持つことは人生を豊かにしてくれます。自分の目で世界を見て、何かを感じて欲しい。我々は年々衰えを感じる歳になりましたが、元気なウチは動き回りたいと思っています。さて次はどこに行こうか。

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