ベター・ハーフ

魂の片割れ、つまり最高の伴侶のことを指しますが、皆さんにはこういう存在がいますか?

いるとお答えになった方は、もうそれだけでこの世に生まれてきた理由の半分を見つけたようなもの。すでに人生は成功していると言えるでしょうね。あとの半分の理由は、その相方とどうよい人生を生きるか、です。

いないなとお感じの方にどうお声を掛けていいか私には分かりませんが、今生で巡り会えなかったのなら、それは来世に持ち越された課題なのかも知れませんね。

私は幸いそういう伴侶を見つけることができました。しみじみ、自分は幸せ者だと思います。ですから、その幸せの輪を一人でもでも多くの人に拡げたい。周囲の人を一人でも多く幸せにしたい。会う人みんなの人生を背負うことはできませんけど、ポジティブな影響を与えられる存在でありたいと思うのです。

良好な夫婦関係を保っている人は少数だと思いますが、隣の芝生を気にする前に、まずはあなたの隣にいる人の顔を思い出してみてください。最近、笑顔を見ていますか? 大切にすべきなのは、まずそこからですよね。

マスターマインドグループ

マスターマインド

おちゃのこネットのユーザーさんに教えて頂いたのですが、この「マスターマインド」という繋がりには大きな意味があると感じています。人生はいつも学びの場なのですが、やはり自然に心と頭に入ってくる教えというのは、それなりの相手とシチュエーションがもたらすところが大きい。尊敬できる人の振る舞いを身近で目にできる機会は貴重なのです。

今年に入ってから、おちゃのこサークル勉強会というものを開催しています。これはおちゃのこネットのセミナーにパネラーとしてご参加頂いたショップオーナーさんだけをご招待して少人数で行う、経営に関する勉強会です。参加者はおちゃのこネットでトップレベルの売上を誇るショップオーナーさんばかりですから、そこで出る話は濃密で価値が高い。成果を出すための工夫、多くの成功と失敗の試行錯誤、年月を経て磨き上げられた経営スタイルと人生観。

現状でも充分成功されているショップさんばかりですが、でもこれが最終到達地点ではありません。死ぬまで一生勉強。それが一線で経営をしているものの宿命。大事なのはいかに高い目標を設定して、実現に向けて努力するか。私自身も、そんな皆さんにとっていい刺激を与えられる存在でありたいと強く思います。このグループのメンバーから一人でも多く上場する方が出てきて頂きたいなと夢想しています。夢で終わらせたくないですね。

香港の感想

香港に来たのは、数年前にAsia Payと決済の契約をする出張をして以来か。街なかはスペースが飽和状態なので特に変わった印象はないけど、郊外は確実に発展してる。香港空港の拡張、香港ーマカオ連絡橋の建設、マンション。ホテルは狭くて高い。香港ではスペースが貴重なんだな。そして街なかの人出が多くて、若者が目立つ。東京も人は多いけど、年齢が高めなんだよね。アジアの若さを感じる。

中国の成長がピークアウトするという説の根拠は、人口ボーナスフェーズの終了が最大の理由だったりする。ところが中国の統計情報は怪しいので、肝心の人口動態がそもそも信用できない。一人っ子政策のせいで正規の戸籍に登録はできない隠れ家族が凄い数いて、実は人口は既に20億人を超えているという話もある。まだインドが追いつくのは先の話かもね。

もう一つの懸念材料は、バブルの崩壊。確かに東京の二倍の地価と聞くといつまでも上がり続けることはないだろうと思うけれど、そこは共産党の一党独裁が続く特殊な国。経済発展を腰折れさせないように全力で政策を打つから、なかなか崩壊しないんだよね。その仕組みのベースは、行政の競争環境にある。つまり、全国に23の省と4つの直轄市(北京、上海、重慶、天津)、これに香港とマカオの特別行政区を加えた地方自治体がそれぞれ経済発展を競い合ってる。そこで成果を出した首長が抜擢されて共産党の上級幹部に登用されるシステムが、国の活力を生んでいる。日本が何をするにもあまりに時間がかかりすぎるのを見ていると、この差は拡がるばかりと嫌になる。

では日本人はどうすべきか。それは、国内に閉じこもってないで外に出ろ、に尽きる。分かってる奴はもうそうしてる。香港でもマレーシアでもシンガポールでも、必ず活躍してる日本人がいる。そのアグレッシヴさをこそ見習うべき。若い人にその意識を持たせることが私の世代の務め。そして現役の間はまだまだ世界を見て攻めようと思う。これからいま世界で最もアツい街、深センを見てきます。お楽しみに

