シアワセな生き方とは

私のようなバブル世代から見ると、ここのところの日本は将来に明るい展望が持てません。私たちが若いときはもっとワクワク感があって、今日よりも明日が良くなるとみんなが信じていました。総中流意識なんてのが新聞で話題になったのもこの頃です。いつから日本はこんなに暗い国になっちゃったのでしょうか。

客観的に見れば、戦後の復興期からの転換、人口ボーナス期の終焉、が大きいですよね。日本は若者、壮年の国から、老人国になってしまった。国全体が活力を失い、システムが老朽化し、新しい仕組みが求められているのに、民主主義のくびきから逃れられずに抜本的な手入れに踏み切れない。処方箋は分かってるんですよね。道州制、古い企業のリストラ、労働力の流動化。でもみんなが血を見るのを恐れて実行できない。多分大きな外圧がない限り、変われないのが日本なのだと思います。

では我々はどうすればいいのか? 答えは、自己責任の徹底、にあると思います。国に頼るのをやめる。上手くいかないのを誰かのせいにするのをやめる。自分の身を守れるのは自分だけ。そんな当たり前のことを受け入れましょう。具体的な道は二つしかないと思います。

一つは、資本家の側に回ること。つまりリスクを取って起業することです。資本主義の原理原則ってとってもシンプルで、資本家しか儲からないんですよ。であれば、自分が経営サイドに立つしかない。その近道が、インフルエンサーになることやネットショップオーナーになることなんじゃないでしょうか。この二つのパターンは取るリスクがあまり高くなく、副業的にスタートできるのが良いところ。自分に経営の才能があるかどうか、試してみるべきだと思うのです。

明らかに自分は経営者向きではないという自覚があるのなら、何らかの専門的なスキルを身に付けるしかありません。今ならプログラマー、デザイナー、動画編集、といった潰しの利くITスキルがいいですよね。医者、薬剤師、弁護士、会計士、などの免許業も専門的スキルと言えるでしょう。あとは、何らかのカテゴリーへの徹底的な拘りもウリになる専門性だと思います。自分自身が起業しないまでも、例えばトレーディングカードや中古品売買、何らかのプラットフォームの運営に専門家・キュレーターとして関わる。これなら多くの人にチャンスがあるはず。最悪なのは、言われたことしかできないサラリーマンです。

こう考えると、若い人は何を大事にすべきか見えてきますよね。親や先生の言うことに従って良い子になるべきではありません。自分がやってて愉しいことをとことん突き詰めるべきです。それがゲームでもアニメでもマニアックな趣味でも、自分の強み分野を構築する時間はとっても大事なんです。親は、子どものためと言って寄ってたかってこれを潰しに掛かるんですけどね。親の経験は30年古いので、それに従っちゃう素直な良い子は貧乏くじを引く可能性が高い。親の役目って、チャンスを与えて見守る、応援することしかないんじゃないでしょうか。

生活必需品は海外から幾らでも安いモノが入ってくる時代。日本は付加価値の高い趣味性商品で勝負するしかないんですよ。親の古い昭和のモノサシじゃなく、今の時代、この先の未来に合った最新のモノサシが必要。それは親や先生が与えられるものではないのです。レールに乗せるんじゃなく、自分の頭で考えられる子に育てることがシアワセな生き方を見つける道なんじゃないかな、と思います。