高速にゴミを作っていませんか?

これはアジャイルコーチの大友さんに言われた言葉です。ショッキングで、未だに頭を離れませんw "ゴミ"と言われるとさすがに抵抗ありますが、確かに一生懸命作っているプロダクトがマーケットに受け入れられていなければ、それは価値のないものを作っていると指摘されても否定できません。良いものであっても、顧客に届いていなければそれもまた同じことです。あなたはゴミを作っていないと言い切れますか?

振り返ると、創業してからの20年強、モノ作りにフォーカスしてきました。初期はWebの受託制作。これは文字通りクライアントに言われたモノを早く安く作ることがミッション。手を動かしてナンボ、でしたからそこに迷いはありませんでした。Autostepmail、おちゃのこネットを始めてからはユーザーから追加機能に関する要望がひっきりなしに来ましたから、そこにも特に迷いはなく、必死に沢山の機能を作り込んできました。その結果、こんなことになってしまった感があります。

イノベーションのジレンマというヤツです。最初はマーケットニーズを下回るプリミティブなプロダクトからスタートしたのに、気付けばいつの間にかマーケットのニーズを超えた必要以上に複雑で高機能なプロダクトになってしまっている。これは困った状況です。さて、どうすべきか。

いくつか答えはあります。我々が選択したのは、高機能なプロダクトになっている現状を認識して、ベテランショップオーナーさんに永く使って頂けるプロダクトとしての位置付けを強化しようというものでした。申し訳ないですが、高機能になっている分を利用料金の値上げというカタチで修正させていただき、初心者向けの簡単なサービスという出発点から少し立ち位置をずらしました。そしていま、ショッピングカートに付帯する周辺プロダクトを新たに開発するロードマップを組み立てています。その第一弾が「おちゃのこネットPOP-UP」サービスです。ウザいとお感じの方もいらっしゃるでしょうが、原始的でありながら訪問者に対してアテンションを効果的に引き出せるツールであることも事実です。実際に賢い使い方をされているショップさんがありますから、来週のセミナーで効果的なご利用方法についてお伝えしたいと思っています。

もし、もう一度Easyでコストパフォーマンスの良いプロダクトを提供するなら、それは既存のおちゃのこネットとは別の新プロダクトを作るべきなのでしょうね。そこまでやるかどうかは、まだ決めていません。これはこれで、また一つの答えになると思います。

進むべき道がいくつもあるとき、大事なのは戦略を練ることです。今までの私たちは、すぐに手を動かしてモノを作るということを意識しすぎていました。しかしそうやって作りだしたプロダクトがもしゴミ(嫌な表現ですが)だったら、それはとても悲しいことだし、投入した時間やコストが無駄になります。アジャイル開発のスタイルを取り込んで、開発の生産性は上がりました。それは大きな成果。そしていま考えるべきことは、作る前にじっくり腰を落として何を作るべきかを考える習慣をみにつけることです。それが、「仮説検証」プロセス。

優先度が高くて、エビデンスが取れていない”仮説”は何なのか。これをみんなで意見を出し合い、大事なことからなるべくコストの安い方法で検証を進めます。「おちゃのこネットの売上を増やす」「CARZYのトラクションを出す」という会社にとって一番大事なテーマを正面に据えてそのためのアイデア出しをすると、みんな自分のこととして真剣に考えてくれます。みんなで手を動かしてアイデアをポストイットに書き出して、ホワイトボードに貼り出す。それを見ながらワイワイと意見を交わして、やるべきことを決めていく。なかなか楽しい体験です。設定したテーマについてのアイデアを出す”仮説検証MAP”、優先度の高い施策を洗い出す”インパクトMAP”、洗い出した施策を高速に回す仕組みである”スクラム開発”。「アジャイル型開発」を成功させるためのメソッドというのがあるんですよね。たぶんちゃんと理解して取り入れている会社は少ないはず。全ての会社がクリエイティブになるために、オススメの手法です。

時代が進んで、成功するための知見は蓄積されているんです。一つでも多くの成功事例を作って、日本が元気になるといいですね。

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