ITリテラシー

色んなところで、あ、この人イケてないな、と感じることがあります。それはITのリテラシーの低さを見たとき。イマドキLINEしてない、ガラケー、は論外としても未だに電話してくる人とか、メディアの使い分けが出来ない人は結構います。電子マネーや、ネット決済、有料サービスの利用実態まで話を広げると、イケてない人の数は更に増えます。これ、全部老害になり得るんですよね。

ウチの息子世代とかは生まれながらのデジタルネイティブです。いつの間にか私より詳しくなっちゃって、スマホの細かい設定や使い方を教えてくれたりします。ゲームやネットの世界の新しい常識や流行りなども。自分がオールド世代であることを自覚させられるのは哀しくもあり、次の若い世代の台頭を頼もしく思ったりもして。

日本が戦後に一大発展を遂げたのは、年寄りを一斉にパージして若い世代に世の中を開放したせいかもしれない。今の50代以上が、世の中の役に立っているのか、足を引っ張っているのか。自分は違うぞというところは、口だけじゃなくて行動と実績で証明するしかないのです。老害と言われないよう、攻め続けなければ。

会社の辞め方

ウチも少し人の出入りがありまして、何人か退職する人も出てきました。いくらか新しい血の入れ替えが起きるのは自然なことだと思っています。しかしながら、辞め方は人それぞれで、さすがだなと思う人はなかなかいませんね。私は辞め方にその人の品格が出ると思っています。理想は、退職した後も付き合いが継続して残ること。応援してもらえるような辞め方がいいですよね。

辞める理由は人それぞれです。そこにパターンはない、というのがサイボウズの青野さんのお話にありました。その通り。これは会社の側の器量を試されている局面でもあります。どこまでの多様性を認めるのか、どこが譲れない線引きなのか、会社と経営者の価値観が問われます。

私が大切に思うポイントは、チームへの貢献度です。その人の存在がチームにとってプラスになっていないと感じたら、その時は割とドラスティックな判断をしたりします。私との相性の問題もあるでしょうね。結果を出すために、納得のいくチーム編成をしたい気持ちは非常に強い。クリエイティブで戦闘力の高い集団を作りたいですね。そのためには自身の精進も必要なので、気を抜かずにハイテンションでビジネスを前に進めたいと思っています。

緊張感

会社組織でも、家庭でも、人間関係には適度な緊張感があった方がいいと思っています。永く続いた人間関係はそれはそれで安定していて居心地のよいものですが、時として馴れ合いと淀みを生みます。淀みで済めばまだいいのですが、それが腐敗しだすとヤバい。大手術が必要になります。

では健全な緊張感を生み出すためには何が必要なのか? それは目標設定なんじゃないでしょうか。目指すべき山の頂が明確になっているから、今がどこまで出来ていて、何が出来ていないのか、客観的に把握することができます。細かいKPI設定と管理は好きじゃないんですが、最終的に目指す大目標と期限さえしっかり決めてあれば概ね管理はできると思います。全ての始まりは、目標設定。決め切れていない人は、何をおいてもまずここからスタートされることをオススメします。

効率的な教育カリキュラムとは

ウチの息子はN高に通っています。角川ドワンゴ学園が運営するネット型の高校なのですが、これがなかなかいいんですよね。基本は自宅からネットで授業コンテンツにアクセスするのがこの高校の授業スタイルなんですが、ウチの息子は週三日の通学コースを選択しています。なので、学校に行くのは月水金のみ。それも9:30始まりで、学校は心斎橋のど真ん中にあるから寄り道したりして、こんな環境でちゃんと学力がついているのかと親としては心配するところもありました。ところが先日、全国高校統一模試があり、ちゃんと英国数の三教科で80点以上の成績を取ってきてるんですよね。正直安心しました。

息子曰く、「N高の授業は効率的。普通の高校の授業がヒトコマ40分なのに、N高は一つの授業コンテンツが10分。それでも先生の無駄話がなく、まとまっているから内容に集中できる。見逃しても巻き戻しできるし、分からないところは個別に質問もできる。普通の学校の授業よりよっぽど分かりやすいよ」とのこと。なるほどなあと。

