SESに見る日本企業の闇

グループ内に楽らクラウドというSES(いわゆるエンジニアの派遣業態)の会社があるのですが、こちらの現場案件の話を聞いていると暗鬱な気分になります。昨今はコンプラに厳しい時代で、セクハラ・パワハラ・モラハラ、もってのほか、という感じなのですが、それが通用しない昭和感丸出しの世界なんですよね。誰もが知っているエクセレントカンパニーが仕様を決めれずに開発が無茶苦茶になっていたり、納期だけ決まっていてプロジェクト管理がなされておらずに長時間稼働が当たり前の現場など、本当に目を疑うことが多い。話は聞いていましたが、そんなに人数も多くないウチでそんな話を幾つも目にすると、ああ日本の大規模システム開発の現場って本当に病んでるんだなと実感します。

これへの有効な対処策は、ともかくおかしい現場の仕事を我慢して請けない、に尽きると思います。営業上の思惑とか、会社のお付き合いの義理立てとか、ともかく会社の意向を優先させてエンジニアを我慢させるから、本人潰れちゃうし、いつまでもそういう現場がなくならないんです。この現場ブラックだと思ったら、さっさと抜ける。これをみんながやれば、人が集まらないプロジェクトは頓挫するしかありません。そうやって市場を浄化するしかないんですよ。大人の事情とやらを蹴っ飛ばして、エンジニアを大事に守ってあげましょう。きっとそんな会社には人が集まるはず。温かい会社にしたいなと思っています。