

どうもAIバブル崩壊の日が近いように見えるんですが、皆さんはどう思われますか? 近年は目新しい話題がAIに偏重しており、あまりに多額の資金が注ぎ込まれすぎています。年間100兆円規模のカネが投資されているのに、実際にAIで上げられる収益はごくわずか。どう見てもバブルなんですよね。個人的には「AIはExcelのようなもの。ビジネスツールとして手放せないものではあるが、それで世の中が大きく変わりはしない」という見方がしっくりきます。調べものには重宝しますし、ざっと文章の下書きを作ってくれるのは助かる。画像の生成も役に立つシーンはあるのは認める。GROKに日夜話しかけて寂しさを埋めている人も多いかもしれない。それでもAIがなかった頃と比べると、劇的に何かが進歩した気はしない。多分多くの方が共感していただけると思います。どう見ても、今の評価はバブルです
問題はそれがいつ弾けるか。どの程度のインパクトか、です。たぶん、まずは半導体の製造装置の受注額が落ちるんでしょうね。NVIDIAの決算にはっきりしたサインが現れるのはそれから少し経ってからでしょう。で、その後どうなるか。もうみんな忘れていると思いますが、実際にリーマンショックの時に世界経済がどうなったのか、振り返ってみましょうか
リーマンショック(2008年9月のリーマン・ブラザーズ破綻)は、現代史上最大級の経済的混乱を引き起こしました。以下では、その規模・影響・波及効果を定量的・定性的に整理します。
🏦 世界経済へのインパクト
◆ 世界GDPの落ち込み
- 2009年の世界GDP成長率は -1.3%(IMF推計)。
→ 第二次大戦以降、初の世界的マイナス成長。 - 特に先進国での影響が深刻:
- アメリカ:-2.6%
- 日本:-5.4%
- ドイツ:-5.7%
- イギリス:-4.2%
💹 金融市場の崩壊
| 指標 | リーマン破綻直前(2008年9月) | 半年後(2009年3月) | 下落率 |
|---|---|---|---|
| S&P500 | 約1,250 | 約680 | 約-46% |
| 日経平均 | 約12,000円 | 約7,000円 | 約-42% |
| 原油価格 | 約145ドル(2008年7月) | 約40ドル | 約-72% |
→ 株式・不動産・商品市場が同時に暴落。
→ 世界中で「信用収縮」が発生し、企業や個人が資金調達できなくなった。
🏭 実体経済への影響
◆ 雇用と企業活動
- 世界全体で約3,000万人の失業者が発生(ILO推計)。
- GMやクライスラーなど自動車大手が経営破綻、アメリカ政府が公的資金注入。
- 日本では輸出依存型産業が直撃され、トヨタが史上初の営業赤字(▲4,600億円)に。
💰 政府と中央銀行の対応
| 国・地域 | 主な政策 | 規模 |
|---|---|---|
| 米国 | TARP(不良債権買取プログラム)、量的緩和 | 約7,000億ドル+QE3まで実施 |
| 日本 | 景気対策+日銀のゼロ金利+資産買い入れ | 約15兆円規模 |
| EU | 銀行救済+ECB流動性供給 | 数兆ユーロ規模 |
→ 各国政府が**「史上最大級の金融緩和」**を実施し、金融システム崩壊を辛うじて防止。
🌍 長期的影響
- 金融規制強化
- バーゼルIII、ボルカー・ルール、ストレステスト導入など。
- 格差拡大
- 中央銀行の資産買い入れが資産価格を押し上げ、富裕層優遇に。
- 新興国台頭
- 中国などが早期回復し、経済重心が「米欧→アジア」へシフト。
- 社会・政治的不安
- 米国では「オキュパイ運動」、欧州ではポピュリズム台頭の遠因に。
📊 総括
| 項目 | 主な数値・影響 |
|---|---|
| 世界GDP成長率(2009) | -1.3% |
| 世界の株価下落 | 平均40〜50% |
| 失業者増加 | 約3,000万人 |
| 米政府救済規模 | 約7,000億ドル |
| 回復までの期間 | 約5〜7年 |
まあ危機時には政府が緊急救済措置をとることが常識になりましたから同じことが起きるとは限りませんが、それでも数年単位で世界経済に大きな悪影響が残るのは避けられないでしょう。恐ろしいですね…
嘆いたところで我々個人にできることは限られています。多分、教育や能力開発に投資するのが正解なんでしょうね。どんな災難や危機も、ひとの頭の中まで持ち去ることはできないのですから。いつの時代も最大の投資先は自分自身なのだと思います

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