だって、申し訳ないけど、その辺の普通の先生が全員面白い授業ができるわけじゃないですよね。予備校の有名講師を考えてもわかりますが、超有名講師の授業に人が集中します。その質の高い授業を選りすぐって動画コンテンツにまとめてあるわけですから、そりゃ面白いに決まってます。私は21世紀型の教育って、こういう方向を目指すべきだと思うのです。普通の先生の役割がなくなる? 本当に意味が無くなるなら、仕方ないじゃないですか。でも個別のチューター役や、モチベーションを上げるコーチとしての役割は残るはず。それでいいんじゃないですかね。

ITの技術は日進月歩で進んでいます。その恩恵を被ることができるのなら、積極的に活用すべきです。いつまでも昔のやり方に固執して新しいスタイルを取り入れないなら、そんなオールドスタイルのサービスは廃れていくばかりです。日本という国を盛り上げていくのも殺すのも、教育に掛かっています。一番改革すべきは学校なのです。回り道に見えて、これが王道だと思います。

オステオパシー

いのちの輝き
知人に勧められて読んでみました。オステオパシーという言葉を聞くのも始めてでしたが、基本的なコンセプトは納得の行く深い内容だと感じました。
そもそも、現代西洋医学に対し、不信感を抱いている人はきっと多いはずだ。 高額な医療費と、大量のクスリ。胃痛なら消化器科、心臓病は循環器科、心の問題は精神科という具合に、人のからだをパーツで捉えるやり方。医師は病んでいる部分だけを治療することに専念し、少しでも専門外になると、別の科に 患者を任せてしまう。これでは、症状の本当の原因を見逃してしまうことも少 なくないはずだ。これに反し、オステオパシー医学の根底には、人間を、からだ、心、そして魂からなるひとつの宇宙として捉える考え方がある。けっして、 人を個々のパーツの寄せ集めなどと考えたりはしない。どこが病んでいようと、 それを心身全体の病気として捉える。意識下の問題が解決されない限り、心と体のバランスがとれた真の健康は手に入らないし、逆に、心と体のバランスがとれていないと、意識下の部分に病が生じる。心と体の健康が整って、初めて魂の浄化ははかれるのである。
この序文にある通り、切った張ったと投薬で対症療法に明け暮れる現代の西洋医学に疑問を感じている人は多いはず。そうじゃない、もっと根本的なところに原因があるはずで、そこを解決しないと本質的な改善には向かわないのです。その意味では、現代の医療は浅いと言わざるを得ません。

オステオパシーの基礎理論は正しいと感じますが、その理解度と実践能力は人によって様々でしょう。実際に街のクリニックを調べて施術を受けてきましたが、合う合わないはあると思います。少なくとも私は街の普通の整体よりも効果があったと感じています。評判と自身の感覚を信じて、いい医者に巡り会えるといいですね。

営業力の大切さ

CARZYのCTOの民輪さんに紹介頂いて、営業会社の社長さんにお会いしてきました。

株式会社DRIVE LINE

社長の中井さんはまだお若いですが、相当な経験を積んでいる方で、こと営業という面では非常に泥臭い部分をこなす、ある意味特殊なスキルの持ち主です。私自身もリクルート出身でずっと営業マンですから、その凄さがよく分かります。

どんな優れたサービスも、売れなければ成果に繋がりません。どうも日本人は良いものさえ作っていれば自然に売れると思っているところがあって、売るということを軽視しがちな気がします。特にIT系の人はその傾向にあります。そこは私自身も反省するところが多々あります。自分のキャリア的に営業の大切さを分かっているつもりで、分かっていなかったんですね。成果を出すためには必ず必要な部分なので、頭を切り替えてしっかり営業にリソースを配分していこうと思っています。

少し昔の例ですが、成功した営業活動ということでは光通信が頭に浮かびます。一世を風靡したのはもう20年ほど前なので若い人は知らないかもしれませんが、携帯電話とレンタルサーバーの販売でブイブイ言わせていましたよね。確かに手法に少々乱暴なところはありましたが、それでも特別な技術的先進性を持たない企業が営業努力一本であそこまで成功できるというのは立派な事例だと思っています。光通信以降にこういう営業系の成功例をあまり聞かないのですが、(と書いてそういえばサイバーエージェントは営業系の成功例と言えますか、)そろそろそっち系の会社が登場してもいいと思います。なんだか大人しくて停滞している印象の日本をひっかき回して欲しいですね。ホリエモン・村上ファンドを潰し、Airbnb・Uberに規制をかけて成功させない日本社会。何を守っているのでしょうか。今こそ、老害を排して新しい血を入れるべきタイミングなんじゃないでしょうかね。このままだと、本当に日本は沈没しちゃいますよ。

