大阪維新の会の功績

なぜ、大阪で維新が人気なのか?(この人気はいつまで続くのか?)

最近梅田に行くと、高層ビルの林立ぶりに驚きます。三宮の駅前のショボイのと比べると、文字通り雲泥の差です。しかもこれから阪神百貨店、中央郵便局跡、さらにうめきた二期工事、これに大阪万博、そしてIR計画まで含めると、正に大阪は発展期ど真ん中にあると実感します。この発展をもたらしたのは何か? 私は大阪維新の会の功績が大きいと思うのです。

大前研一さんが以前からよく言及していますが、都市計画において容積率の設定は決定的に重要な意味を持ちます。もちろん空港等の動線への影響や地盤の強度、長期的な街造りの計画が大切なのは言うまでもありませんが、地元の現況を知らない、知ろうとしない東京の官僚が一律に決めてきたのは事実でしょう。地域のことは地域が決める時代になっているのに、いまだに中央集権の古い発展途上国型モデルになっている。それが日本の実態なのだと思います。

容積率緩和で富創出」わが日本活性化プラン

2014年の記事ですが、今でも古くない視点ですよね。これを大阪で具体化してきたのが、大阪維新の会の実行力だったのではないでしょうか。魅力的な大阪の未来図を見るにつれ、神戸の行く末を案じてしまいます。百年の計を考えてくれている政治家はいるのでしょうか。

うめきた二期地区開発プロジェクト

どんどん発展する大阪が羨ましくなります…。

知財戦争

日鉄、トヨタと中国・宝山を提訴 鋼板特許侵害で

大手日本企業同士が訴訟になること自体が珍しいですが、日鉄にとってトヨタは一番のお得意先でしょうから、なおさら今回のニュースは異例です。当然こうなる前に水面下で調停を試みたと思うのですが、今後の取引への影響を考慮してもなお争うだけの価値のある裁判だと日鉄が判断したのですね。

もう日本企業が韓国、中国企業の後塵を拝するようになって久しいのですが、その遠因に知的財産の扱いがあったと思います。有り体に言えば、日本企業が苦労して開発した知的財産をあまりにも安易にパクられすぎですよね。高度成長期には他国企業を育てるだけの余裕が日本企業にもあったのでしょうが、相手が力を付けてきた今ではもうそんな余裕なんてありません。個人的にはディズニーや任天堂の法務アクションをやり過ぎな思いで見ていましたが、これだけ日本企業が厳しい局面を迎えてしまうと彼らのやり方が正しかったのかも知れません。

この先も日本企業が量でマーケットを取る戦略は採りづらいと思います。少量・高付加価値で勝負するなら、投入した研究開発およびマーケティング予算を回収するだけの時間が必要。いかに知財を守れるかが企業の存亡を左右する時代ですね。”攻める法務”が脚光を浴びていくんじゃないでしょうか。なんとなく地味な印象の日本の弁護士が華やかな存在になっていくのは良いことでしょうね。