選挙で大勝した高市総理が憲法改正を口にし出しています。少しギョッとした人も多かったのではないでしょうか。「いやいや、そこまで合意したわけじゃないよ」「さすがに拙速」「変な方向に暴走しないか心配」という声も多いでしょう。私もそう思います。しかしながら、日本にとって憲法改正がとても大事なテーマであることは明らか。同じ敗戦国というドイツだって、戦後に60回以上も憲法を改正しています。どうして日本だけが頑なに憲法改正をタブー視しなければならないのか? 国にとって憲法とは、いわばOS。法治国家の根底をなすものなのです。そして世の中は時の流れとともに移ろいゆくもの。であれば、その時その時必要なアップデートをしていくのは至って当たり前の話じゃないですか。それをぎゃあぎゃあとヒステリー撒き散らして絶対NGを叫ぶ自称左派こそ、思考停止で国を真に愛していない人たちに思えます。この国を、よりよき未来を子どもたちに残していくために、何が必要なのかちゃんと考えることが大人の責務だと思います
憲法九条
一番議論を呼ぶのが、九条ですよね。改めて条文を見てみます。
第二章 戦争の放棄
第九条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
② 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。
GHQはよほど日本に武装させたくなかったんでしょうね。戦勝国が敗戦国を裁けば、こういうテイストになるのも仕方なかったのでしょう。しかし、これはもう80年も前に制定された条文で、どう見ても今の国情に合っていません。そもそも国際政治の原理原則とは、徹底した弱肉強食の無秩序な世界なのです。アメリカもEUも自分たちの利益のために平気で他国を侵略しますし、イスラエルのように隣国に女子供関係なしに虐殺をしかけたりします。どこにも国際秩序を守ってくれる警察もいなければ、国に強制力を持つ国際機関も存在しないのです。どんなに理不尽であっても、戦争を吹っかけられれば、自分で自分の身を守るしかない。そんな当たり前の現実から目を背け続けて80年きましたが、そろそろお花畑の世界から眼を覚ましてまともな議論をすべきです。本当に隣国から攻められたとき、アメリカだってアテになるかどうかなんてわからないのですから。もちろん私だって戦争はしたくないし、前線に行けと言われたら躊躇します。それでも、本当に家族を守るためなら、いくらでも矢面に立つ覚悟は持っています。どうせ死ぬなら年寄りから先に行くべきですから
なので、国防と外交の基本である九条を改正して、基本的な軍備と自衛の手段は明文化しておくべき。自衛隊を軍隊と認めたところで、いきなり日本が好戦国になるわけないじゃないですか。そこは戦後の民主主義の浸透で大きく変わった部分であり、平和国家として諸外国と有効な通商関係を深めていく以外に国と民の幸せはないというのは日本人全体の自明な合意事項です。ここを疑う人は日本人を信用していないという他はない
道州制
九条が外向きの国家の形を整えることだとすれば、道州制は国の中の仕組みの話です。明治維新以降、この国は西欧へのキャッチアップを最優先で追い掛け、国として効率を上げることを考えてきました。その結果めでたく先進国として立派に地位を築いたのですが、できあがったのが過度な東京一極集中体制です。これは効率という意味ではこれ以上ない効率的な体制ですが、もはやデメリットの方が目立ってきてしまっています。地方は衰退するばかりで、東京は過密化が進むばかり。中央も地方も、どちらもツラい状況が止まらない。これを正すには、全国を幾つかのブロックに分割して、地方行政の権限を移管すべきです。そして国全体としてはリスクが高すぎて取れない新しい政策を、各地方ブロックで試せる体制を作る。こうすれば仮に何か新しい試みで失敗しても、国全体がおかしくなるリスクを低くすることができます
例えば、税制。法人税や所得税の税率を地方ごとに変えてみて、経済が活性化するかどうかテストする。規制緩和で、診療の自由化を進めて混合診療や遠隔診療を進める、ライドシェアの解禁、建築規制の緩和、ドローン物流の緩和、オンライン教育、ベーシックインカム。たくさん試してみたいテーマはありますよね。これらをサイズを小さくして地方単位で試してみる、上手くいけば全国に展開する。これは国の柔軟性を上げるための有効なシステムなんじゃないでしょうか
こういうことは、憲法を改正して、大きなビジョンを描かないと実現できません。我々が本来政治家に期待するのは、こういう未来を大きく左右するリーダーシップなのです。裏金や特定宗教との癒着も気にはなりますが、ことの大きさ、レベルが違う。もし高市さんが経験基盤を強くすることでこういった思い切った改革に踏み切りやすくなるのなら、多くの国民は応援するんじゃないでしょうか。これだけ若者が支持したということは、高市さんの人間性が多くの人に伝わったということだと思います。多少の反発はあるでしょうが、ここは信じて仕事ぶりを見てみたい。しがらみに囚われず、やりたいことに全力で取り組んでほしいですね

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