トレーディングカード

東京でおちゃのこネットのユーザーさんで、トレーディングカードを扱っているお店さんとお会いしてきました。ネット販売に向いている商材なのでおちゃのこネットにも沢山のお店があるのですが、こちらがダントツの売上です。実際に対面でお話して、それだけ売れる理由が分かりました。非常にクレバーでよく分かってらっしゃる経営者さんでした。まだ二十台なんですけどね…。

私は全く触ったこともないので、どんな商品でどんなマーケット特性があるのか全く分かりませんが、今風の商材だなと感じます。マジック:ザ・ギャザリングとか遊戯王カードが有名ですけど、そもそもはタバコの販促グッズとして始まったものなのだそうで、仮面ライダーカードやプロ野球カードなんかは私が子どもの頃にもみんな必死に集めてました。人間にはこういう収集癖があるんですねー クルマの世界にもコレクターさんが存在しますけど、これって男性に特有の傾向なんでしょうか。女性でもバッグや靴をやたら集めてる人もいるから共通なのか?

新しい業界には新しいセンスの若者がいますから、彼らに学ぶものは沢山あります。新しい知識や価値観に出会うのは楽しいですね。

腰痛

朝、洗面所で軽く腰を捻ったらギックリ腰になりかけました。歩けているので大したことはないんですが、こじらせないうちにと思って整体へ。そこでやりそうな担当者に施術してもらったんですが、カミさん曰く「整体はあんまりアテにならん。レントゲン撮って診察してくれるちゃんとした形成外科に行くべき」とのこと。まあそうかな、と思いながらFacebookに軽い気持ちで投稿したら、思いがけない方から本をご紹介頂きました。

いのちの輝き
まだ全部は読んでいないんですが、とても共感できるいい本ですね。この本の主旨は、人間のからだは、体・心・魂、の三つから構成されている。そしてその三つがトータルでバランスを保っている統合された構造体だということ。つまり、腰が痛いからといって腰だけ見て治療しようと思っても、それでは本質の解決にはならないと。昔骨折した足首を庇って腰椎が歪み、神経を圧迫した結果として心臓に症状が現れる、といったことがままあるのです。

現代の西洋医学の限界を超えたところに、オステオパシー医療のもたらす価値が眠っているのかも知れません。医者にかかっても体調不良の原因がはっきりしないとお悩みの方は、この本のご一読をオススメします。

過剰コンプライアンス

具体的には書きにくいんですが、日本の現状を見ているとあちこちで過剰コンプライアンス問題が足を引っ張っているなと感じます。日本の良さは治安に象徴されるのでそこは日本の強みなのでしょうが、必要以上にトラブルを回避しようと考えてリスクを取らなさすぎる面があります。

例えば、民泊、白タク。両方共にAirbnbとUberという二大新興サービス領域なんですが、共に大騒ぎした上で法律の網をかぶせて、新しい芽を摘んでしまっています。そりゃサービス本場のアメリカにだって州単位でUber禁止のところもありますから一枚岩ではありませんが、そのぶんアグレッシヴに試す州もあるから全体としてはバランスが取れていますよね。日本はとかく安全第一で試さない。これでは新しいものが伸びるわけがない。

直近ではクルマのオートローンの取り扱いで壁に当たりました。私からすれば、買い主の与信さえ審査してくれればそれでいいじゃん、と思うのですが、クルマの保証や修理体制とかに口出ししてくる。金融庁の指導がと言いますが、消費者保護の観点は理解できるにしろ、事業会社の裁量を大きく歪めていると感じます。

中国なんて、ここを国ごとリスクを取って新しいことを試してくるから、ある意味アメリカ以上にアグレッシヴ。これで日本が勝てるわけないですよね。

私は日本が好きで、日本人としてこの国に生まれたことを誇りに思っています。それでもビジネスの世界で成果を出そうと思えば、この国の保守的な制度や体質は足枷です。

日本という守られた特殊なマーケットでサービスの根を育て、早期に海外に出る。これが日本企業にとって大切なロードマップだと思います。

問題は、日本国内でそこそこの成功を収めるとそれで満足する経営者が多いこと。問われるのは志ですよね。その意味で、ZOZOの前澤さんや孫さんは凄い。見習うべきは、スケールの大きさです。小さくまとまってる場合じゃないね。