我々のミッションは?

求人採用の原稿を書いていて、会社のミッションを記入する欄がありました。さて、どう書くか。皆さん、自社のミッションとか考えてらっしゃいますか?

色んなことを考えました。ウチにとって大事なことはなんだろう。ウチはなんのために仕事をしてるんだろう。ウチの目標はなんだろう。ウチにとって欠かせない絶対大事なキーワードってなんだろう。

経営書を読んでいると、自社のミッションステートメントをはっきりさせなさい、とあったりしますので、過去に何度か考えた事はあります。ただ、それをカタチにして公表してはいなかった。で、今回まとめたものがこれです。
我々は神戸の会社であることを大切に思っています。東京に行かず、あえてここでやるという決断を正しかったのだと証明したい。神戸発で世界に通用するITサービスを生み出し、地域に大きなインパクトを与えたい。それが我々の想いです。

クルマというビジネスを手掛ける理由は、思い入れの持てる対象であることと、クルマが時代を超えて価値を持ち続けるワールドプロダクトだから。時間と空間を超えて世界の人たちと繋がる切り口としてのクルマに、愛を持って接していきます。
これは株式会社コンタクトでのミッションなのでクルマという記述がありますが、おちゃのこネット株式会社においても大筋は共通です。私が思うウチにとって大事なキーワードは、「ITサービス」と「神戸」の二つなんじゃないかなと。

私は自分のことをIT屋だと思っています。そしてそのことに誇りを持ってもいます。なぜか。一つにはIT業界の持つ特性が好きなのです。IT業界は法律や規制に守られていません。金融業や医療業界のようにガチガチにやれることやれないことが決められておらず、常に新しい技術やサービスが登場して競争環境がリセットされます。ここが最大の魅力なんですよね。どんなに後発であっても、規模が小さい会社であっても、常にレースに参加して勝てるチャンスがある。これが自動車メーカーや製造業みたいな設備投資が必要な業界だとこうはいきませんから。そしてIT業界のもう一つの魅力は、スケール感だと思います。もの凄い短期間に圧倒的な規模に成長するスピード。これも他の業界では考えにくい特性です。今やアメリカを代表する時価総額のビッグ4、Apple・Google・Facebook・Amazon、日本ならLINEやメルカリ。全て社歴は短い会社ばかりです。そして今後もそのスピード感は早まるばかりで、次々と新しいプレイヤーが生まれることでしょう。我々もそうなりたい。そう本気で思っています。

もう一つのキーワードは、神戸、でした。冷静に振り返ると私は神戸の生まれでもありませんし、大学も最初の職場も大阪で、特別神戸に縁があったわけではありません。しかしコンタクトを創業して丸二十年。私の社会人生活の大半を神戸で過ごし、東京に行かない、というチョイスをして今日がありますから、積年の思い入れというものができてしまいました。地方が衰退していると言われて久しいですが、やはり東京に行かないと大きな仕事ができないというのは悔しいのです。地方にいても価値の高い仕事はできるんだぞ、成果は出せるよ、というところを見せたい。そう思っています。それはやはり日本という国が好きだから。この国が未来永劫、いい国であってほしい、発展し続けてほしい、子供や孫の世代にも良い状態で引き継ぎたい。年を取るに従って年々その思いは強くなります。だからこそ、地方を含めた日本という国全体がよくなっていってほしい。活力のある地方を作ることが、日本全体を強くすることに繋がるのだと考えるのです。我々は神戸でいい仕事をして、地域にインパクトをもたらしたい、魅力的なエコシステムを作ることに貢献したい。そう思っています。

クルマは、上記のミッションを達成するための、ある意味ツールです。何故クルマのビジネスをやるのかと問われると、そこに私の個人的な趣味や思い入れの存在は否定出来ません(笑)が、それでいいとも思っています。個人と同じく、法人にも人格があり、歴史と背景があるのです。私が個人的にクルマが好きなのは事実ですが、やっていてクルマという商材の奥深さも感じています。住宅と並んで高額な耐久消費財であり、かなりの高額なお金を投入するということは、それなりの魅力も備えている対象なのです。特に我々が対象としているのは趣味車です。実用車と異なり、ただの移動の道具ではない愛着を抱く存在であり、そのクルマを通じて共通の趣味を持つ人との繋がりも持てる。それが時代と国境を越えて世界に広がるネットワークをもたらす、とても貴重なコミュニケーションの媒体でもあります。最近、各地のコレクターさんと知り合う機会が多いのですが、皆さん本当に個性的で魅力的な面白い方ばかりです。お仕事で成功している方ばかりですから、クルマ以外のお話もとても興味深いし勉強になります。それがクルマというしがらみのない繋がりでもたらされた関係だというところがイイ。クルマがなかったら知り合っていないだろうな、こんな場を共有することもなかっただろうな、と思うとクルマ友達を持てる有り難さをつくづく感じるのです。

今新規に立ち上げようとしているCARZYは、コレクタブルカーの個人間売買マーケットプレイスです。これは世の中にそのニーズを満たすサービスがまだ存在していないということもありますが、個人的にマーケットプレイス型のビジネスモデルを試してみたいという思いもあります。おちゃのこネットという単独のカートシステムは、それはそれで良い面もありますが、いわゆるネットワーク効果が働きにくいビジネスモデルでもあります。なぜ2014年発のメルカリがあんなに短期間で成長したのか。それはサービス設計の秀逸さもありますが、このネットワーク効果が大きい。eBayやFacebookが短期間で大きくなったのと同じ構図ですね。このカタチのモデルは手掛けたことがないので、その破壊力を自分の目で見てみたいという理由もあるのです。

こんなことをつらつらと考えていました。会社のミッション、整理してみるのは大事ですね!

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