関西で暮らす

私は実家を出てから10回ほど引っ越しを経験しています。大学が大阪だったので大阪と神戸が中心ですが、一年ほど横浜の鶴見に住んだこともあります。実家が三重県の田舎だったので都会暮らしに憧れはありましたが、それでも人は日々の生活にそれなりの潤いも求めます。私は、身近に水を感じられることが大事なんじゃないかと思っています。今の住まいは海の側でありながら、六甲山の山並みも目に入る理想的な環境。神戸って、適度に都会で、適度に空いていて、とても生活の満足度が高い街なんですよね。大阪まで高速を使えば30分で着きますから、いつでも都心に出れて、すぐに帰ってこれる。これ以上の住環境ってないんじゃないかな、と

考えてみると、日本という国が暮らしやすさで世界トップクラスなのは誰もが認めるところ。そうすると、その日本の中でも住みやすいということは、世界でも限られた住環境を手にしていることになります。これはとても恵まれたことなんですよね

しかし、残念なことに息子は家を出て、今は川崎で暮らしています。やはり若者が良い仕事を求めると、どうしても東京に行くことになってしまいます。どれだけ技術が進歩してリモートワークが進んだとて、人と人が対面でコミュニケーションをしようと思えば、近くに住むよりありません。日本の経済の中心が東京である以上、残念ですが、人は東京に集まってしまいます。関西を気に入って、関西で暮らしている身からすると、とても忍びないのですが、現実は現実として受け止めるしかありません…

でもこれ、これから仕事のキャリアを作っていく若い世代と、もう既に自分のポジションを確立したベテラン層とでは話が違います。子どもが巣立って手を離れた。仕事をリタイアして、老後を迎える。そんな世代の大人たちにとって、本当にそのまま東京圏で暮らすことがいいことなのか。これは真面目に自分に問うてみる価値のあるテーゼではないでしょうか

元々地方にルーツを持つ人はもちろん、東京で生まれ育った人であっても、住む場所を変えてはダメな理由なんてない。昨日までそこで暮らしていたから、明日も同じところに住み続ける。本当にそんな必然性あるのでしょうか。もし東京の暮らしに息苦しさを感じているのなら、もう少し自分の時間をゆったり持てるスローな環境を求めているのなら、真面目に地方移住を考えてみてはいかがでしょうか

日本には豊かな地方があります。関西に限らず、東北だって九州だって、要するに東京圏を離れる覚悟さえつけば、実は大きな可能性が手に入るんですよね。隣の物音を気にしなくてもいい、自分だけの家が欲しくありませんか? あの満員電車から開放されたくないですか?

住む場所を変えることは、人生を変えること。生まれ変わらなくても、あなたはもうひとつの別の人生を歩むことができるんですよ

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