リクルート同期会

土曜日に銀座のG8ビルで元リクルートの平成元年入社組同期会が開催されました。平成が終わろうとしているこのタイミングで平成の最初に入社した我々が一同に集うというのもオツなものです。私はたった3年しか在籍しなかったのに、退職してから30年近くずっと付き合いが続いている。この繋がりをもたらしているのは一体何なんだろう。リクルートが持つ独特のカルチャーのパワーとしか言いようがないんですよね。根っこの部分で信頼関係があるんです。多くを語らなくても分かり合えているという”ラポール”みたいなものが。

我々が大学四回生の夏前にリクルート事件が起こり、相当数の内定辞退が出たらしいです。実は1600名ほどの内定者がいたらしいのですが、そこから実際に入社したのは848人。この数に当時の先輩社員たちはホッとひと安心したのだそう。この会社はヤバいんじゃないかと不安だったのですね。当の我々内定者のメンタリティはどうだったかというと、実のところ何も考えてませんでしたw 子供でしたから、事件の意味が分かっていなかったんですね。マスコミは嘘ばっかり酷いことを書くなと憤慨しており、会社の将来に対してたいした懸念も感じていませんでした。当時の正社員が3000人ほどだったはずなので、その1/3が新入社員というのは今考えると異常な比率ですが、普通の会社なら潰れていてもおかしくなかった当時のリクルートを支える土台にはなったのだと思います。その後予期せぬダイエーの傘下入り、一兆四千億円の借金返済といった苦難を乗り切って今日の隆盛を誇るに至ったのは、あの危機を乗り切ったことが大きかったのです。

今私たちは50代というベテランになり、どこの会社でも幹部クラスになっていると思います。人によってはそろそろリタイアのこと、第二の人生について考えるタイミングでしょう。しかしながら集まった同期の多くはまだまだ現役で夢を追いかけている人が多かった印象です。ある同期はこう言ってました。「事業を売却してセミリタイア人生を何年か送ったけれど、やっぱり現役が恋しくて事業に戻ってきた」 それが自然なのだと思います。いくらおカネを持っても、悠々自適な生活が送れても、人生で一番大事なのは刺激なんじゃないでしょうか。人によって頑張る理由はそれぞれでしょうが、なにかしらの満ち足りない思い、ハングリー精神があるからこそ、辛いことに立ち向かえる。私がぬるま湯よりもヒリヒリした緊張感のある人生を選ぶのにも理由があるのです。同期たちの頑張っている姿は励みになりますね。また10年後に顔を合わせて、どんな成果が得られたか武勇伝を交換したいものです。

CONCORSO D'ELEGANZA KYOTO 2019

CONCORSO D'ELEGANZA KYOTO 2019

京都の二条城で開催された「コンコルソ・デレガンツァ・京都2019」、初日の土曜日はお天気に恵まれ、絶好の舞台にクラシックカーが並ぶ様は壮観でした。やはり京都の歴史的建造物と旧車は絵になりますね。

会場では西川淳さんをはじめクルマ好きの知人や旧友と楽しくクルマ談義を繰り広げ、クルマ好きで良かったと改めて感じました。クルマ趣味って、クルマそのものへの愛着もありますけど、クルマを通じた交友関係を得られることが大きな喜びなんですよね。

今回のBest of showはランボルギーニ350 GT Zagatoでした。アメリカからのご参加だったようですね。国を超えたお付き合いができるのもクルマのいいところ。

今回のコンクールのラインナップは若干アルファロメオとランボルギーニに偏っていて多様性に欠けていたきらいもありますが、特別な会場で名車に触れられるのは至福のひととき。残念ながら日曜日は雨でしたが、濡れたクラシックカー達も風情があっていいもの。来年の開催も楽しみです。

これから秋にかけて毎週のように各地でクルマイベントが開催されます。お近くのイベントに是非足をお運びください。きっと皆さんの生活に彩りと味わいをもたらしてくれるはずです。

