いつも見ているキョウトボーイズさんが新緑の嵐山・祇王寺を紹介されていたので、早速週末に行ってみることに。久しぶりの京都スナップです。こんな日のお供は緑の描写に定評のあるFUJIFILM、それも中判のGFX100RFです。最近はこの子を持ち出すことがとっても多いのです

目指す祇王寺は京都の嵐山をやや北西に歩いたところにあります。必然的に観光客で溢れる嵐山を突っ切ることになるのですが、この混雑ぶりが想像以上にヤバい…。ここは渋谷か、と…。一応混雑を想定して午前中に着くように向かったのですが、現地到着10:30では早いとは言えない時間帯だったようです。インバウンドの皆さんと修学旅行生で歩道は溢れんばかり。竹林の小径を進むのにひと苦労。人を入れずに写真を撮ろうと思えば見上げるしかありません。しかしやはり新緑のこの季節に見る竹林はみずみずしく生命力にあふれ、えも言われぬオーラを感じます。杜は生きているのですね

たとえ混んでいると分かっていても、やはり京都の景色は別格で魅力的です。たぶん関西にお住まいの方は敢えて訪れない方も多いと思うのですが、桜や紅葉の時期に比べればそれでも比較的空いているこの新緑の季節は狙い目といえます。目指す祇王寺への道中、プロローグのようにこちらの気持ちを掻き立ててくれます

日本中どこにでも新緑の美しさは見ることができると思いますが、歩いている間に目にする伝統的な名所旧跡の数が違います。こちらは落柿舎前の去来先生の墓。悔しいですが、やっぱり京都は凄い

道中で足を停めていると目的地に辿り着けません。寄り道したい気持ちを抑えて祇王寺に向かう

着いた! 嵐山の中心部から徒歩で15分ほど。気持ちが昂ぶります。無造作に茂っているように見えて、実は細部まで手が行き届いています。規模も小さくそこまで知名度はないので、比較的空いている穴場。正門前に三台ほど駐車スペースもありますが、日曜なのに停まっているのは一台だけでした

敷地に入ってすぐ脇に苔ゾーンがあり、夢中でシャッターを切ります。中判の解像力凄い

拡大して大スクリーンで見るとうっとりします

杜に佇む控えめな草庵がお迎え

草庵前に拡がるメインのお庭。決して広くはないんですが、木漏れ日が光の道を形作る様が絵画のようでえも言われぬ雰囲気を醸しています。時間を忘れて眺めてしまう没我の境地。ここから祇王寺の庭園から草庵の写真をお楽しみください












新緑の季節に京都を訪ねるという発想はあまりなかったので、今回の祇王寺訪問はとてもよい発見でした。しばらく梅雨が続きますが、あえてこの時期に出掛けるのも乙なものですね。非日常の世界にどっぷり浸って、とてもよい気分転換の週末になりました

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