2025年のクルマの選び方

そういえば最近全然クルマ関係のネタ書いてなかったなと思い、今クルマを買うなら、という視点で今の自動車界隈を振り返ってみます。

基本的に、私は中古車しか買いません。もちろん新車で自分好みに仕様を決めて、真っさらなクルマに乗ることは愉しいんですが、新車の興奮って一週間くらいしか保ちませんよねw ならば、いま変えるものの中から縁を感じるクルマを探すのもいいのではないかと。残念ながら、新車でも買ってナンバー付ければ一瞬で何十%も価値が落ちてしまいます。そして新車に限定せずに探すことで、却って選択肢が拡がるのです。ちょっと古いクルマ、愉しいですよ。

クルマを選ぶときの優先順位って、ほんとに人によって違いますよね。以下は私の選び方です。

  1. デザイン
  2. エンジン
  3. レア度

まずは何といってもデザインです。四つタイヤが着いてて人を乗せて移動する道具、というテーマに対して、これだけ異なるデザインのクルマが存在することが面白いですよね。今の多くの人が趣味性より実用性でクルマを選んでいます。それはそれで合理的な選び方なので否定はしませんが、私はクルマに実用性よりも趣味性を求めます。なので、選ぶクルマはスポーツカーが多い。それも2シーター、そしてオープンモデル。これ、実用性の対極の存在です。人は二人しか乗れないし、荷物も積めない。世の奥様方は絶対に賛成しない。いま街を走っていると、日本はミニバンの天下ですよね。先日初めて韓国に行って驚いたんですが、ミニバンを全く見かけない。殆どがセダンで、ちょいちょいSUV。隣国で、文化的にも共通しているところが多くて、両国共に自動車大国で、でもこんなにマーケットのチョイスが違う。面白い。この差はどこから来るんでしょうか。日本では奥さまが決定権を持っている? 女性は実用性重視? 多分当たってますよね。しかし海外でも状況は同じな気がします。最近はVIP送迎車ではミニバンがちょいちょい使われる、という話は聞きます。でも多分何年経っても海外の街が日本のようにミニバンで溢れるようにはなっていない気がします。ミニバンを選ばせる何かが日本人の心の根っこの部分にあるんでしょうね。そして最近のクルマにカッコイイデザインが少ないのには実は理由があります。大きいのは、衝突時の歩行者保護規制です。これでボンネットの高さや側面衝突強度などが求められるので、昔のようにデザイナーが自由にデッサンの筆を走らせることができない。デザインってすごく微妙なプロポーションとバランスなんですよね。だから昔のクルマの方が本質的に美しくてカッコイイのです。なので私が選ぶのは少し前のスポーツカーが多い。日本車でも魅力的なクルマはあったんですけどね。そこは世代的にガイシャへの憧れが強い年代なので、輸入車から選んじゃう。

次はエンジン。これも実用性で選ぶと、どうしてもディーゼルとかハイブリッドになります。でも私は純ガソリンのICEエンジン一択。それもなるべくマルチシリンダー。基本的に4気筒以下とそれ以上で大きな差があり、エンジンは6気筒以上の官能的なものを選びます。いま手元にあるのは、水平対向六気筒・V6・直6・V8・V10。ポルシェも最近は4気筒モデルがありますが、私は選びません。で、結構大きな影響があるのが排気音規制。これ、全然印象が違っちゃうんですよね。もちろん感性な住宅街で早朝・深夜に騒音捲き散らかされたら、それは私だって良い気はしません。でも一定の配慮の元なら、高性能エンジンの奏でる音は、うっとりするほどに官能的です。近い将来にどこまでEVが普及するのか分かりませんが、社会が許容してくれる限り、エンジンの魅力を愉しみたい。なので、新車で小さいエンジンのクルマを買うより、中古でマルチシリンダーの大排気量モデルを買うことを選びます。クルマの魅力はデザインとエンジン。異論は認めませんw

ここまでで相当絞られるんですが、更に選択肢が残されているなら、やはり人と被らないレアなモデルがいいですね。色まで含めると、多分国内で数台レベルのクルマを選ぶことが多いので、あちこちで目撃されます。悪いことはできませんw

こうやって選んだクルマたちはみんな可愛い。なので簡単には乗り換えもしません。飽きるということもあまりないので、パーツがある限り、メンテしてくれるメカニックがいる限り、ずっと乗り続けるつもりで所有しています。私のクルマ人生があとどれくらい残っているのか分かりませんが、多分息子が引き継いでくれるでしょう。息子がクルマ好きでよかった。

今どき、東京では普通の人にはクルマの所有コストが許容範囲を超えてしまっています。なので多くの人は公共交通機関を利用して、必要に応じてカーシェアを使う、というライフスタイルになっていくでしょう。それはそれでいいと思います。でも日本の多くは、例え関西でも、東京と違ってまだまだクルマ社会なのです。多くの家庭が最低一台はクルマを持っていることが多い。当然その一台は、家族の送迎や小旅行の脚として、実用性の観点から選ばれるでしょう。それは当然だと私も思います。でも、もし、あなたの家計に余裕があって、二台目のクルマを持つことが可能であるなら、その一台はできれば趣味性で選んでいただきたい。ミニバンやSUVとスポーツカー、最高の組み合わせだと思います。もしあなたがそろそろ引退を考える歳であるなら、人生終盤のクルマ選びに少し自分のワガママを通しても許されるはず。若いときに憧れたあのクルマを、安く手に入れるチャンスなんですよ。日本の中古車がとても良いコンディションでキープされているのは世界的にも有名です。あの頃好きだったクルマを手に入れて、キーを捻れば、その瞬間に青春の記憶が蘇ります。少し古いクルマは、現代のタイムマシンなのです。

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