ドバイ訪問記

年度の変わり目だったのですが子供たちの春休みに合わせてドバイに行ってきました。初の中東訪問です。

発展中の国はどこもそうですが、インフラが大きくて新しい。ドバイ国際空港も関西国際空港の何倍あるんだろうという巨大さ。バゲージクレームポイントまでシャトルで移動して、この広さです。圧倒されますね。

初日はドバイモール。世界最大規模と言われる総店舗数1200の高級店が威容を誇ります。ブランド自体は日本でもお馴染みのものばかりなのですが、違うのはその品揃え。日本ではお目に掛かれないほど多種多様なアイテムが陳列され、それをアラブの民族衣装に身を包んだ王族と思われる富裕層顧客が爆買いしていきます。正直、日本人観光客は相手にされていませんw

二日目はタクシーをチャーターしてアブダビへ。シェイク・ザイード・モスクはまだ2007年にできたばかりの世界で6番目に大きなモスク。アラビアンナイトの世界ですね。

定番のデザートサファリにもオプションツアーで参加。使用車両は全てトヨタのランドクルーザー。ちなみにドバイの街中の日本車率は90%以上(私の主観です) 砂漠での故障は即命取りの環境ですから、信頼性の持つ重みが違うんでしょうね。

伝統的なドバイの商人街であるスークも訪ねました。最近はまず「チャイニーズ?」と呼びかけられる悲しさに日本人のプライドは傷つきますが、「チョットマテチョットマテオニイサン、オカチマチ」と何故か御徒町コールでしつこい客引き。こういうところに中東独特の面倒くさい面が出ます。あまり情をかけているとキリがないんですよね。カモられるだけです。

恐らくウケ狙いだけを考えた海上の人工島、パーム・ジュメイラ。わざわざ珊瑚礁を埋め立てて、高級ホテルとコンドミニアム専用の異次元アイランドを作ってしまっています。

そしてドバイの象徴であるブルジュ・ハリファ。高さ828m、206階建ての世界一のビルです。(ちなみに日本一のあべのハルカスは300m、60階です) 設計はアメリカの事務所で建設施行はサムスン物産です。

ドバイを訪問しての感想は明暗両方に分かれました。暗の方は、意外と行ってみたらショボかったという全体印象。ドバイは富裕層でごった返しているという勝手なイメージがありましたが、思ったほどは発展していませんでした。これなら深圳や上海の方が上だと思います。ビルの集積度はそれほどでもなく、街が横に細長いのでドバイモール周辺やフィナンシャルセンター、マリーナ地区など、複数に発展エリアが分散していて迫力に欠けます。街中で殆どスーパーカーを見かけなかったのも意外。これなら東京の方がはるかに多くの高級車が走っています。あと、食べ物中心にやたら物価が高いです。というか、今や日本がコストパフォーマンスのいい国になっちゃってるんですよね。そりゃインバウンドで爆買いしに来ますわ。

明の方は、インフラへの投資振り。これはもう日本の各施設が貧相に見える豪華さとスケールの大きさ。どうして日本の高速道路は2車線しかないんでしょうね。日本人はシステムの基本設計が苦手なのかと思ってしまいます。細部の仕込みは見事なんですけどね。石油が出ないドバイは、中東の経済発展のお手本。金融を中心に世界各国から投資を呼び込んで、まさに今成長中の国である迫力は感じました。集積度合いはまだまだですが、来年のドバイ万博を良い呼び水に街中凄い建設ラッシュではありました。来年以降に訪れればまた印象は変わるのかもしれません。

私は普段神戸におりますので、東京に行くたびに凄いなと規模感に圧倒されるんですが、海外に行くと更に上を行く発展振りに毎回驚かされます。日本だけを見ていちゃダメなんだな、世界視点でグローバルに考えないと、と気付かされるのです。コンタクトのビジョンは「ワールドクラスの事業を創り出す」です。まず思わなければ何も始まらない。志は大きく持つべき。そう再確認させられる良い機会でした。